『ルーンバウンド リプレイ&解体新書』秋口ぎぐる/グループSNE・オフィス新大陸
ルーンバウンドのリプレイかと思っていたら、先頭2/3は解説だった。だから「解体新書」なのね。てゆーかルーンバウンドって、そもそも純粋なTRPGじゃなかったのね。
とりあえず最初の「ボードゲームとTCGとTRPGのいいとこ取りをした」という部分だけ読んで大部分をすっとばしてリプレイ部へ移ったんだけど、これがけっこう面白い。
- マップをうろうろする→ボードゲーム
- カードを引いてランダムにイベントが起こる→TCG
- 戦闘でダイスを振り、経験値を貯めて成長する→RPG
- 複数人数で遊ぶので会話が発生する→T(TRPGの「T」…テーブルトーク)
確かにいいとこ取りをしている!
リプレイだけだと登場人物とかが若干分からないけど、引いたカードからちょっとずつ物語が想像できるのが面白い。
ボードゲームだからプレイヤーみんなが同じ立場で参加するので、GMという役割も不要。(ちょっと新鮮に映った)
(カードをランダムで引く辺りがその代用になっているんだろう)
ちなみに、与えるダメージや報酬の金額が1や2という辺りが、とってもチマチマしている感じがした(苦笑) 数字を見たときに、それがそのゲームにとって大きいのか小さいのか分からないのは、ルールを知らない どのリプレイを読んでも言えることなんだけど(爆)
また、リプレイを読んだ後に解説部へ戻ると、分からなかった部分がけっこうちゃんと説明されていた。いきなり解説部を読んでも意味不明っぽかったけど、リプレイで雰囲気を掴んでからだと分かり易い気がする。
最近の他のリプレイも読んでいて面白いのは間違いないんだけど、リプレイを読んでみて「やってみたい」と感じたのは久しぶり。そういう意味では、この本はリプレイとしてけっこう成功しているんじゃないだろうか。
(過去には解説の為のリプレイとしか思えないものもあって、そういったものは面白くなかったもんだ)
まあ自分は元々大戦略とかのヘキサマップを使うシミュレーションゲームも大好きだったんで。特にマスターオブモンスターズは成長する点や魔法が使える点が気に入っていて、MSXエミュレータ版のを最近もやっていたくらい(爆)だから、ルーンバウンドのようなゲームには魅力を感じ易いのかもしれない。