神奈川県屈指の人気店「らぁ麺 すぎ本」
東急田園都市線・青葉台駅から環状4号を北へ歩いて10分ほど。県内屈指の人気店「らぁ麺 すぎ本」へ。ご主人の杉本康介氏はラーメンの鬼・佐野実氏の最後の弟子であり、2013年12月に中野区鷺ノ宮駅そばに「らぁ麺 すぎ本」をオープンした。2017年以降、ミシュラン・ビブグルマンに何度も選出された名店中の名店である。
また2014年には業界最高権威とされるTRY=東京ラーメン・オブ・ザ・イヤーで新人賞のしょうゆ部門、しお部門に入賞。翌年以降も名店部門に名を連ね続けている。東洋水産からカップ麺が発売されたこともあった。当然、鷺ノ宮で大変な人気を博していたが、建物の老朽化などを理由に2020年8月21日に今の青葉台に移転した。
店内はカウンター6席とテーブルに10席。混雑時はまず軒先に順に並びスタッフの合図で食券を購入するルールだ。麺メニューは醤油と塩の2種の「らぁ麺」を提供。それぞれチャーシュー、名古屋コーチン味付玉子、ワンタン、メンマ、海苔を追加出来るほか、焼豚2枚+煮豚2枚+味玉+ワンタン2個の「特製」も用意している。
なお麺量はレディース140g、並175g、大盛が240gだ。ほか名古屋コーチン玉子かけご飯、チャーシューご飯、期間限定のご飯なども用意。一杯飲ることも出来る。今回は「醤油特製らぁめん(1800円)」をオーダーした。今回は昼営業終了直前に滑り込んだこともあり、幸運にも並び客はゼロ。席についてから8分ほどで着丼した。
澄んだスープは丸鶏、鶏ガラ、豚ガラ、魚介節、煮干し等を丁寧に煮出した清湯。そこに和歌山の生醤油などご主人厳選の5種の醤油を使ったカエシを重ねている。丸みがあり出汁の旨味を存分に楽しめるチューニングだ。動物系、魚介、乾物などの旨味が混然一体となった出汁は最高の味わいで、早くもレンゲが止まらない。
合わせる麺は、店内の製麺スペースで打った自家製。麺肌はツルリとしてしなやか。啜り心地も良く、スープとの相性も抜群である。チャーシューは前述の通り豚肩ロース肉の焼豚とバラ肉の煮豚が2枚ずつ。どちらも厚切りで、歯ごたえを残した肩ロース、柔らかだが脂身一辺倒ではなく肉の旨味をしっかり楽しめるバラ肉ともに絶品だ。
ワンタンは大き目の皮で餡を包んであり食感が良い。餡は肉1つ、海老入り1つ。名古屋コーチンの味玉は黄身がネットリと濃厚で、これまた絶品である。ほか出汁の染みたメンマ、京都知七の九条ネギがトッピングされる。スープ、麺、具材の三拍子が揃い、どれも絶品という一杯。ありがたく完食した。次回は塩を啜りに来よう。
<店舗データ>
【店名】 らぁ麺 すぎ本
【住所】 神奈川県横浜市青葉区桜台26-1
【最寄】 東急田園都市線「青葉台駅」徒歩10分