高知の歓楽街端に期待通りの屋台あり
とさでん交通伊野線・大橋通停留所そばに、夜になると現れるラーメン屋台がある。1955年(昭和30年)頃からこの地で営業を続ける「げいよーけん」だ。リヤカータイプの期待通りのビジュアル。端が擦り切れるほど年季の入った赤い暖簾に味が染み出している。座席は屋台を囲むように置かれた5つのスツールのみ。
いまのご主人はご高齢だが、創業60年越えなので2代目だそう。メニューは「ラーメン(700円)」一択で、酒も餃子もない硬派だ。ラーメンは並々注がれたスープは豚骨や鶏ガラを炊いた清湯で、円みある醤油のカエシを重ねている。多めに浮かせた胡椒が香るのが「げいよーけん」流。そこに平ザルで上げた中細ストレート麺が泳ぐ。
トッピングには薄切りの豚バラ肉が3枚、昆布出汁が香り歯ごたえあるメンマ、小口ネギが乗る。スープも麺も具材もしっかり作られており、酒を呑んだ後は特に染みる。日曜と火曜、そして雨の日はお休み。夜8時から深夜1時を目安に営業中だが、1日30杯が目標だそうで早仕舞いや延長もあり。高知の夜の思い出に、ぜひ一度訪れてほしい。
<店舗データ>
【店名】 げいよーけん
【住所】 高知県高知市本町3-2-1
【最寄】 とさでん交通伊野線「大橋通停留所」徒歩1分