上野のガード下、鴨が葱を背負って待っている
JR御徒町駅と上野駅の間のガード下に2017年6月にオープンした「鴨to葱」。その名が表す通り、カモとネギ、2つの食材を使った旨いラーメンを提供する人気店だ。店頭の看板には「当店のラーメンは鴨・葱・水のみから出来ています」の一文。また、店内の壁には葱用の冷蔵庫が埋設されている。うむ、期待大である。
メニューは鴨らぁ麺と鴨つけそばの2軸。サイドメニューの「親子丼」「トロたくちらし」も気になる存在だ。今回は「鴨コンフィ麺」を単品でオーダー。コンフィとは、食材をオイルに漬けて加熱したチャーシューのようなもの。さらにトッピングする季節の葱を3種から2つ選べる。9月は「丸太白葱」「柚子白髪葱」「夏ニラ」。やはり丸太白葱は外せないか…
さて、到着した丼は、茶色がかった全粒粉麺ということもあり、鴨南蛮ソバのようなビジュアルである。鴨のコンフィと焼き色の付いた丸太白葱がソソる。スープは鴨脂の甘味と風味がしっかり立ち、ひと口目は思わず声が出るほど甘く感じた。醤油のカエシは控えめで、全体的に円みのある飲み口に仕上がっている。
欲を言えば、鴨出汁の風味がもう少し強いと嬉しかったが、鴨・葱・水とカエシだけで勝負とは天晴である。最後は卓上の、福岡「しろうずのゆずごしょう」を溶いて完食。丼は小ぶりだが、麺量140gで食べごたえは十分。満足満足である。さてと、久しぶりに不忍池で鴨でも観てから帰るとするか。
<店舗データ>
【店名】 らーめん 鴨to葱(かもとねぎ)
【住所】 東京都台東区上野6-4-15
【最寄】 JR山手線「御徒町駅」北口徒歩2分