背脂の名門「貴生」出身店主の新店
JR常磐緩行線・南柏駅の南口から線路沿いを柏駅方面へ歩いて10分ほど。2024年3月15日に旧水戸街道沿いにオープンした「ラーメン詠多(うた)」へ。ご主人の荒井賢治氏は、かつて草加市内にあった「とんこつ貴生 草加店」での修行を経て独立。2011年に「豚骨屋台かしまし」を創業した。その後、店舗は松戸市二十世紀が丘萩町に移転するも閉店。
時を経て、今回は柏市に出店した。BLANKEY JET CITYが流れる店内はカウンター10席とテーブル6席。背脂豚骨ラーメン、背脂豚骨味噌ラーメン、とんこつ中華、ホルモンまぜそばをラインナップしている。背脂豚骨系はチャーシューや、修行元の「貴生」のように辛ホルモンが乗った一杯も提供。ほか味玉、白髪ネギ、あげニンニク、生ニラ、モヤシ増量も可能だ。
ほかライス、ホルモン飯、ユッケ飯、高菜明太飯、炙りマヨサーモン飯、マヨ玉ツナ飯といった飯モノも充実しており、タレ付餃子と一緒にビールやチューハイを飲る事も出来る。今回は背脂豚骨ラーメンにチャーシュー、辛ホルモン、味玉が乗った「U.T.A SP(1180円)」を注文することに。貴生でいうところの「ダブル」に相当する一杯である。
待つこと8分ほどでジャンキーな一杯が到着。スープはクリーミーな豚骨白湯で、表面にはたっぷりの背脂が振りかけられている。そこにコシのある太縮れ麺が泳ぐ。チャーシューは少し獣臭の残るバラロール肉が6枚。ホロホロと柔らかで美味である。辛めに味付けされた豚バラ軟骨「辛ホルモン」も、修行元同様にクセになる味わいだ。
固めに茹でられた味玉は黄身ホックリの仕上がり。ほかヤングコーン、モヤシ、海苔、ニラ、ネギがトッピングされる。卓上には胡椒とニンニクペーストがあるので好みで味調整を。「貴生」の味をベースにしつつオリジナリティもあって中毒性も高い。肉と脂と背徳感にまみれた一杯、ヘビーだが美味しく完食した。次回、まぜそばを啜りに来よう。
<店舗データ>
【店名】 ラーメン詠多(うた)
【住所】 千葉県柏市豊四季712-65
【最寄】 JR常磐緩行線「南柏駅」徒歩10分