SF『アイの物語』山本 弘(2006-05)
という訳で、山本弘さんのSFの2冊目。
これもメタにメタを重ねた構成になってる^^;やはり山本さんのSFはこうなのか?!
(よくやる勘違い: ちょっとかじっただけで全てが分かった気になる)
なんかこう、全体を流れているストーリーはあるものの、短編集っぽい感じがするなぁと思ったら、別々に発表された作品をまとめたもののようなので、やっぱり短編集なのか。
それをまとめるバックボーンのストーリーを入れたもんだから、余計メタ構造が増えちゃったんだな^^;
とにかく言えることは、ターミネーターやマトリックス等の映画ではよく敵対的に描かれるロボット(人工知能)について、共存を目指している姿勢(「なぜ人工知能が人間を支配しようとするのか?」という疑問を解決しようという考え)に共感できる、という事かな。
いやあ、それにしても物語っていうのはいいわ。色々な事を考えさせてくれる^^
権利(人権)に関して思うのは、現在の法律は、人間以外の知的思考体(造語)に対する権利が無いということ。今のところ、地球上には人間以外の知的思考体が居ないから当然なんだけど。
人工知能が出来るまで人工知能の権利は認められないだろうし、宇宙人が来ても生存権は無い。もちろん、遺伝子操作によって人間を超えた生物が現れても、権利を認める認めないとか線引きをどうするとかでまたごたごたするだろう。
こういったことはSFがかなり予見しているんだけどねぇ。現代文明はほんと未熟だ。
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