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主にTRPGリプレイの元ネタ集、プログラミング技術メモと自作ソフト、好きなゲームや音楽です。

クトゥルフ リプレイ『白無垢の仮面』

2006-10-06 02:48:13 | TRPG

クトゥルフと帝國リプレイ『白無垢の仮面』内山靖二郎

サプリメント『クトゥルフと帝国』を用いているらしい。(大日本帝国の時代。今回は関東大震災の少し後。だからクトゥルフとしては少し特殊なのかな?)
自分が知る限り、クトゥルフで初めての文庫のリプレイ。クトゥルフ自体は(TRPGの世界では)(たぶん)有名なのに。
という訳で、ルールについての解説がちょっとくらい入っているかなーと期待していたんだけど。それなりに説明は入っているものの、一番基礎的な部分が無~い!

EDUって何?16って高いの?
「技能が89%とは何故なのか」の説明はあるのに、その上昇のさせ方の説明が無い。
正気度チェックの2種類の値の意味とアイデアロールも、文中での使われ方からなんとなく分かった(と思う)ものの、やはり説明が欲しかった…。

出てくるモンスター…とは言わないな、クトゥルフの場合は…えーと、クリーチャー。の説明も無いぞ~!と思ったら、それはさすがに巻末で説明されていた。
(帝国ホテルとか氷川丸とかの舞台資料もやたら詳しく載ってる(爆))
確かに本文で説明してしまうと、知らない人へのスリル感が無くなってしまうから、それは良し。(キャラクターである探索者も、知らないはずだし)
でも「詳細については巻末参照」くらい書いてあれば、「説明が無い!」という早とちりによるストレスは無かったのにぃ(苦笑)(←ちょっぴり自業自得)
「謎のロール」に関して「P.143注釈を参照」という注釈があるくらいなんだから、あってもよかったと思うぞ~。

どうやらこの本では「他のTRPGに慣れた人にクトゥルフでのプレイ方法を示す」という目的を持っていたようだが、クトゥルフの基礎ルールをある程度知ってることが暗黙の前提に入っているようだ…。
「EDUが16あった方がいい」というときにEDUの説明を、
「DEXが18ある」というときに人間の能力値の最大値の説明を、
「アイデアロール」「経験ロール」が出てきたときにその説明を、
欄外にちょっと入れてくれればよかったのになー。
(ちなみに「正気度チェック」については書かれている)

ついでに、各話の最後で正気度がどう上下したか書いてあるが…それなら、冒頭で正気度の初期値についても書いておくべきでは? 能力値や技能の値については書いてあるんだし。

 

で、そういった点は除いて、話の流れ自体は面白かった。
特に第1話での、ちょっと異様な場面が出てくる度に正気度チェックをしているのがクトゥルフらしくて良かった(笑)
描写を読んだだけでも「うえぇ~」と思うようなシーンだから、現実に遭遇したら確かにショックかも!と思うくらいなので、まさにクトゥルフ(のルール)の象徴だなーと感心。

最後、上手く落ち着くところに落ち着いた感じはするので、続編を見てみたい気もする(笑)

コメント
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