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肥宝館 -貧すれば丼する-

【大塚】 中華そば 喜富「チャーシュー支那竹つけそば(1350円)」

大塚ホープ軒跡地で人気の「つけそば」

JR大塚駅北口のロータリー沿いに2023年5月20日にオープンした「中華そば 喜富」へ。コチラは神田にある家系インスパイアの人気店「わいず」の新業態。同年2月末に惜しまれつつ40余年の歴史に幕を閉じた「ホープ軒本舗 大塚店」の跡地に入居した形だ。老舗閉店の報は残念ではあったが、新店もなかなか評判が高い。

ホープ軒の黄色いパースと打って変わって、黒でまとめられた外観。店内はカウンター6席のみだが店外にも3席を用意している。この外の席、オープン当初はホープ軒同様に立ち食いスペースだったが、いまは椅子が用意されているので、天候や気温さえ気にならねば落ち着いて食事が出来る。都電を横目に啜るのもオツなもの。

麺メニューは醤油そば、塩そば、つけそばのレギュラー3種に加え、この日は限定で「煮干し中華そば」もラインナップする。麺大盛はプラス150円。それぞれ味付半熟玉子、支那竹、ワンタン、チャーシューを追加トッピング可能だ。また、小ライス、チャーシュー卵飯といった飯モノも提供。ビールを引っかけることも出来る。

券売機上段は中華そば類なのだが、貼り紙や券売機には「おすすめ!!つけそば」の文字が。なんでも名店「荻窪 丸長」インスパイアとのこと。そこで今回は「チャーシュー支那竹つけそば(1350円)」を注文。着丼までは9分ほど。麺の盛り付けは若干乱雑ではあるが、具材がギッシリ入ったつけ汁の小さな椀はソソるものがある。

そのつけ汁は丸鶏、豚ゲンコツ、昆布、野菜などを炊いたスープに煮干し、鯖節、鰹節、数種類のスパイスを重ねたもの。粘度は低くサラリとしており、動物系、魚介、昆布の旨味が混在。甘味と酸味、更にスパイスの辛味が相まってクセになる味わいだ。一方の麺は菅野製麺製の太ストレート。麺肌ツルリでコシもあり旨い。

麺の上にはもみ海苔が振りかけられているが、それ以外の具材は全てつけ汁にイン。短冊状のチャーシューには岩手県の銘柄豚・岩中豚を使用しており、赤身はきめ細かく柔らかで脂身には甘味が。たっぷりと入っているので食べ応えも十分だ。そしてシャッキリとクタクタが同居した茶色いメンマもたっぷりと。これも良い味だ。

ほか、味の染みたミンチと刻みネギが入る。卓上には黒七味、酢、ペッパーミルがあるのでお好みで味調整を。特に黒七味は相性抜群。最後は昆布ベースだろうか、アツアツの割りスープを加えて美味しく完食した。こりゃ麺大盛にすべきだったなぁ。後引く旨さだ。中華そば系も啜ってみたいが、きっと次回も「つけそば」を選んでしまうな。

<店舗データ>

【店名】 中華そば 喜富(きふ)
【住所】 東京都豊島区北大塚2-14-8
【最寄】 JR山手線「大塚駅」北口徒歩1分

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