CONTRY LIFE of オーダー家具のサンデー工房

サンデー工房は愛媛県松山市にあるオーダー家具専門店です。オーナーhiroのカントリーライフをマイペースに綴っていきます。

木取りの日

2008-05-06 23:05:29 | Weblog
今日は注文品の木取りをおこなった。
木取りとは原材料から家具を構成する部品の加工に必要な寸法の材料を取り出す作業であるが、家具の製作過程においては一番疲れる作業である。
原材料にはいろいろな木目、節など見た目の違い、あるいは密度やくせがあり、家具のどこにどの材料を使うかを判断するのは難しい面が多い。
家具の目立つ部分にはいい材料を使いたいし、目立たない部分には木目の綺麗さなどは無視してもよいがからといってひずみのある材料などを使えば狂いが生じてしまうであろう。カントリー家具では節をうまく配置することによりいろんな雰囲気が出せるが、形のいい節を適当に配置する所まではいいのだが大きい節やいびつな節を使うのはかなりセンスと勇気のいるところである。勇気のない私などはついつい形のいい節をバランスよく配置する方に頭がいってしまうのだがここで大胆な材料使いができるようになればよりいい家具が作れるようになる気がする。
いかに材料の無駄をなくすかも木取りにかかっている。高い材料を無駄に捨てるわけにもいかず、大きい部品と小さい部品をいかに原材料に配置するかである。
大きい材料が取れるはずの原材料の中央にに小さな割れや傷があるためにそれができなくなる事も多い。
そんないろいろな障害をクリヤし木取りが終わるともう製作過程の半分が終わったようなほっとした気分になる。
集成材を使えばこういった苦労はないのだが、木目の美しい本当の無垢の家具を作るためには必要な苦労だと思って頑張っている。