Route 136

国道136号線―セラピストの日記

花粉症にパチュリ!?

2013年11月25日 | アロマテラピー
以前、ブログで「花粉症にパチュリが効いた」と紹介させていただきましたが…

花粉症といえばティートリー・ユーカリですよね。

身体が弱ってしまうと外部からの刺激に反応しやすくなり、体内に入ってくる異物(花粉症の場合スギ花粉)を排除しようと免疫系が過剰に働くために鼻がむずむずしたり目がかゆくなったりとアレルギー反応が起こるわけですが… 身体が弱る前に免疫調整をしてコンディションを整えておきましょうというのがティートリー。

そして実際花粉症になり、鼻や頭が重い… 鼻の中がひりひりする~ といったアレルギー症状に対して
鼻の中をスーっとさせて粘膜の炎症をおさえましょう(芳香浴で粘膜に働きかける)というのがユーカリ。

前者はアレルギーにならないための予防法、後者はアレルギーの症状に対しての対処法です。

これらを使って劇的によくなったという話しは正直なところあまり耳にしません。
お客様や家族の実体験を聞いても「なんとなく良かったような気がする」という反応は多いのですが

最近、自分の周りで花粉症ではないアレルギーや自己免疫疾患といった免疫系の不調による症状や病気で悩まれている方が多く、免疫系に関与する精油についていろいろ調べていたところでした。

すると…

アレルギーそのものを抑える作用のことを「抗アレルギー作用」というのですが、該当する精油がいくつかあり、そこにパチュリがあったのです!!

パチュリの特徴成分であるパチュロール(セスキテルペンアルコール類)にアレルギーを抑える作用があるらしく、母がパチュリを加湿器で焚いたら花粉症がラクになった!! というのは思いこみではなく、立派な化学的根拠があったことがわかりました

「花粉症 パチュリ」をネット検索しても、いまだにそれに関する記事はヒットしないのですが(自分の記事がトップにくる )、実体験と化学的な裏付けがあれば

 まちがいないでしょう

ただ個人差があるので効く人は効くし、効かない人は効かない… やってみないとわからないところなんですけど

花粉症=アレルギー反応 → 抗アレルギー=パチュリという簡単な公式がでてくればもっと早くに理解できていたと思いますが、自分にアレルギー症状が全くないので想像力が膨らみませんでした
しかし、調べるきっかけが重なったのでいろいろ勉強になりました。

やはり実体験って大事ですね

パチュリは禁忌がほとんどない精油ですので安心して使えます。
ただしうつの方は控えた方がいいといわれています。
香りを嗅げばなんとなくわかります…。

加湿性が高く、お手頃なアロマディフューザーが田舎のホームセンターでも購入できる時代になりましたので、花粉症でつらい思いをされている方、是非試されてみてはいかがでしょうか?

パチュリの他にも抗アレルギー作用が期待できる精油がいくつかあります。
パチュロールは化学物質の構造においてセスキテルペンアルコール類に分類されます。
この分子構造をもつ成分(有機化合物)には同じような効果が期待できます。

主要成分:サンタロール、セドロール、ネロリドール、パチュロール、ビザボロール、カジノール、カロトール、フェルネソール、バレリアノール、ビリジフロロール、オウデスモールなど

セスキテルペンアルコール類を多く含む精油:サンダルウッド90~95%、パチュリ30~45%、シダーウッド25~40%、サイプレス2~15%、カモミールジャーマン 微~10%、ネロリ5~10%、ユーカリ2~10%、

香料の入っていない100%天然の精油には必ず成分表が添付されていますので、そちらをみていただいて、含有量が多ければアレルギーに対して何かしらの効果が期待できるものです。

上記の%はあくまで目安で、栽培地や栽培年によって変動します。

他にセスキテルペン炭化水素類というものもあり、抗炎症、抗アレルギーの他に抗ヒスタミン作用も期待できます。ヒスタミンはアレルギーに関与する炎症物質で、くしゃみ・鼻水・目のかゆみの原因になるものです。

主要成分:カマズレン、カリオフィレン、ゲルマクレン、パチュレン、テルピノレン、ベルガモテン、ビザポレン、ファルセネン、ブルネセンなど

セスキテルペン炭化水素類を多く含む精油:ミルラ90~95%、ブラックペッパー70~85%、パチュリ60~70%、シダーウッド60~70%、カモミールジャーマン約30%、ヤロウ約20%、クラリセージ5~15%、ジュニパー約10%、ティートリー2~10%、メリッサ5~10%、


これらを見るとパチュリさん、含有量が多いですよね。。。
だから効くのは母だけではないのかも????!!!!
しかし、世になぜ知れ渡っていないのか~????!!!!

何か理由があるのきゃ?????

昔は防虫剤でパチュリを使っていたので何気にそれが効いていたのでアレルギーの人が少なかったとか?  ←(かなり)勝手な想像です。。。

上記の精油の中では安全でお手頃なものはやはりパチュリなのかも。
香りが香りなのでティートリーやユーカリとブレンドしても◎
カモミールジャーマンもアロマの世界ではメジャーですが、香りがちょっと。あと少々お高め。そして青い~。ですので芳香浴よりはトリートメントで使った方がいいかもしれません。
シダーウッドは禁忌が多いのでアロマの知識がない方は使わないで下さいね。

最も安全な方法としてやはりリフューザーや精油が使える加湿器で焚いていただくことをおススメします。
目のかゆみにはカモミールウォーター(カミツレ水) もおすすめです。
これは精油ではなく芳香蒸留水といい、カミツレ水は昔から目の消毒で使われているものです。
私はアイボンみたくして使ったことがあります。
ですが、キク科なのでキクアレルギーの方はNGです。

ということで、母のパチュリ論は正しかった~。
最初はちょっと疑ってしまったのですが、、、母よ申し訳なかった~

花粉症以外のアレルギーに効くかどうかはもう少し調べないと何ともいえません。
ですが安全性を考慮した上で何かしらの方法を試してみるもいいかと思います。
まずは芳香浴からとか。スプレーでまいてみるとか。パッチテストをして大丈夫なら患部にベースオイルで希釈(ベースオイル10mlに1滴から 0.5%濃度)して塗布してみるとか。
小さなところからはじめてみてはいかがでしょうか。
その体験談で救われる方がでてくるかもしれません