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「日本近代郵便の父」として知られる前島密の展示会です。
「鴻爪痕(こうそうこん)」は前島密の自叙伝のタイトルで、「雪泥につけた鴻(おおとり)の爪痕は、雪とともに消える」で「自分の行ったことは後に残るような事ではない」との意味です。
前島密は豪農の上野助右衛門の二男として生まれますが、間もなく父を亡くしました。後に幕臣前島家の養子となり、維新後に静岡に移りますが、民部省・大蔵省に出仕しました。当時の上司は、榎本武揚、渋沢栄一です。ここで、郵便制度を創設します。
前島密と杉浦譲の辞令です。杉浦譲は前島密がイギリスに出張中に郵便開業の準備を進めました。43歳の若さで亡くなります。前島密が郵便の父なら、杉浦譲は郵便の母かもしれません。
郵便切手のデザインは変わってますが、1円切手だけは前島密のままです。
前島密のお墓は横須賀市にありますが、郵政民営化を進めた元首相の小泉純一郎さんの選挙区です。
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