奇妙な名前の鉱物トップ10には入るでしょうね。
Plumbogummite。和名は「鉛ゴム石」。何だよそれ。
おおむね「プラムボグマイト」と表記されるけど、ラテン語で「鉛」を意味する「plumbum」と「ゴム」を意味する「gummi」を合成して作られた名前だから、「プランボ・ガムマイト」が適でしょう。「グマイト」じゃわからん。「ムボ」もおかしいし。あれ?ラテン語でゴムなんてあるのかい?
なんで「ガム」なのかというと、表面が艶消しでゴム被膜のように見えるから。ゴムを含んでいるわけではない。あたりめーだ。
和名がひどいのかと思っていたら、国際名を訳しただけなのね。疑ってすまんかった。
組成は PbAl3(PO4)(PO3OH)(OH)6。燐酸・水酸がごちゃごちゃと複雑。
色は色々。薄めの青が多く流通しているみたい。
名前が奇妙なので前から興味はあったけど、割合高いので持っていなかった。先日ヤフオクで小さめのお手頃品が出たのでようやくゲット。
中国・広西チワン族自治区産。
ちょっと表面はマットな感じがあるけど「ゴム石」らしい感じはあんまりしない。けれど少しくすんだブルーがいい味わい。
燐酸塩鉱物にしては地味かな。
ちなみに蛍光する。石と同系統の色でしかもUVライトの色とも似ているのでドラマチックではないけれど、いい色です。
ところでこの頃ネットでは中国産の石が前にも増して出回っているような感じがする。中国経済が不況になって石なんか買ってる余裕がなくなったので、日本に活路を見出しているのかもしれない。まあいいのだけど、パチモンも増えているようで危ない危ない。皆様、気を付けましょうね。
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