銀座の夜のシメに丁度よい「城南らーめん紫龍」
浅草線と日比谷線が乗り入れる東銀座駅のA8出口から歩いて2分ほど。昭和通りの一本西側を走る中京430号沿いで2011年12月から営業する「らーめん紫龍 東銀座店」へ。店舗はビルの谷間にポツンと佇む平家なのでわかりやすいだろう。本店は品川区旗の台にあったが2023年4月に閉店。現在はここ東銀座店のみ営業している。


歌舞伎座が近いこともあって、歌舞伎役者・中村七之助氏が通う店としてメディアで紹介されたことも。店内はL字カウンター13席とテーブル14席の計17席。麺メニューは豚骨ベースの「らーめん」をベースに味噌、とんこつ担々麺、とんこつ辛担々麺、つけ麺、塩つけ麺、紅つけ麺、まぜそばと多様なラインナップしている。
なお「らーめん」に全10種の具材から3種を選んでトッピング出来る「紫龍」、5種が乗る「極紫龍」が人気のようだ。さらに辛味入り「紅紫龍」も用意している。ご飯、玉子かけご飯、ちゃーしゅーご飯、餃子、一口餃子といったサイドメニューもあり一杯飲ることも可能だ。今回は人気の「紫龍(960円)」をオーダーすることに。


スタッフに食券を渡すと背脂とニンニクの量、チャーシューはスライスか角切りか、麺は極細か中太か、麺の硬さ、そして10種のうちどの3種を乗せるかを順に尋ねられる。背脂とニンニクは普通、チャーシューは角切り、麺は中太で硬さは普通に。そしてトッピングは味付け半熟玉子、メンマ、のりの3種をチョイスした。
ちなみにトッピングは他にキクラゲ、白ネギ、青ネギ、ホウレン草、紫龍特製辛味噌、特製肉あん、野菜も選択できる。着丼までは7分ほど。スープは豚ゲンコツと鶏のモミジを強火で炊いたという白湯だ。サラリとした飲み口で、少し獣臭が残るがニンニクもしっかり香り旨味も十分。背脂の量は「普通」だとわずかに浮かぶ程度だ。


そこに合わせるのは山田製麺の中太麺で、そこそこにコシのあるもの。チャーシューもまた僅かに獣臭が残る煮豚の角切りが3つ。食べ応えあり悪くない。さらにチョイスしたメンマ、のり4枚、黄身ネットリの味玉、それに分葱がトッピングされる。卓上には白胡椒、黒胡椒、特製山椒、一味、壺に入った特製黒酢があるのでお好みで。
この黒酢は数種類の酢とカエシを合わせたものだそう。少々臭いがキツいが、豚骨スープに柄杓で1杯入れるとサッパリとした味わいに。さらに山椒や胡椒で味を変化させ、最後まで美味しく頂いた。なお土日・祝日はハズレ馬券を出すと半替玉か大盛、好きな具材のいずれかが無料になるそう。負けた日に店を思い出すのも一興。
<店舗データ>
【店名】 城南らーめん紫龍(しりゅう)東銀座店
【住所】 東京都中央区銀座3-10-18
【最寄】 都営浅草線「東銀座駅」A8出口徒歩2分