高知で20年。青葉インスパイアの佳店
とさでん交通御免線・菜園場町停留所から南へ歩いて3分ほど。高知市文化プラザ「かるぽーと」の目の前で営業する人気店「土州屋」へ。土州とは土佐の異称である。元々は2004年に帯屋町で創業したが、店舗老朽化に伴い現在の場所へ移転し2024年1月5日に再スタートを切った。ご主人の向坂高弘氏は東京での修行を経て独立。
東京・中野に本店を構え、動物系と魚介系のWスープの祖とされる「青葉」のインスパイア店として「土州屋」を創業した。新店はカウンター6席と4人掛けテーブル3卓の計18席。麺メニューは中華そば、辛みそそば、つけそば、台湾まぜそば、ゴマと柚子の辛いそば、梅そば、どろそば、いりこ出汁そばと多岐に渡る。
また自家製餃子、ブタマヨめし、白ごはんといった飯モノやビールも用意。豊富なメニューに目移りするが、今回は券売機筆頭の「中華そば」を特製(1050円)で注文することに。着丼までは7分ほど。スープは豚骨・鶏ガラに鰹や鯖などの魚介出汁を加えた豚骨魚介だ。魚介の香りが先行し、動物系出汁が旨味を下支え。
トゲが無く円みのある醤油のカエシなので優しい飲み口に仕上がっている。そこに合わせるのは佐竹製麺製の中細ストレート麺。コシがあって喉越しも良し。スープも旨いが麺も非常に旨い。チャーシューは豚肩ロースの炙りと煮豚が2枚ずつ。香ばしくホロホロで絶品だ。味玉は甘みある黄身がネットリとして良い味に。
ほか柔らかな太メンマ、海苔、刻みネギがトッピングされる。卓上には一味、胡椒があるのでお好みで味調整を。麺の旨さが際立っており、あっという間に啜り終えてしまった。なおご主人は釣り師で、勝手に親近感を感じていたのだが、やっと訪問が叶い嬉しい。次回は「どろそば」や「いりこ出汁そば」なども啜ってみたい。
<店舗データ>
【店名】 土州屋
【住所】 高知県高知市南はりまや町2-15-11
【最寄】 とさでん交通後免線「菜園場町停留所」徒歩3分