パンチある一杯で人気。いま勢いのある「野中家」
大塚駅南口から徒歩3分ほど。南大塚通り沿いで2023年10月8日から営業する「横濱家系ラーメン 野中家」へ。代表はかつて方南町にあった名店「桂家」に在籍し、志田家、輝道家、大﨑家を渡り歩いてきた家系界の風雲児・神田寛之氏だ。2024年6月には蕨に二代目、十条に三代目を。また8月に四代目、9月に五代目をともに池袋に出店。
また2024年3月には西川口に「裏野中家」を。6月には渋谷に「野中家直系 川島家」もオープンしており、いま一番勢いがある家系ラーメン店と言っていいだろう。そんな中、今回は「野中家」の1号店への訪問だ。大崎家、輝道家、野中家など屋号の入った様々なTシャツが並ぶ店内はL字カウンターに9席とテーブルに9席。
麺メニューは家系の「ラーメン」を主軸に「つけ麺」「油そば」も用意。それぞれ肩ロースと煮豚のチャーシュー、味玉、ほうれん草、のり、黒バラのり、キャベツ、京都知七の九条ネギ、キクラゲ、うずら、メンマを追加トッピング可能だ。ライスは100円で食べ放題。ほか飯モノには目玉丼、チャーシュー丼も提供している。
今回は「特製ラーメン 並(1050円)」に「ライス(100円)」をつけて注文した。なお麺の硬さ、味の濃さ、油の量はすべて「普通」でお願いした。着丼までは8分ほど。茶濁したスープは粘度高めで濃厚。実にパンチのある豚骨醤油スープである。それでいてカエシの塩味は強すぎず。油の量もギトギト過ぎず。豚の旨味でしっかり啜らせる。
そこに酒井製麺の平打ち中太麺が泳ぐ。しなやかで濃厚なスープとの相性は抜群だ。チャーシューは燻製した豚肩ロースと煮豚のバラ肉が1枚ずつ。肩ロースは噛み応えがあり燻して香りも良い。またバラはトロトロで、いずれも肉の旨味を存分に楽しめる。ほかトッピングには厚みある海苔が5枚、ほうれん草、たっぷりの九条ネギが。
濃厚スープにネギが最高に合う。さらにライスが食べ放題というのも嬉しい。スープを回しかけて肉や海苔とほおばるも良し。極にんにくやマヨネーズ、甘味強いふりかけをかけても良し。ほか卓上にはニンニクペースト、黒胡椒、極しょうが、豆板醤、お酢があるのでお好みで。パンチある一杯が啜りたい方はぜひ訪れてみて欲しい。
<店舗データ>
【店名】 横濱家系ラーメン 野中家
【住所】 東京都豊島区南大塚2-36-1
【最寄】 JR山手線「大塚駅」南口徒歩5分