カナダ・トロントから逆輸入の鶏白湯
東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」の8番出口から歩いて4分ほど。新大橋通り・蛎殻町交差点から北へ数ブロック行った路地に2024年11月4日にオープンした「RYUS Noodle BAR Tokyo Craft」へ。コチラはカナダ・トロントで2013年に創業し現地で人気を博しているラーメン店「RYUS NOODLE BAR」の日本初となる常設店だ。
代表の髙橋隆一郎氏はカナダに留学の末、「本格的な日本のラーメン」と「カナダ人が好む味覚」の融合を目指し独立創業。甘い味付けが多い土地柄、砂糖に頼らず野菜や食材の甘味を最大限に活かしたスープを生み出したそう。またトロントは様々な宗教や思想の人が住むため、豚は使わず鶏をメインに勝負している。
なお2018年10月から約3年間、新横浜ラーメン博物館に「カナダからの逆輸入」と紹介され出店。さらに2024年2月~3月にも再出店を果たしているが、常設店はここ日本橋蛎殻町が初めてとなる。お店は2024年10月に蒲田へ移転した「crab台風。」の跡地に入居。軒先にはためくカナダ国旗が目印だ。店内はL字カウンターに10席。
麺メニューは2025年1月現在、鶏白湯の「塩」と「味噌」を用意。また年内には「醤油」の提供も予定しているとのこと。それぞれ炙り鶏ももチャーシュー、鶏むね肉のチャーシュー、味玉、わけぎ、玉ねぎ、焼き海苔、コーン、トリュフオイル、白きくらげ、そして特製メープルバターを追加トッピングすることが出来る。
また飯モノには、白ごはん、炙りチャーシューごはんを3サイズずつ揃える。今回は「塩 チャーシュー鶏白湯ラーメン(1100円)」に味玉(150円)をトッピングし注文することに。着丼までは6分ほど。小皿で塩麹レモンが添えられての到着だ。ちなみに「味噌」には特製の辛味噌、「醤油」には自家製ゆず胡椒が添えられるとのこと。
スープは朝締めの鶏ガラを炊いたスープに野菜のポタージュと魚介出汁を重ねたもの。カナダのオリジナルより、旨味をブーストしたまさに「Tokyo Craft」で仕上げている。前述の通り素材由来の甘味が強く、カエシの塩味は控えめだ。旨味をしっかり抽出した鶏白湯に、野菜と魚介が加わることで旨味の層が厚い味わいになっている。
そこに合わせるのは三河屋製麺の中細ストレート麺だ。全粒粉入りで柔らかめの茹で上がり。個人的にはもう少しカタメが好みだが、スープとの相性は悪くなく十分に旨い。チャーシューは炙った鶏もものロールチャーシューが4枚と、噛み応えのある鶏むね肉が2枚乗る。特に鶏モモは皮の部分が香ばしく、ジューシーで美味である。
味玉は黄身ホックリで良い味に。ほかミニトマトの輪切り、刻み玉ねぎ、白きくらげ、分葱がトッピングされる。途中で小皿の塩麹レモンを加えると、香りと酸味が加わりサッパリする。また卓上には黒胡椒、煎り胡麻のミルがあるのでお好みで。甘味強めのスープだがモタれ感なく美味しく完食した。次回は特製メープルバターを試してみたい。
<店舗データ>
【店名】 RYUS Noodle BAR Tokyo Craft
【住所】 東京都中央区日本橋蛎殻町1-9-5
【最寄】 東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」8番出口徒歩4分