本八幡で煮干しが欲しけりゃ「龍月」へ
JR本八幡駅の南口から歩いて2分ほど。西友そば、飲み屋街の一角にある「龍月」へ。ご主人は松戸にある永福町大勝軒系の煮干しの人気店「まるき」で8年修業し、2012年12月にコチラを創業。旨い煮干系ラーメンを啜れると人気である。ちなみに現在、すぐ近くに姉妹店「肉バル ドラゴンゲート」も展開中だ。
店内はカウンターのみ7~8席。牛深節などのダンボールが期待感を煽る。麺メニューは動物系不使用の「純煮干そば」を筆頭に、家系を参考にした「豚骨醤油」、豚骨系「つけ麺」、しょっつるの効いた「あえそば」、二郎ライクな「ガツもりらーめん」をラインナップ。また冬季限定で「味噌野菜らーめん」も提供している。
また「まかない飯」として牛すじやチャーシューを使った丼モノも提供。さらに水餃子、肉野菜炒め、おつまみセットなども用意されていて、一杯引っ掛ける客も多い。今回は「煮干しそば」の小サイズを特製(+200円)でオーダーすることに。なおラーメンの麺量は小150g、中225g、大300gなので、小サイズでも結構ボリュームがある。
セメント色のスープは大量の煮干と鰹節などの魚介類に干し椎茸、根昆布、生姜などの香味野菜を合わせた出汁がベース。そこに鰹節、干し椎茸、米酢、しょっつるベースのカエシを重ねている。動物系不使用なのでサラサラした飲み口だが、煮干の香りや苦味が立ち、旨みと塩味も十分なので、飲んだ後にはたまらない味わいだ。
合わせるのは王道の低加水中細ストレート麺。ハリとコシがあり、スープとの相性も抜群だ。そしてチャーシューはピンクがかった大判のレア肉が3枚。しっとりした仕上がりで絶品だ。ほか黄身がトロトロの味玉、香りの良い海苔、地元産の青菜、メンマ、紫玉ネギが乗る。「まるき」とは一線を画す一杯だが、煮干ファンはぜひ一度。
【追記】あえそば目当てで再び…
2023年1月30日(月)「特製あえそば 中(1100円)」
以前気になった、しょっつるを使った「あえそば」が気になり、久々の訪問。今回は「特製あえそば」の中盛(1100円)をオーダーした。さすが特製、具沢山である。麺は村上朝日製麺のモッチリした中太麺。ご主人の母の故郷・秋田のしょっつる、鰹節、昆布、椎茸、日本酒、米酢を使った醤油ダレを和えて啜っていく。
絶妙な塩加減で、旨味たっぷりのタレが絶妙だ。これは旨い。そしてチャーシューは分厚い煮豚が3枚で食べ応え十分。ほか、柔らかな材木メンマ、ホウレン草、黄身がトロリと流れ出す味玉、鰹節、海苔6枚、刻みネギが乗る。「味が濃い場合は」と、生姜の効いた鶏スープが添えられる。途中で少しずつ足して啜ると、また旨さ倍増。
卓上には煮干し酢、ラーメンダレ、ニンニク醤油漬け、生姜の酢漬けがあるのでお好みで。中盛でも麺量はかなり多く、満足度の高い一杯だった。そして同行者は「特製煮干しそば」の中盛(1150円)を啜っていたが、以前私が啜ったセメント系からリニューアルし、修業元「まるき」に近い色のスープに。これもまた旨そうだった。次回は何を啜ろうか。
<店舗データ>
【店名】 龍月
【住所】 千葉県市川市南八幡3-5-7
【最寄】 JR総武線「本八幡駅」南口徒歩2分