大変面白い本でした。読んでいて楽しく、しかも内容が深い。私も子供の頃から宇宙好きでしたが、矢野氏
の言うように「なぜ宇宙に関する教育は子供たちが主な対象なのか」という疑問はありました。勿論宇宙に
関する本は沢山出ていますが、思いっきり文系の私が理解できない数式の多い事、簡単に挫折してしまう。
宇宙に行ってみたいと思っていた矢野氏は対談に臨む前にNASAの宇宙情報をこまめにチェックし、野口
氏のツイートを追いかけ、さらにはNASA・ジョンソン宇宙センターも訪問しています。
野口氏の宇宙での体験談はとても興味深く、例えば国際宇宙ステーション(ISS)は90分で地球を1周
するために45分おきに昼と夜が訪れる話、夜は一気に闇が襲ってくるようだと言う。そして無重力は夜に
自分の腕や足が伸びているか、曲がっているか分からなくさせるとのこと。この辺りは体験しないと理解で
きないですね。
矢野氏の質問は多岐にわたりますが、野口氏は一つ一つ丁寧に答えてくれます。話は哲学的な事にも及びま
すので、相当満足できます。特に音がない、気配がない「死の世界」に居ながら、目の当たりにする地球の
美しさに感動するところはグッときます。
野口氏のNASAでのスペースシャトル、ロシアのソユーズ宇宙船搭乗体験に続いて、あのイーロン・マス
クの率いるスペースXの新型宇宙船クルードラゴン(この後搭乗)での体験の違いに時代の変遷を感じます。
今まで矢野顕子氏が宇宙に興味があることさえ知りませんでしたが、自分が行きたいという純粋な思いから
宇宙の事を調べまくり、実際に行くにはどうすればいいのか研究している姿勢に感嘆しました。宇宙飛行士
たちが、宇宙から地球を見て「地球に国境は見えなかった」という言葉は素晴らしい。
宇宙に行くことは地球を知ること 野口聡一 矢野顕子 光文社新書
の言うように「なぜ宇宙に関する教育は子供たちが主な対象なのか」という疑問はありました。勿論宇宙に
関する本は沢山出ていますが、思いっきり文系の私が理解できない数式の多い事、簡単に挫折してしまう。
宇宙に行ってみたいと思っていた矢野氏は対談に臨む前にNASAの宇宙情報をこまめにチェックし、野口
氏のツイートを追いかけ、さらにはNASA・ジョンソン宇宙センターも訪問しています。
野口氏の宇宙での体験談はとても興味深く、例えば国際宇宙ステーション(ISS)は90分で地球を1周
するために45分おきに昼と夜が訪れる話、夜は一気に闇が襲ってくるようだと言う。そして無重力は夜に
自分の腕や足が伸びているか、曲がっているか分からなくさせるとのこと。この辺りは体験しないと理解で
きないですね。
矢野氏の質問は多岐にわたりますが、野口氏は一つ一つ丁寧に答えてくれます。話は哲学的な事にも及びま
すので、相当満足できます。特に音がない、気配がない「死の世界」に居ながら、目の当たりにする地球の
美しさに感動するところはグッときます。
野口氏のNASAでのスペースシャトル、ロシアのソユーズ宇宙船搭乗体験に続いて、あのイーロン・マス
クの率いるスペースXの新型宇宙船クルードラゴン(この後搭乗)での体験の違いに時代の変遷を感じます。
今まで矢野顕子氏が宇宙に興味があることさえ知りませんでしたが、自分が行きたいという純粋な思いから
宇宙の事を調べまくり、実際に行くにはどうすればいいのか研究している姿勢に感嘆しました。宇宙飛行士
たちが、宇宙から地球を見て「地球に国境は見えなかった」という言葉は素晴らしい。
宇宙に行くことは地球を知ること 野口聡一 矢野顕子 光文社新書