まさに花粉が本格的に飛び始めたという時期に、休診してしまい、申し訳ありませんでした。
いろいろなことが一段落ついて、今日飛行機で戻ってきました。離陸直後に眠ってしまい、目が覚めたらもう高度を下げ始めたところでした。ここで、あろうことか花粉症のアタックが始まってしまったのです。モーニング・アタックと言って、花粉症は昼間花粉がたくさん飛んでいるときだけではなく、朝目覚めたときに強い症状が出る方が多いのです。これは主として目覚めたときの自律神経の働きで説明されていますが、昼寝から覚めても起こるとすれば、モーニングとう名称は適切ではないかも知れません。
私自身の花粉症は、花粉を部屋の中まで入れない用心と、花粉飛散量と体調に会わせて薬の組み合わせをを選択することで、毎年ほとんど問題なく過ごせているので、こんなアタックは十数年ぶりです。
しかも、降下中とは、タイミングが悪すぎます。立て続けにくしゃみが出て、鼻が詰まってしまったため機内の気圧の変化に対応できず、耳も詰まったあげくに、片耳に鋭い痛みまで生じてしまいました。どうやら航空性中耳炎です。よく気がつくCAさんが、お願いしたわけでもないのに、ポケットティッシュとキャンディ一袋持ってきてくれました。離陸と着陸のときアメをなめるというのは、昔からある航空性中耳炎の予防法ですが、飲み込むという行為は同時に耳管(鼻の奥と中耳をつなぐ管)を開くので、予防としては効果があります。でも、残念ながら、今回の場合は手遅れでした。
誰しも痛みやわずらわしい症状はいやですが、そういったことを経験することによって、学ぶことも多いです。