東京ラーメン横丁で啜る濃厚味噌「いと井」
東京駅と直結する八重洲地下街に2022年6月29日にオープンした「東京ラーメン横丁」。つけ麺の人気店「風雲児」を筆頭に、7つのラーメン店が外堀地下2番通り沿い、北の端のエリアに終結した。実は「風雲児」以外の6店は全て株式会社ギフトHDのブランドなので、実質はギフト屋台村といった感じではある。
一応、そのギフトHDブランドを列挙しておくと、家系インスパイア「町田商店」、二郎インスパイアの「豚山」、油そば「元祖油堂」、生姜醤油中華そば「長岡食堂」、味噌らーめん「いと井」、九州釜焚きとんこつ「がっとん」と、趣向の異なる6店舗である。この中で、今回は味噌ラーメンの「いと井」を訪問することに。
お店はL字カウンター14席。麺メニューは「味噌ラーメン」と「辛味噌ラーメン」の2軸で、味玉や白髪ネギ、岩のり、メンマ、チャーシューなどを追加トッピング可能だ。また、白ご飯やキリン一番搾りも用意している。今回は「味玉 味噌ラーメン」の並盛(980円)に「ライス(120円)」 を添えてオーダーした。
なお、同料金で「モヤシ大盛り」へグレードアップ可能との事だが、今回は普通盛りでお願いした。尤も大盛りでも二郎系の様なボリュームにはならないようだ。待つこと6分ほどで、鉄鍋で調理されたアツアツの一杯が到着した。スープは豚骨と鶏ガラ、野菜を炊いて、白味噌、ラードなどを合わせたもの。
またニンニクの香りが食欲をそそる。甘みがあり濃厚な味わいで、よく研究されている印象だ。合わせる麺は黄色くて縮れた中太麺。コシがあって濃厚なスープに負けない存在感がある。チャーシューはタレの染みた豚バラ肉。味玉は黄身がネットリとしていて、セントラルキッチン特有の嫌な臭みも無く良い味に。
そして鉄鍋調理なので、モヤシはシャキシャキ。焦げ目がついて香ばしく、甘めのスープの中でアクセントとして機能している。挽肉もたっぷりで、麺に絡みつく。お好みで卓上の一味、GABANの山椒缶とホワイトペッパー缶があるので味変を。鉄鍋を活かした、よく出来た一杯だった。さて、横丁制覇まであと5店舗…
<店舗データ>
【店名】 いと井 東京ラーメン横丁店
【住所】 東京都中央区八重洲2-1
【最寄】 JR「東京駅」八重洲地下口徒歩3分