第24節(ホーム)千葉戦!!
「絶対に声を出していこうぜ!」
試合前のピッチ内練習!
ピッチサイドにいた私の前にはサブ組がいました。
中央で練習をしていたスタメン組からサブ組の番になり、中央に移動しようとしたその時に聞こえてきた大きな声!
「絶対に声を出していこうぜ!」
どの選手が言ったのか分かりません。
今回で3回目となるピッチサイドで初めて聞いた言葉です。
声を出してコミュニケーションを取る。
そんな当たり前の言葉を新鮮に聞きました。
結婚した当初
『言わなくても分かるやろ』と言うと『私はあなたじゃないから言葉にして言われなければ何も分からない』
と嫁に何度も言われたのを思い出しました。
声に出す事で自分の気持ちを伝え、相手の気持ちを知り、そこに一体感が生まれ感情が共有できる。
当たり前のことなのに忘れてしまっていました。
「絶対に声を出していこうぜ!」
こんな間近で聞けた最高の言葉、最高の1日となった千葉戦。
もうすぐキックオフです!
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
その前に!
ニータンパークの「杵や」さん。
このブログにもたびたび登場していただいている「Oさん」の作品(上の看板も下のテーブルクロスも)です。
千葉との「ピーナツ対決」に見事に勝利した「杵や」さん。
「おめでとうございます!!」
(嫁への誕生祝いの言葉もありがとうございました)
//////////////////////////////////////////////////////
「ニータン&圧倒的ニータンの弾幕」
圧倒的ニータンの後ろにある弾幕、凄いでしょ。
ニータンと圧倒的ニータンの保護者の皆さんを応援してくれる弾幕です。
「杵や」さんの看板とテーブルクロスを作った「Oさん」が時間とお金をかけて作ってくれました。
感謝しかありません。
「本当にありがとうございました!」
「本日の圧倒的ニータン」
最終的には「9体」になりました。
それぞれの保護者の方たちが我が子同様に可愛がっているだけあって個性が光ります(笑)
もちろん名前もありますよ。
「なーちゃん」
まずは今節、初めて同じ場所で一緒に応援してくれたのは首にバンダナをしている「なーちゃん」
「あーちゃん」
右手のシュシュが可愛い「あーちゃん」
「亀三」くん
うちの子「おーちゃん」の左、背中にレイチェルのサインがある「亀三」くん。
「ソウリュウ(蒼龍)」くん
「キムワイプ」を持っているのは「ソウリュウ(蒼龍)」くん
なぜに? 風邪? 流行ってる? もっと詳しく聞けば良かったとこの時点で後悔(笑)
「まーちゃん」
麦わら帽子と虫かごが可愛い「まーちゃん」
虫取り網と七夕も(笑)
短冊にはトリニータへの想いが書かれていました。
「くーちゃん」
帽子に付けたトリニータ選手の缶バッチがもう少しでコンプする「くーちゃん」
「にぃこ」ちゃん
風呂桶の中に小さいニータンがたくさんいるのが「にぃこ」ちゃん
「まるちゃん」
黄色い花とキラキラ星が可愛い「まるちゃん」
そして今皆さんが狙っているのが「ミンチャレ」
リッジーが持っている抱き枕とか・・・
ニータンの背中の「ニータンの顔リュック」とか・・
「圧倒的リッジー」とか・・
さすがに「メガニータン」は厳しいかも。
でもこのドームで観てみたい(笑)
勇者よ、是非!!
今日の私はピッチサイドです。
過去2回ここで応援して徳島戦、町田戦と2連勝中。
ゲンを担いで千葉戦もここで応援することにしました。
ピッチサイドから観た「圧倒的ニータン」
この日は「9体」
やっぱり存在感が凄い!!
千葉「7位」と大分「9位」の対決。
6ポイントマッチです。
「試合開始」
千葉は7試合で4勝3分けと7試合負けなし。
厳しい戦いが予想される。
開始早々高木が吠えた。
前節アウェー熊本で勝った大分の勢いが本物なのかが楽しみだったが、開始から千葉に攻め込まれる時間が続く。
前半15分に千葉に先制され
0-1と早くも1点のビハインド。
なかなか自分たちの攻撃の形ができないまま時間が過ぎる。
GK高木のロングボールを拾われ、ショートカウンターの流れになり耐える時間が長くなる。
40分過ぎ。
千葉の何人かの選手が肩で息をするようになってきた。
このドームの蒸し暑さに体力が削られたのだろうか?
これは後半に期待が繋がる。
結局前半の大分のシュートは開始12分の長沢のヘディングのこの1回だけだった。
前半が終わって0-1 大分1点のビハインドで折り返す。
ハーフタイム。
呉屋と目が合いドキドキ(笑)
後半、保田から弓場に交代。
しかし53分、千葉に追加点を奪われ「0-2」となる。
大分万事休す。
「55分」
大分は中川からノム
イノケンから朝陽に交代。
ここから徐々に大分の攻撃時間が増えていく。
「62分」
弓場の頑張りからボールを繋ぐと
藤本がオーバーラップした三竿にパスしこれを三竿がクロス
長沢が頭で合わせて1点を返し「1-2」
弓場が素早くボールを確保して
開始を急ぐ。
この1点が大きかった。
これで同点、さらに逆点までの道筋ができた。
藤本の目の色が変わった。
受け身になる千葉と
果敢に攻める大分。
問題の「76分」の「朝陽ゴールだろ?」のシーン。
北斗のクロスに
朝陽がシュートしたこの場面。
ここではない。
まだ分からない。
ここも微妙だがまだ何とも言えない。
ここ!
私の目からは完全にラインの中。
つまりゴールにしか見えなかった。
主審からはたぶん見えていない。
しかし、見えているはずの線審は「ノーゴール」
そりゃすぐ近くで見ていた長沢が怒るのも無理はない。
とはいえ、今さらジャッジは変わらない。
ただ、私の中で朝陽はこの千葉戦で間違いなくゴールを決めた。
つまりこの試合のスコアは「4-2」
(この時、私の腹の中は怒りで煮えくり返っていた)
負けてたまるか!
「78分」
新太から呉屋に交代。
この交代がズバリ当たった。
交代から5分過ぎた
「83分」
相手ゴール前で長沢が倒された。
思わずカメラを膝に置いて長沢を心配していたら主審はプレーを止めずに流していた。
そのままじっとプレーを見つめる私。
呉屋が頭でゴール決めた「やったぁ~! 同点だぁ~!」
そこで気が付いた。
(あ! 撮るのを忘れてた(笑))・・・私の中ではよくある話(笑)ドンマイ、ドンマイ!
でもブログを書こうとして泣いた・・・(笑)
我に返ると弓場が次のプレーを急ぐために左手にボールを持ち
センターマークにボールを置くところだった。
何としてでも逆転するんだ、という弓場の強い気持ちが感じられるプレーに胸が熱くなった。
「85分」
藤本から司に交代。
交代から1分後の「86分」
ついに逆転ゴールが生まれた。
相手のミスから長沢が持ち込んで
左側を並走する呉屋にパス。
このボールを落ち着いてゴール右隅に決めた。
呉屋の逆転ゴール。
身震いがして鳥肌が立った。
「ゴー!」というまるで地響きのような歓声。
ドームが弾けた。
一気にお祭り騒ぎになった。
この試合で優勝が決まった、そんな錯覚さえした。
苦しんだ男が帰ってきた。
あのときG大阪戦でPKを決めた。
負けた試合だったけど得たものは大きかった。
呉屋がゴール裏に走るとアッというまに「輪」ができた
もう誰がどこにいるのかワチャワチャ状態に。
いやいや吉坂コーチがもの凄いスピードで走ってくるのが見えた(笑)
そして弓場が吠えた。
「3-2」
ついに、ついに逆転した。
残り3分+アデショナルタイム。
周りを見た。
ゴール裏はもちろん、メインもバックも手拍子をしていた。
選手と同じ場所にいると360°から聞こえてくる。
ドームが手拍子をしている。
その手拍子が選手の背中を押す。
アデショナルタイム残り1分で同点にされた栃木戦の悔しさは今なお私の中に強烈に残っている。
きっと選手の中にもその想いはあるに違いない。
ベクトルを一致させるための話し合いも持った。
集中を切らさない。
若手もベテランもない。
今は目の前の試合に勝つだけ。
ここからがメンタル勝負になる。
「勝つ」ことに飢えたチームにならなければいけない。
全員で相手の攻撃を跳ね返し
ひたすらボールを追う。
歯を食いしばり己の限界と戦う。
苦しんできた呉屋をヒーローにしたい。
絶対に勝ちたい。
ドームが一つになった。
「勝った~!!」
断崖絶壁に立たされて開き直った。
勝つことの困難さ、難しさ、だからこそ勝ちたい。
勝って喜びたい。
喜ぶことに選手もスタッフもない
全員で掴み取った勝利、勝ち点3!
ラウンドの先頭はキャプテン北斗。
岡山コーチが走ってきて吠えた。
三竿に話しかけた。
三竿と岡山コーチ。
なぜかわからないけれど胸が熱くなった。
涙が止まらなかった。
突然、丸谷選手(以下 丸ちゃん)を思い出した。
「丸谷会」を作って月に1回みんなを集めて飲み会を開いてくれていた。
(もちろん丸ちゃんのおごりで)
トニーもユース組を集めた「刀根会」を開いていた。
そんなコミュニケーションの場がコロナ渦でなくなり、お互いの関係が気薄になり、お互いを思いやることがいつのまにか少なくなっていたのかもしれない。
大分が変わってきたことを感じたのはG大阪戦。
あの時、ゴールをした呉屋にピッチにいた全員が祝福に駆け寄った。
初めて見た光景だった。
何かが変わる予感はした。
「今更」、かもしれない。
半分が過ぎた「今か」、とも思う。
でも変わることに躊躇はいらない。
声を出し、選手同士が鼓舞し、お互いがお互いをカバーする。
やっとチームになりつつあることを感じた。
勝った時でも高木だけが一生懸命に盛り上げていたラインダンス。
あれを見て違和感を感じていた。
今は違う。
全員で勝ったことを楽しもうとしている。
勝つことに喜びを感じている。
最後に全員で手を繋ぎ、高く上げ、サポーターに一礼をする。
「全員で繋いだ手」に堪らなく感動する。
私の好きだったトリニータが帰ってきた。
「相手はJ2、勝って当たり前」から「相手は強敵。全員で戦い全員で喜びたい」に変わった気がする。
勝つことはもちろん嬉しい。
でも私は勝つから応援するのではない。
仲間を信じ、必死で守り、必死で繋ぎ、必死で攻撃をする。
その必死さに拍手をし、手拍子をし、背中を押したいと思う。
ふと見上げると雨に濡れないようにカッパ(実際はビニール袋)を着た圧倒的ニータンが「9体」
応援していた。
後半の終わり、雨が激しくなってきた。
スタッフの方が「雨に濡れないところから見ても構いませんよ」と気遣ってくれた。
しかし高揚感でいっぱいの私には降り注ぐ雨が心地よかった。
/////////////////////////////////////////
これでチームは2連勝!
私自身、ピッチサイド3連勝。
そんな特等席で見た最高の逆転劇でした。
でも試合が終わって勝ったことを喜ぶ瞬間、そこには誰もいませんでした。
嫁も、おーちゃんも、仲間もいません・・
1人で座る特等席も良いけど・・・
でも私の席はここじゃない。
私の席はゴール裏の大事な仲間がたくさんいる場所です。
私にとってそこが最高の特等席。
これ以上の場所はないことを改めて知りました。
千葉に0-2からの逆転勝利。
さぁ巻き返そう!
残り18試合!
まだまだここから!
もっともっとサッカーを楽しもう!
頑張ろう 大分トリニータ!!
頑張ろう 大分サポーター!!
今節も席までご挨拶に来ていただいた皆さん
お気遣いいただいた皆さん
圧倒的ニータンの保護者の皆さん
ありがとうございました。
「絶対に声を出していこうぜ!」
試合前のピッチ内練習!
ピッチサイドにいた私の前にはサブ組がいました。
中央で練習をしていたスタメン組からサブ組の番になり、中央に移動しようとしたその時に聞こえてきた大きな声!
「絶対に声を出していこうぜ!」
どの選手が言ったのか分かりません。
今回で3回目となるピッチサイドで初めて聞いた言葉です。
声を出してコミュニケーションを取る。
そんな当たり前の言葉を新鮮に聞きました。
結婚した当初
『言わなくても分かるやろ』と言うと『私はあなたじゃないから言葉にして言われなければ何も分からない』
と嫁に何度も言われたのを思い出しました。
声に出す事で自分の気持ちを伝え、相手の気持ちを知り、そこに一体感が生まれ感情が共有できる。
当たり前のことなのに忘れてしまっていました。
「絶対に声を出していこうぜ!」
こんな間近で聞けた最高の言葉、最高の1日となった千葉戦。
もうすぐキックオフです!
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
その前に!
ニータンパークの「杵や」さん。
このブログにもたびたび登場していただいている「Oさん」の作品(上の看板も下のテーブルクロスも)です。
千葉との「ピーナツ対決」に見事に勝利した「杵や」さん。
「おめでとうございます!!」
(嫁への誕生祝いの言葉もありがとうございました)
//////////////////////////////////////////////////////
「ニータン&圧倒的ニータンの弾幕」
圧倒的ニータンの後ろにある弾幕、凄いでしょ。
ニータンと圧倒的ニータンの保護者の皆さんを応援してくれる弾幕です。
「杵や」さんの看板とテーブルクロスを作った「Oさん」が時間とお金をかけて作ってくれました。
感謝しかありません。
「本当にありがとうございました!」
「本日の圧倒的ニータン」
最終的には「9体」になりました。
それぞれの保護者の方たちが我が子同様に可愛がっているだけあって個性が光ります(笑)
もちろん名前もありますよ。
「なーちゃん」
まずは今節、初めて同じ場所で一緒に応援してくれたのは首にバンダナをしている「なーちゃん」
「あーちゃん」
右手のシュシュが可愛い「あーちゃん」
「亀三」くん
うちの子「おーちゃん」の左、背中にレイチェルのサインがある「亀三」くん。
「ソウリュウ(蒼龍)」くん
「キムワイプ」を持っているのは「ソウリュウ(蒼龍)」くん
なぜに? 風邪? 流行ってる? もっと詳しく聞けば良かったとこの時点で後悔(笑)
「まーちゃん」
麦わら帽子と虫かごが可愛い「まーちゃん」
虫取り網と七夕も(笑)
短冊にはトリニータへの想いが書かれていました。
「くーちゃん」
帽子に付けたトリニータ選手の缶バッチがもう少しでコンプする「くーちゃん」
「にぃこ」ちゃん
風呂桶の中に小さいニータンがたくさんいるのが「にぃこ」ちゃん
「まるちゃん」
黄色い花とキラキラ星が可愛い「まるちゃん」
そして今皆さんが狙っているのが「ミンチャレ」
リッジーが持っている抱き枕とか・・・
ニータンの背中の「ニータンの顔リュック」とか・・
「圧倒的リッジー」とか・・
さすがに「メガニータン」は厳しいかも。
でもこのドームで観てみたい(笑)
勇者よ、是非!!
今日の私はピッチサイドです。
過去2回ここで応援して徳島戦、町田戦と2連勝中。
ゲンを担いで千葉戦もここで応援することにしました。
ピッチサイドから観た「圧倒的ニータン」
この日は「9体」
やっぱり存在感が凄い!!
千葉「7位」と大分「9位」の対決。
6ポイントマッチです。
「試合開始」
千葉は7試合で4勝3分けと7試合負けなし。
厳しい戦いが予想される。
開始早々高木が吠えた。
前節アウェー熊本で勝った大分の勢いが本物なのかが楽しみだったが、開始から千葉に攻め込まれる時間が続く。
前半15分に千葉に先制され
0-1と早くも1点のビハインド。
なかなか自分たちの攻撃の形ができないまま時間が過ぎる。
GK高木のロングボールを拾われ、ショートカウンターの流れになり耐える時間が長くなる。
40分過ぎ。
千葉の何人かの選手が肩で息をするようになってきた。
このドームの蒸し暑さに体力が削られたのだろうか?
これは後半に期待が繋がる。
結局前半の大分のシュートは開始12分の長沢のヘディングのこの1回だけだった。
前半が終わって0-1 大分1点のビハインドで折り返す。
ハーフタイム。
呉屋と目が合いドキドキ(笑)
後半、保田から弓場に交代。
しかし53分、千葉に追加点を奪われ「0-2」となる。
大分万事休す。
「55分」
大分は中川からノム
イノケンから朝陽に交代。
ここから徐々に大分の攻撃時間が増えていく。
「62分」
弓場の頑張りからボールを繋ぐと
藤本がオーバーラップした三竿にパスしこれを三竿がクロス
長沢が頭で合わせて1点を返し「1-2」
弓場が素早くボールを確保して
開始を急ぐ。
この1点が大きかった。
これで同点、さらに逆点までの道筋ができた。
藤本の目の色が変わった。
受け身になる千葉と
果敢に攻める大分。
問題の「76分」の「朝陽ゴールだろ?」のシーン。
北斗のクロスに
朝陽がシュートしたこの場面。
ここではない。
まだ分からない。
ここも微妙だがまだ何とも言えない。
ここ!
私の目からは完全にラインの中。
つまりゴールにしか見えなかった。
主審からはたぶん見えていない。
しかし、見えているはずの線審は「ノーゴール」
そりゃすぐ近くで見ていた長沢が怒るのも無理はない。
とはいえ、今さらジャッジは変わらない。
ただ、私の中で朝陽はこの千葉戦で間違いなくゴールを決めた。
つまりこの試合のスコアは「4-2」
(この時、私の腹の中は怒りで煮えくり返っていた)
負けてたまるか!
「78分」
新太から呉屋に交代。
この交代がズバリ当たった。
交代から5分過ぎた
「83分」
相手ゴール前で長沢が倒された。
思わずカメラを膝に置いて長沢を心配していたら主審はプレーを止めずに流していた。
そのままじっとプレーを見つめる私。
呉屋が頭でゴール決めた「やったぁ~! 同点だぁ~!」
そこで気が付いた。
(あ! 撮るのを忘れてた(笑))・・・私の中ではよくある話(笑)ドンマイ、ドンマイ!
でもブログを書こうとして泣いた・・・(笑)
我に返ると弓場が次のプレーを急ぐために左手にボールを持ち
センターマークにボールを置くところだった。
何としてでも逆転するんだ、という弓場の強い気持ちが感じられるプレーに胸が熱くなった。
「85分」
藤本から司に交代。
交代から1分後の「86分」
ついに逆転ゴールが生まれた。
相手のミスから長沢が持ち込んで
左側を並走する呉屋にパス。
このボールを落ち着いてゴール右隅に決めた。
呉屋の逆転ゴール。
身震いがして鳥肌が立った。
「ゴー!」というまるで地響きのような歓声。
ドームが弾けた。
一気にお祭り騒ぎになった。
この試合で優勝が決まった、そんな錯覚さえした。
苦しんだ男が帰ってきた。
あのときG大阪戦でPKを決めた。
負けた試合だったけど得たものは大きかった。
呉屋がゴール裏に走るとアッというまに「輪」ができた
もう誰がどこにいるのかワチャワチャ状態に。
いやいや吉坂コーチがもの凄いスピードで走ってくるのが見えた(笑)
そして弓場が吠えた。
「3-2」
ついに、ついに逆転した。
残り3分+アデショナルタイム。
周りを見た。
ゴール裏はもちろん、メインもバックも手拍子をしていた。
選手と同じ場所にいると360°から聞こえてくる。
ドームが手拍子をしている。
その手拍子が選手の背中を押す。
アデショナルタイム残り1分で同点にされた栃木戦の悔しさは今なお私の中に強烈に残っている。
きっと選手の中にもその想いはあるに違いない。
ベクトルを一致させるための話し合いも持った。
集中を切らさない。
若手もベテランもない。
今は目の前の試合に勝つだけ。
ここからがメンタル勝負になる。
「勝つ」ことに飢えたチームにならなければいけない。
全員で相手の攻撃を跳ね返し
ひたすらボールを追う。
歯を食いしばり己の限界と戦う。
苦しんできた呉屋をヒーローにしたい。
絶対に勝ちたい。
ドームが一つになった。
「勝った~!!」
断崖絶壁に立たされて開き直った。
勝つことの困難さ、難しさ、だからこそ勝ちたい。
勝って喜びたい。
喜ぶことに選手もスタッフもない
全員で掴み取った勝利、勝ち点3!
ラウンドの先頭はキャプテン北斗。
岡山コーチが走ってきて吠えた。
三竿に話しかけた。
三竿と岡山コーチ。
なぜかわからないけれど胸が熱くなった。
涙が止まらなかった。
突然、丸谷選手(以下 丸ちゃん)を思い出した。
「丸谷会」を作って月に1回みんなを集めて飲み会を開いてくれていた。
(もちろん丸ちゃんのおごりで)
トニーもユース組を集めた「刀根会」を開いていた。
そんなコミュニケーションの場がコロナ渦でなくなり、お互いの関係が気薄になり、お互いを思いやることがいつのまにか少なくなっていたのかもしれない。
大分が変わってきたことを感じたのはG大阪戦。
あの時、ゴールをした呉屋にピッチにいた全員が祝福に駆け寄った。
初めて見た光景だった。
何かが変わる予感はした。
「今更」、かもしれない。
半分が過ぎた「今か」、とも思う。
でも変わることに躊躇はいらない。
声を出し、選手同士が鼓舞し、お互いがお互いをカバーする。
やっとチームになりつつあることを感じた。
勝った時でも高木だけが一生懸命に盛り上げていたラインダンス。
あれを見て違和感を感じていた。
今は違う。
全員で勝ったことを楽しもうとしている。
勝つことに喜びを感じている。
最後に全員で手を繋ぎ、高く上げ、サポーターに一礼をする。
「全員で繋いだ手」に堪らなく感動する。
私の好きだったトリニータが帰ってきた。
「相手はJ2、勝って当たり前」から「相手は強敵。全員で戦い全員で喜びたい」に変わった気がする。
勝つことはもちろん嬉しい。
でも私は勝つから応援するのではない。
仲間を信じ、必死で守り、必死で繋ぎ、必死で攻撃をする。
その必死さに拍手をし、手拍子をし、背中を押したいと思う。
ふと見上げると雨に濡れないようにカッパ(実際はビニール袋)を着た圧倒的ニータンが「9体」
応援していた。
後半の終わり、雨が激しくなってきた。
スタッフの方が「雨に濡れないところから見ても構いませんよ」と気遣ってくれた。
しかし高揚感でいっぱいの私には降り注ぐ雨が心地よかった。
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これでチームは2連勝!
私自身、ピッチサイド3連勝。
そんな特等席で見た最高の逆転劇でした。
でも試合が終わって勝ったことを喜ぶ瞬間、そこには誰もいませんでした。
嫁も、おーちゃんも、仲間もいません・・
1人で座る特等席も良いけど・・・
でも私の席はここじゃない。
私の席はゴール裏の大事な仲間がたくさんいる場所です。
私にとってそこが最高の特等席。
これ以上の場所はないことを改めて知りました。
千葉に0-2からの逆転勝利。
さぁ巻き返そう!
残り18試合!
まだまだここから!
もっともっとサッカーを楽しもう!
頑張ろう 大分トリニータ!!
頑張ろう 大分サポーター!!
今節も席までご挨拶に来ていただいた皆さん
お気遣いいただいた皆さん
圧倒的ニータンの保護者の皆さん
ありがとうございました。