亀有駅そばで昼だけ啜れる絶品ラーメン
JR常磐線・亀有駅の南口から南西方面へ歩いて3分ほど、飲食店街の一角にある「宵処DINING 頂家」へ。夜は鶏肉を使った料理がメインのダイニングだが、ランチライムには旨いラーメンを啜らせてくれるのだ。ご主人の中村謹也氏はラーメン作りを「趣味」と謙遜されているが、その域を遥かに超えた本格的で旨い一杯である。
日本酒、焼酎、ウイスキーなどの酒瓶が並ぶ店内はL字カウンターに8席と、4人掛けテーブル1卓の計12席。基本はワンオペ営業なので提供まで少々時間がかかるとの断り書きが。麺メニューは鶏と魚介のらぁ~麺、頂タンタン麺、俺の油そば、そして「Coming Soon」となっているがコッテリ味噌らぁ~麺もメニューに掲載。
ほか月替わりの限定麺として、今月は生姜香る味噌あぶらそば、ニボあぶらそば、背脂煮干しらぁ~麺、そして和え玉も用意する。それぞれ味玉、チャーシュー、板のり、漬けニンニク、白ネギ、厚切りチャーシュー、チーズを追加可能だ。また飯モノにはライス、ミニネギチャーシューごはん、韓国のりキムチごはん、TKGが。
今回は、鶏と魚介のらぁ〜麺(880円)に味玉(100円)を乗せた「味玉らぁ~麺(980円)」を注文した。ほかの客もそう多くなかったので、待つこと10分ほどで着丼した。写真だとスープは醤油色だが、カエシを塩に変えたのだろうか。透明感ある清湯である。香味油にも葱を使っているのか、香ばしい湯気が食欲をそそる。
ヤケドするほどにアツアツのスープは鶏出汁と煮干しなどの魚介出汁が、どちらの個性も活かしながら上手く同居。カエシの塩味は強すぎず、出汁の旨味が前面に出てくる。コクがあって良い味だ。そこに菅野製麺所の中太ストレート麺を合わせている。ツルツルとした麺肌でコシもあり、もちろんスープとの相性も抜群だ。
チャーシューは脂トロトロの三枚肉が1枚。味玉は黄身舌の上でサラリと解け美味である。ほか、肉厚でコリコリの木耳、板海苔、太メンマ、玉ネギ、水菜、揚げ葱、柚子皮が乗る。オイリーだが嫌な重さの無い一杯、美味しく完食した。 夜は鶏肉料理やツマミのほか、生姜の効いた「夜鳴きそば」もあるそうなので、次回は夜に!
<店舗データ>
【店名】 宵処DINING 頂家
【住所】 東京都葛飾区亀有3-10-5
【最寄】 JR常磐緩行線「亀有駅」南口徒歩3分