上野の焼き鳥店渾身の鶏醤油清湯
東京メトロ半蔵門線・水天宮前駅の8番出口から歩いて2分ほど。地上39階までそびえる高級レジデンス「リガーレ日本橋人形町」1階の店舗エリアに2022年11月28日にオープンした「中華そば はし本」へ。コチラは上野に本店を構える「やきとり鳥笑」の新業態で、厨房には鳥笑本店のご主人・橋本宗治氏の姿が。
白い暖簾をくぐると、店内はカウンターのみ15席ほど。麺メニューは「中華そば」の一本勝負。デフォルトで麺とスープ、豚叉焼のみとシンプルな一杯なので、お好みで熟成たまご、鳥と豚の叉焼、メンマ、のり、ネギを追加していく。一品ずつが面倒なら「特製」もある。さらにトッピング類をツマミに赤星ビールを飲ることも出来る。
今回は「中華そば」を特製(1000円)でオーダーした。まずはスープと麺から楽しむべし!という事だろう。豚叉焼のみが乗るシンプルな丼と、その他の特製トッピングが盛られた皿に分けての到着だ。スープは鶏の旨味と香りを前面に押し出した醤油清湯で、カエシもしっかりと効いており、コクがあって旨い。香味油のおかげでアツアツだ。
そこに合わせるのは新宿だるま製麺の細ストレート麺。低加水でしなやか。柔らか目の茹で上がりだがダレた感じはなく、スープとの相性も抜群だ。チャーシューは豚バラ肉と鶏モモ肉の2種が乗る。いずれもローストする事で肉の旨味をしっかり閉じ込めており良い味だ。さすが焼き鳥屋といった出来映えである。
ほか、甘めの出汁が染みた極太メンマが5本、奥久慈卵を使った黄身が甘くネットリとした熟成たまごが半玉、分量多めのホウレン草、香りの良い海苔がついてくる。私は1品ずつスープに浮かべて食べ進めた。最後は卓上に置かれたガリをつまんでサッパリと完食した。どの具材も手抜かりなく、細麺なので提供も素早い。良い店が出来たなぁ。
<店舗データ>
【店名】 中華そば はし本
【住所】 東京都中央区日本橋人形町1-12-11
【最寄】 東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」徒歩2分