Route 136

国道136号線―セラピストの日記

咳にはユーカリ

2013年12月19日 | アロマテラピー
夫が風邪をひき、3日間家にこもっていたので、ティートリーをディフューザーでたいていました。
癖のない香りとはいえ、さすがにずっと嗅いでいると鼻についてきます。
ということで4日目はひのきに変えたのですが…
その晩、咳が止まらなくなり、たぶんひのきのせいではなく、風邪の治りかけにでる咳だと思うのですが、苦しそうだったので

 ユーカリ・ラディアータ 1滴
 マカデミアナッツオイル 5ml

をブレンドしたものを首から胸、喉にかけてすりこむようにマッサージをしたのでした。
すると5分もたたないうちに効果がでてきて、30分後には完全に咳がとまっていました

翌朝、「咳も肩コリもラクになった~」と爽快な面持ちで出社していきました。

小さい頃、親にヴィックスヴェポラッブを塗ってもらった経験がある方が多いと思いますが、実はユーカリが入っているんですよ。

一般的なユーカリの精油は3種類あり、

 ユーカリ・グロプルス Eucalyptus globulus
 ユーカリ・ラディアータ Eucalyptus radiata
 レモンユーカリ Eucalyptus citriodora

ユーカリ・グロブルスは1,8シネオールという成分の含有量が多いため、刺激が強いことから、気管が弱っている方や肌の弱い方、お子さんはユーカリ・ラディアータをおススメします。皮膚や粘膜への刺激が少ない品種です。
タンを吐きだしたい時や、鼻がつまっている時、しつこい風邪を追い出したい時にはユーカリ・グロブルスが良いですよ。
レモンユーカリもユーカリ・ラディアータと同様、穏やかな精油なので、私は小中学生のオイルトリートメントでよく使います。
シトロネロールという成分が筋肉を弛めてくれるので、運動で疲れきった身体には本当に良いです。あと虫が嫌う成分(シトロネラール)が入っているので虫よけにもなり、手作りスプレーが作れちゃいます。

ということで、咳が止まらなくなったらユーカリ・ラディアータをどうぞ
でも咳が出る時は肋骨が硬くなっているので、肋骨を開くようなストレッチや深呼吸をして、肋骨を弛めてみることもおススメです

花粉症にパチュリ!?

2013年11月25日 | アロマテラピー
以前、ブログで「花粉症にパチュリが効いた」と紹介させていただきましたが…

花粉症といえばティートリー・ユーカリですよね。

身体が弱ってしまうと外部からの刺激に反応しやすくなり、体内に入ってくる異物(花粉症の場合スギ花粉)を排除しようと免疫系が過剰に働くために鼻がむずむずしたり目がかゆくなったりとアレルギー反応が起こるわけですが… 身体が弱る前に免疫調整をしてコンディションを整えておきましょうというのがティートリー。

そして実際花粉症になり、鼻や頭が重い… 鼻の中がひりひりする~ といったアレルギー症状に対して
鼻の中をスーっとさせて粘膜の炎症をおさえましょう(芳香浴で粘膜に働きかける)というのがユーカリ。

前者はアレルギーにならないための予防法、後者はアレルギーの症状に対しての対処法です。

これらを使って劇的によくなったという話しは正直なところあまり耳にしません。
お客様や家族の実体験を聞いても「なんとなく良かったような気がする」という反応は多いのですが

最近、自分の周りで花粉症ではないアレルギーや自己免疫疾患といった免疫系の不調による症状や病気で悩まれている方が多く、免疫系に関与する精油についていろいろ調べていたところでした。

すると…

アレルギーそのものを抑える作用のことを「抗アレルギー作用」というのですが、該当する精油がいくつかあり、そこにパチュリがあったのです!!

パチュリの特徴成分であるパチュロール(セスキテルペンアルコール類)にアレルギーを抑える作用があるらしく、母がパチュリを加湿器で焚いたら花粉症がラクになった!! というのは思いこみではなく、立派な化学的根拠があったことがわかりました

「花粉症 パチュリ」をネット検索しても、いまだにそれに関する記事はヒットしないのですが(自分の記事がトップにくる )、実体験と化学的な裏付けがあれば

 まちがいないでしょう

ただ個人差があるので効く人は効くし、効かない人は効かない… やってみないとわからないところなんですけど

花粉症=アレルギー反応 → 抗アレルギー=パチュリという簡単な公式がでてくればもっと早くに理解できていたと思いますが、自分にアレルギー症状が全くないので想像力が膨らみませんでした
しかし、調べるきっかけが重なったのでいろいろ勉強になりました。

やはり実体験って大事ですね

パチュリは禁忌がほとんどない精油ですので安心して使えます。
ただしうつの方は控えた方がいいといわれています。
香りを嗅げばなんとなくわかります…。

加湿性が高く、お手頃なアロマディフューザーが田舎のホームセンターでも購入できる時代になりましたので、花粉症でつらい思いをされている方、是非試されてみてはいかがでしょうか?

パチュリの他にも抗アレルギー作用が期待できる精油がいくつかあります。
パチュロールは化学物質の構造においてセスキテルペンアルコール類に分類されます。
この分子構造をもつ成分(有機化合物)には同じような効果が期待できます。

主要成分:サンタロール、セドロール、ネロリドール、パチュロール、ビザボロール、カジノール、カロトール、フェルネソール、バレリアノール、ビリジフロロール、オウデスモールなど

セスキテルペンアルコール類を多く含む精油:サンダルウッド90~95%、パチュリ30~45%、シダーウッド25~40%、サイプレス2~15%、カモミールジャーマン 微~10%、ネロリ5~10%、ユーカリ2~10%、

香料の入っていない100%天然の精油には必ず成分表が添付されていますので、そちらをみていただいて、含有量が多ければアレルギーに対して何かしらの効果が期待できるものです。

上記の%はあくまで目安で、栽培地や栽培年によって変動します。

他にセスキテルペン炭化水素類というものもあり、抗炎症、抗アレルギーの他に抗ヒスタミン作用も期待できます。ヒスタミンはアレルギーに関与する炎症物質で、くしゃみ・鼻水・目のかゆみの原因になるものです。

主要成分:カマズレン、カリオフィレン、ゲルマクレン、パチュレン、テルピノレン、ベルガモテン、ビザポレン、ファルセネン、ブルネセンなど

セスキテルペン炭化水素類を多く含む精油:ミルラ90~95%、ブラックペッパー70~85%、パチュリ60~70%、シダーウッド60~70%、カモミールジャーマン約30%、ヤロウ約20%、クラリセージ5~15%、ジュニパー約10%、ティートリー2~10%、メリッサ5~10%、


これらを見るとパチュリさん、含有量が多いですよね。。。
だから効くのは母だけではないのかも????!!!!
しかし、世になぜ知れ渡っていないのか~????!!!!

何か理由があるのきゃ?????

昔は防虫剤でパチュリを使っていたので何気にそれが効いていたのでアレルギーの人が少なかったとか?  ←(かなり)勝手な想像です。。。

上記の精油の中では安全でお手頃なものはやはりパチュリなのかも。
香りが香りなのでティートリーやユーカリとブレンドしても◎
カモミールジャーマンもアロマの世界ではメジャーですが、香りがちょっと。あと少々お高め。そして青い~。ですので芳香浴よりはトリートメントで使った方がいいかもしれません。
シダーウッドは禁忌が多いのでアロマの知識がない方は使わないで下さいね。

最も安全な方法としてやはりリフューザーや精油が使える加湿器で焚いていただくことをおススメします。
目のかゆみにはカモミールウォーター(カミツレ水) もおすすめです。
これは精油ではなく芳香蒸留水といい、カミツレ水は昔から目の消毒で使われているものです。
私はアイボンみたくして使ったことがあります。
ですが、キク科なのでキクアレルギーの方はNGです。

ということで、母のパチュリ論は正しかった~。
最初はちょっと疑ってしまったのですが、、、母よ申し訳なかった~

花粉症以外のアレルギーに効くかどうかはもう少し調べないと何ともいえません。
ですが安全性を考慮した上で何かしらの方法を試してみるもいいかと思います。
まずは芳香浴からとか。スプレーでまいてみるとか。パッチテストをして大丈夫なら患部にベースオイルで希釈(ベースオイル10mlに1滴から 0.5%濃度)して塗布してみるとか。
小さなところからはじめてみてはいかがでしょうか。
その体験談で救われる方がでてくるかもしれません

花粉症にパチュリ??!

2013年04月18日 | アロマテラピー
私の母は毎年ひどい花粉症にかかります。
しかし、今年は花粉症がすごくラク♪と言っていました。

あのハーブのせいよ!
と。

あのハーブ

花粉症といえばティートリーかユーカリがメジャーですが…

部屋に入った瞬間、これは明らかにユーカリの香りではないことがわかりました。

このスモーキーでトーンの低い独特な香り…パチュリです。



パチュリの精油を加湿器に入れて焚いていたのです。
(パチュリは粘性が高い精油なので故障の原因となりあまりおすすめしません…せめて専用のリフューザーで)

私はパチュリの香りは少々苦手なのです

どのような香りかといいますと…

 墨汁の香り
 おばあちゃんちのタンスの香り

です。

想像つきますか?

共通しないこの2つがなぜパチュリ臭を発するか??!
それはパチュリが墨汁の原料であり、
衣類の防虫剤として使われていたからです。


仕事で使いきれなかった期限切れの精油を母に数本あげたのですが…
季節は冬。
ティートリーが風邪や花粉症にいいよ~、とおススメしていたはずが、母が選んだのは
パチュリだったのでした

香りの好みは人それぞれで…どうやらお香っぽい香り♪と思ったらしく、セレクトしたもようです。
パチュリははまる人ははまるみたいですね~。

ちなみにこのパチュリの効果は

気分を落ち着かせる… ハイテンションの方にはいいですが、うつっぽい方にはおすすめしません。食欲を抑えたいときにも◎
肌の保湿&再生・肌を引き締める効果があるので痩せたい人にも◎
利尿作用があり、アジアではヘビや虫さされの解毒剤としても使用。

あとパチュリは香りをトップ・ミドル・ベースに分けるとベースに分類されます。
ベースの特徴は香りが重く、粘性があり、揮発性が低い(蒸発しにくい)、時間とともに熟成されて香りにコクがでてくるのが特徴です。ですので服につくとなかなか香りがとれず(色も)、時間がたてばたつほど独特の香りを発します。ちなみにベチバーもベースです。
私はベチバーの香りは好きなのですが、パチュリは…。
乾燥の強い冬場の手作り化粧水ではベースの精油を一滴入れると保湿力がアップし、揮発性を抑えてくれるので長持ちします。

これから日焼けのシーズンですが、日焼けはイコール「火傷」イコール「乾燥」なので、日焼けにも実は保湿が必要です。
ではここで少々脱線―

日焼け直後レスキュー化粧水日焼け直後にシートパックやコットンでパックして下さい。

 温泉水99(大きめのスーパーで売ってます)95ml
 植物性グリセリン 5ml
 パチュリ か ベチバー 1滴 (保湿・皮膚再生のため)
 ラベンダー 7滴 (保湿・皮膚再生のため)
 ペパーミント 1滴 (冷却のため)
 100mlの遮光瓶
 ※日焼けしてあまりにも痛い時にはペパーミントの配分を少しだけ増やして下さい。


ということで本題にもどり…
パチュリがなぜ花粉症にいいのか…
手持ちの本で調べてもパチュリ欄には花粉症という言葉がでてきません。
ネット検索で調べてもそのように述べられているサイトがないんですよね~

未開の境地!!??

どなたか研究してくれませんか?

ただ考えられることは…
パチュリは粘膜を保護する働きがあるので、その部分が花粉症に効いたのかもしれません。
鼻の中は粘膜で覆われていますからね。

自分の中では免疫力をアップさせるハーブにパチュリはあまり登場してこないのですが、ネットで調べるとけっこう「パチュリ-疫力アップ」をうたっていますね…
ですから免疫力を高めてくれるのもあるからかも。


母曰く
パチュリを加湿器で焚いたからそれがいいのよ~!

と。
アロマポットではなく、
とにかく加湿器がいいような気がすると強調してました。

どなたか実践されて効いた方がいらっしゃいましたらコメントいただければうれしいです

母をのぞく私の家族には今のところ花粉症はいないので、身近なところで人体実験ができません。

どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m



合わせてこちらもどうぞ 「花粉症にパチュリ!?」



飲みすぎにもアロマテラピー

2013年02月23日 | アロマテラピー
私の夫なのですが、1,2月は新年会シーズンで、連日のようにお酒を飲んでいました。
もともとお酒が大好きなので晩酌は毎晩なのですが、それに加え(仕事の)新年会。
「つがれたお酒は必ず空ける」という考え方なので(基本的に)セーブをしません

ですが、さすがに顔が病んできたのでアロマ(精油)でオイルトリートメント(オイルマッサージ)をしました。

なぜ整体にしなかったかというと
精油は身体の生理機能に働きかけ、内部から様々な調整をしてくれるからです。

飲みすぎのうえに吐いてしまったりすると内臓や粘膜が荒れます。
それに加え、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドや活性酸素といった毒素もたまりますので、内臓を修復&活性化し、いらないものを排泄させたほうがいいな、と思い、ジュニパーとゼラニウムをブレンドして、トリートメント(オイルマッサージ)しました。

ジュニパーはとにかく毒だし(デトックス)ハーブで有名です。
ゼラニウムはよく婦人科系の症状に使われるのですが、身体の余分な水分を排出してくれる働きもあるので、仕事で余っていたものをついでに使っちゃいました。

ですが、ジュニパーの他にティートリーやグレープフルーツ、フェンネル・スィート、レモンをブレンドしてもいいと思います。

ただしブレンドは3種類までにおさえていただきたいです。
というのはいっぱいブレンドした方がよさそうな気がしますが、そうではありません。
アロマ(精油)は西洋では薬として扱われていたものなので、穏やかとはいえそれなりの薬理効果があります。
且つ、一種類の精油には数十~数百の成分(有機化合物)が含まれていますので、本当なら一種類でも十分なくらいなのです。
沢山の成分を吸収すると身体はそれなりの負担を負います。特に肝臓。
ですので、適量を守ったほうがいいのです。

ということで、今回は2種類。

トリートメント時間は30分くらいでしたが、軽くなった!と言っていました。
夫は頸椎症があるため、肩頚が凝ると痛がるのですが、それもちょっとラクになったとのことでした。
ジュニパーは筋肉中の老廃物も取り除きますからね、凝りにもいいんですよ

アロマテラピーのオイルトリートメントは直後より、時間がたってから効果がでることが多いので、今朝、身体の調子を聞いてみました。

「そういえば夜トイレに起きなかった。」

と言っておりました。

人は眠ると自律神経の働きで、自然と尿量が抑えられるようになっているのですが、夜トイレに起きてしまうということはどこかに自律神経のアンバランスがあることが考えられます。

アロマ(精油)のすごいところは必要なものは取り入れ、不必要なものは出す&内部の様々なバランスをとってくれるので、どこかでうま~く調整してくれたんだな、と思いました。

ジュニパーは脳の血液循環を促す働きがあるので、それが作用したのかな?


いずれにしても

植物の働きは偉大

やっぱりアロマもいい

と思ったのでした。

みなさんも飲みすぎた後にはアロマで復活