キタ――ッ!
雨塚山紫水晶! ヤフオク鉱山です。
左のミネラルタッグが大きくてみっともないのはそのあたりが大きく欠けているからです。ご容赦。
超有名産地。しかし2007年に採集禁止となっている。市場に出るのはオールドコレクションのみということになる。一応。
なかなか出ない。たまに出ても高い。けど今回は割とお手頃で競り落とせました。
雨塚山は宮城県白石市、福島県境に近い内陸部。古い坑道跡のようなものがあるが何を掘ったのかわかっていないらしい。アメジストの美麗結晶がたくさん出て一躍有名になった模様。
【追記】ヤフオクの出品者で産地近くにお住いらしいnancyyoko1204さんによると、《雨塚山も昔は金鉱山で金を掘り起こしたズリの山が残っています。当時は金におされ紫水晶はズリへ廃棄されたとか。研究者や蒐集家が地表面に現れている美しい紫水晶を見つけたのが始まりだそうです。その後鉱物愛好家がズリから美しい紫水晶を採取していました。》とのことです。
だいぶ前ツイッターで美麗標本の写真を見て度肝を抜かれ、どこかで出ないかなあと希っていたのです。ヤフオクで出たので入札して、「もっと高値の入札が来るかなあ」とちょっとはらはらしながら終了時間を待ったのでした。
「これぞ雨塚山」と言えるような高品質標本ではありません。
でも、確かに不思議ないい色合い。全体的には淡いけれど、方向によっては濃い紫が出たり無色に透き通ったり。少しぬめっとした感じがあるように見えるけれど、それも方向によって変わる。あちきの写真術では撮れません。
アメジスト自体、捉えがたい石です。方向や光源によって、色も輝きもころころ変わる。透過光だとさらに変化する。結晶の歪みが作る色だからでしょう。
まあこやつも、雨塚山であるようなないような、それも含めて雨塚山なのか。それがいい味わいです。
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