Route 136

国道136号線―セラピストの日記

腱鞘炎

2012年04月19日 | 心・体
女性の腱鞘炎、本当に多いですね~。

50代女性の方で
右手が手根管症候群
右手薬指に変形
のある方を月に2度、定期的にみています。
通われて半年がたちました。
来店当初は寝起き時に右手薬指にひどい痛みがあり、朝から包丁を使うことが大変だったらしいのですが、今はスムーズに使えるようになったとのことでした。

私の経験として、手の腱鞘炎になる方は以下の兆候がみられます(とても主観的で経験によるもの&簡略的に書いてあります、はい。整形外科的にはこのページご参照下さい)。

 腕がかなり硬くなっている
 親指が内側に入っている
 手の甲が甲高になっている
 指と指の間の骨の隙間がせまくなっている
 指の回旋運動(指を左右にひねる動き)に制限がある(片方の手で指を持ってひねってみて下さい)
 指そのもの、あるいは関節がはれている
 寝起きにしびれ・痛みがでる

上記のいずれかに当てはまる方をもう少々範囲を広げてみていくと

 鎖骨の高さが左右で違う(鎖骨の角度が急なほうに問題があることが多い)
 両手またはどちらかの手が上がらない、または上げると痛みがある
 腕の回旋運動(ひねる動き)に制限がある
 仰向けに寝た時に肩が浮いて床につかない

といった症状もでているかもしれません。

上記はご自身でもチェックできますので、最近手に違和感のある方は調べてみて下さい。
さらに上記プラス私は

胸骨(胸の真ん中にある縦長の骨)・肋骨・背骨の弾力性
大胸筋(胸の筋肉)・腕の付け根の筋肉(肩甲骨の上についている筋肉)・首の筋肉の硬さもチェックしています。

腱鞘炎を改善するためには手や腕だけではなく、その周囲(肩・首・背中)や足とのバランスも整えていかなければなりません。
どこから整えていくかはお客様の状態によって変わります。

最近では「ホルモンバランスの乱れ」という見方もあるので、腱鞘炎の原因を特定することは難しいようです。
要は原因不明…
しかし、眺候は確かにありますので、眺候の出た時点で対処すれば必ず改善するはずです。

この方の場合は肩周りの骨に弾力性があったので
まず腕・手そのものをゆるめ
腕~手の関節の制限(捻じれ)
を中心にとっていきました。

手首は小さな骨がいっぱい敷きつめられているので、骨の間に空間をつくるように手首&指のけん引もします。
手が甲高になっていたり、親指が内側に入っている方は、手首の骨がつまっていますので、このけん引がおススメです。その時指先を持って引っぱるよりは、手の甲の指の間を持って左右にねじりながら引っぱったほうがしっかり伸ばせます。

今では変形が強くでていた右手薬指も変形自体が改善されています。

末端に変化がでてきたので、今度は体幹の部分(背骨・胸骨)にもう少し重点をおいていきたいと思います。


なぜ腱鞘炎になるんでしょうね…。
要は腱鞘炎になる指に関わる筋肉を過剰に使いすぎたために、筋肉が疲弊するからです。
このケースがほとんどだと思います。

体の訴えです

腱鞘炎になる皆様、本当にお疲れ様です。

一番簡単な対処法は休めてあげることです

が・・・

家庭のある方は難しいと思いますので

旦那様がごはんを作ってあげる
旦那様が重い物を持ってあげる

といきたいところですけど…

(現実は)

腕のオイルマッサージ…オイルを使うとマッサージしやすくなります。
 お手軽なところでラベンダー・レモングラス・ティートリーのいずれかがおススメです。
指・腕のテーピングあるいは専用の装具をつける…筋肉の負担を減らします。

をすることで、予防/改善できます。

手の症状は全般的に首との関連が強いのですが、首が病む原因に足の変形(外反母趾・内反小趾・へん平足・指上げ足(浮指)等)が(現代人には)強く影響しているように思います。

ロルフィングの次はちょっと(リフレクソロジーではない)足の勉強もしたいなと思っております。

いずれメニューに取り入れていこうかと…まだまだまだまだこれからも勉強です