「ど・みそ」新ブランドは背脂ラーメン
東京メトロ日比谷線・八丁堀駅のA5出口から、東京駅方面へ歩いて4分ほど。二八通り沿い、平成通りを渡った先に2024年12月24日にオープンした「セアブラーメン 東中八」へ。東中八と書いて「あずまちゅうはち」。東京都・中央区・八丁堀の頭文字だろうか。コチラは味噌の名店「ど・みそ」の背脂系の新ブランドである。
店内はカウンター7席とテーブル12席の計19席。コチラは現金決済不可で、食券発行型のキャッシュレス決済サービス「ISSUE PANDA」を導入している。入店前にまずスマホでHPにアクセスし、オーダーを決めて事前にネット決済。QRコードが発行されるので、それを店舗入口脇の専用端末にかざして食券を発行する流れだ。
発券するまでお金は引き落とされず、注文は48時間で自動的にキャンセルになるので、支払い損は発生しない仕組みなので安心だ。一方、HPは在庫数が連動していないので、注文出来ても「売切れ」という事があるそう。この点は注意が必要か。コチラでは東京の背脂チャッチャ系ラーメンを現代風に再構築したという一杯を提供。
麺メニューは「ラーメン」「辛ラーメン」の2系統で、それぞれ味玉、燻製味玉、煮豚と窯焼きのチャーシュー、メンマ、高級海苔、玉ねぎ増し、ネギ増し、自家製辛味、セアブラ入り生卵を追加トッピングできる。ほか、ライス、半ライスに加え、味付脂と九条ネギが乗る「セアブライス」も用意。ビールを飲る事も可能だ。
今回は「特製ラーメン(1350円)」を注文。なお味付脂とニンニクの有無を聞かれたので、いずれもアリでお願いした。着丼までは8分ほど。スープは豚骨や牛骨を炊いた醤油清湯。そこに背脂がたっぷりと浮かんでいる。動物系出汁のコクと背脂の甘味が前面に出るが、スープ自体はカエシ由来か仄かな酸味もあってスッキリ。
さらに「富山ブラックラーメン」を彷彿とさせるたっぷりの粗挽き黒胡椒も手伝って嫌な重さは皆無である。合わせる麺は浅草開化楼製の平打ち太縮れ。少しワシっとした食感を残しつつもモチモチ。力強い麺で背脂たっぷりのスープとの相性は抜群だ。チャーシューはトロトロの窯焼きが2枚と柔らかな薄切りの煮豚が4枚乗る。
どちらもジューシーで肉の旨味を存分に楽しめる。味玉は黄身ネットリで良い味に。ほか追加した味付きの背脂とニンニク、メンマ、刻み玉ネギ、長ネギがトッピングされる。これだけ多くの背脂を使っているのに嫌な重さを全く感じさせない流石の一杯、美味しく完食した。次回はぜひ「辛ラーメン」も啜ってみたい。
<店舗データ>
【店名】 セアブラーメン 東中八
【住所】 東京都中央区八丁堀2-8-1
【最寄】 東京メトロ日比谷線「八丁堀駅」A5出口徒歩5分