Route 136

国道136号線―セラピストの日記

やっぱり足は大事!

2013年05月28日 | 心・体
先日の魚の目のおばあさん、母や夫が「最近いろいろな所で見かける~!」と言っていました。
歩くのがラクになり、ウォーキングの範囲が広がったようです。

本当に良かった!

ご長寿県の長野のおじいさんがインタビューを受けていた時に「人間は動く生き物だからね~。」と言っていたのが印象的でした。

足を使って動くことは人間としての本能なのかもしれませんね。古代人も大陸移動しているし(笑)

過労性構造体医学の勉強を始めてから、コースに関わらず、足の状態が気になった方には足の重要性をお伝えしています。

その中で、先日ご来店されたお客様が「加奈さんに言われた意味がわかりました。」と。
「お風呂で足の指を回したり、立ち方を意識していたら、爪のツヤがよくなり、前よりも身体が凝りにくくなりました。」と。

うれしいご報告でした

確かにテーピングや専用靴下で足を整えることは大事ですが、足指(趾)一本一本が機能していない方が本当に多いので、まず眠ってしまった機能を回復させるために足指(趾)に触れて動かしてあげる…そして体重を乗せる…といった自身のケア意識(心がけ)が前提として大事なんだなと改めて思いました。

足には5本の指があって器用に動けるようになっているのに、蹄のようになり、指同士がくっついているだけならまだしも、骨から変形してしまっている方もいらっしゃいます。
こうなるとどれだけの不安定感を身体に与え続けることになるか想像がつきますか?

お客様の身体を見るとそれが目に見えてわかります。
肩の高さが異様に違っていたり、左右で顔の形が変わっていたり(歯並びだけでは片づけられない~といった感じでしょうか)。
不安定な足が骨格のアンバランスを生むのです。

ですから足元を不安定にさせる要素(タコ・魚の目等)は早めに取り除いてあげたほうがいいです。

足の状態を正すことで足が正しく機能し、バランスのとれた骨格へと戻っていきます。


ちょっと参考にしていただきたい図があるのですが…

  
 「足の裏からみた体」野田雄二著より

左図を見ると現代人の重心は時代とともに後退し、かなりかかと重心になっていることがおわかりでしょうか。
接地面積も狭いですね~。
かかと重心の限界点は20%。現代人はけっこうギリギリのところまで来ています。
かかと重心になると足指が地面から浮きやすく、使われなくなるため、運動能力が低下するだけでなく、体の安定機能・免震機能も低下してしまいます。

右図は縄文人と現代人の足型です。
「縄文人はかかとが狭く、足指が前方に開いています。現代人は縄文人に比べかかとが丸くなっています。これは縄文人が前傾姿勢で、いつも機敏に動けるような立ち方をしていたのに対し、現代人の姿勢が後ろに反ってきたことを意味しています。「足の裏からみた体」 野田雄二著より引用 」

フルマラソンを見ていると黒人選手はけっこう前傾姿勢で走っています。
彼らの身体能力はすごいものです。
もしかしたら足指が発達しているのかもしれませんね。

ですから、皆さん、もっと足指に関心を持ち、手入れをしてあげて下さい。そして機能させてあげて下さい。

体の状態が良くなるだけでなく、行動をも変えます。

それは魚の目のおばあさんが教えてくれました。

やっぱり足は大事!

皆さんの足指眠っています

この機会にぜひオープン!足指

朝一杯のお茶は薬!?

2013年05月24日 | 心・体
私はここ半年、毎朝ごぼう茶を飲んでいます。
本当なら緑茶を飲みたいのですが、歳とともにカフェインに敏感になってしまい 胃が痛くなってしまうので、今流行りのごぼう茶に切り替えました。

身体の変化といえば…
朝、顔を洗って化粧水をつける時の肌の感触が違うということ。
シミやくすみがなくなったわけではないのですが、肌のツルツル感が前とは違う…ボツボツ感がなくなり肌が平らになってきたような気がしております

これは正直びっくりしました。
飲み始めて2週間後くらいでしょうか、その変化を感じたのは。
一日こまめに飲んでいたわけではなく、朝起きた時の空腹時に準備をしながら一杯

朝は時間遺伝子の関係で食べ物の吸収率が高いそうなので、効果がぐっと出たのかもしれません。
最近では時間遺伝子を利用して、飲む薬の量をできるだけ減らすことを勧める医師もいるそうです。

その他の変化は正直わかりませんが、肌は身体の内部のバロメーターですので、見えないところで何かがよくなっているかもしれません◎

ごぼう茶をすすめる南雲先生の本によれば
 ●サポニンが脂肪やコレステロールを洗い流すので、太りにくい身体に体質を改善。
 ●皮脂が減り、肌がツルツル、きめ細かくなる。←私はこれを一番実感しました。
 ●抗酸化により肌の老化を防ぐ。
 ●血液をサラサラにし、血行を促進するので身体が温まる。
       「ゴボウ茶を飲むと20歳若返る」南雲吉則著より
といった効果も期待できるそうです。

私の愛読書 東城百合子先生の本「薬草の自然療法 難病も自然療法と食養法で治そう」にもごぼうが登場します。
その一文を―
「ごぼうにふくまれるイヌリンは腎臓の働きを助け、古くから利尿剤として使われていました。また、アルギニンという物質も含まれ、性ホルモンの分泌を助け、強精効果があり、力を増し、脳育にも助けとなります。 ...ごぼうの繊維は腸を刺激して、消化・整腸・老廃物を流す働きがあります。線維には特殊酵素が含まれ、腸内の有効菌を育ちやすくします。腸の汚れは万病のもとです。...鉄分も多いので造血力もあり、貧血防止や美容にも大切な食べ物です。」
続きが気になる方はこちらをどうぞ(笑)
いいことだらけですね

自分で効果を実感したということもあり、私のサロンでは施術後にごぼう茶をお出ししています。
施術後は血液に老廃物が流れ込むのでその排泄を促す効果も期待して
 
市販のごぼう茶の原料は中国産が多いので、国産のごぼうを買い、手作りしております。
スライスして天日干しにし、炒ります。
干す時は外ですとpm2.5も気になりますので、南向きの日当たりのいい部屋に2日ぐらい干します。
しっかり干した方が炒る時間も短くてすむので後がラクです。
炒る時は香ばしい香りがでて、パリパリになるくらいまで炒った方が保存もききますし美味しくできます。
中途半端な炒りだと青臭くて美味しくないです
美味しくないと続かない…

本によって作り方が違うのでこちらはご参考までに。

テレビでごぼうを切って直ぐに熱を通さないと有効成分が分解してしまい、ごぼう効果が半減してしまうということをやっていたので、
スライスしてすぐに蒸して干したり
あるいは
ごぼうをラップで巻いてレンジで温めてからスライスして干したり
といろいろやってみましたが、
こうすると乾燥するまでに時間がかかってしまい、夏場などはカビが生えそうなので…
この方法はやめ、天気のいい午前中にスライスして、陽の当たる温かい部屋の窓際にすぐに干すようにしています。

これが一番作りやすく、且つ美味しくできました(笑)

ごぼう茶でどのような効果が実感できるかは人それぞれですが、
とりあえず朝一杯のお茶はすごく効くような気がして、皆さんにもおすすめしたいです

ちなみに便秘の方は最後にごぼうを召し上がって下さい







ハイアーチ

2013年05月23日 | 心・体
右膝半月板損傷で手術歴のあるお客様が腰痛で見えました。見事なハイアーチ!これでは足の免震機能が失われてしまうので身体に過剰な衝撃が伝わってしまいます。
右足の半月板損傷はコケタ・すべったではなく、知らぬ間に損傷していたそうです。これぞ「過労学的損傷」。衝撃がかかり続けた結果、引き起こされた疲労骨折です。
それが今度は腰に来てしまった様です。

足をもう少し分析すると、左右の小指が薬指と重なっています。こうなると身体が左右にぶれやすくなり、身体の外側が凝ります。確かにそのように凝っていました。特に右側に顕著に表れていました。あと右親指の外側にだけタコが形成されています。右足が左足より左右にぶれ、靴にその部分が当たっていることがわかります。
仕事で安全靴を履いているのですが、靴の中がいつのまにかスカスカになるとおしゃっていました。
これは指を上げてしまう癖があり、指で靴の中を圧しているために靴の中が広がってしまったことが考えられます。足を見ても足の甲の筋肉が筋張っていますよね、これ、いつも指を上に向けて(指上げ足・浮き指)力を入れているため(背屈)に、筋肉が凝って縮んでしまっているのです。
筋肉でいうと前脛骨筋・長母指伸筋・長指伸筋・第三腓骨筋です。
このような状態ですと、重心がかかとよりになり、これもまた過剰な衝撃を身体に与え続けることになります。

本来なら足テーピングで整え、免震機能を高めたいところですが、仕事に響かないようにまずは痛みをとることが目的でしたので、整体と腰にテーピングをはり様子を見ていただくことにしました。
お帰りになる時には「階段がスムーズに下りれる!」とおしゃっていました。よかった~。

あとは以下の点、お伝えしました。
 ●痛みがおさまるまでコルセット装着。
 ●仕事が朝早く夜遅いので、休憩時間はできるだけ横になる。←横向きになるという意味ではありません。仰向けでできれば膝にクッションを敷く。重力から解放し、骨格の負担を減らすため。
 ●靴に免震性のある中敷きをひく。
 ●指上げ足にならないように足の使い方を意識する。
 ●足の甲のストレッチ。
 ●夜はたんぱく質をしっかりとる。筋肉はたんぱく質で構成されています。大豆製品・お魚・お肉を野菜とともに。
何気に「食」も大事です。疲れて帰ってくるので夜はビールを飲んでそのまま沈没という日々が続いていたそうです。

お疲れ様ですm(__)m

もし根気よく続けられそうなら「カサハラ式フットケア整体」のコースを勧めておきました。
やはりこのお客様も身体の基礎工事が必要です。

もう少し付け加えると、ハイアーチの方と理想的な足の方とでは歩行ラインが異なります。
ハイアーチですとラインが直線的、理想的な足の方ですとなだらかな曲線を描きます。

    
  「過労性構造体医学」笠原 巌著より

なだらかな曲線を描いた方が足は地面に対し受け身をとりやすくなり、接地面に密着感が生まれ、衝撃を吸収することができます。
身体に衝撃を与えないことがいかに大事か、今回のお客様の身体の状態をみるとわかるかと思います。

今回の記事はkanaloaのFacebookに載せております。
Facebookではできるだけスラッと読めるように手短に臨床例を多く載せていこうと思っております。
今回はちょっと長くなってしまいましたが
よろしければこちらもご参考下さい。

4/25の魚の目のおばあさん

2013年05月21日 | 日記
4/25の魚の目のおばあさん
最終的に魚の目テープをはりました。
やはりテープは良くできていますね!
きれいにとれました。

「痛みがとれて本当にラクになった!」とおしゃっていました。
今日窓越しに外を歩いているおばあさんの歩き方をみていたのですが、足の運びがかなりスムーズになっていました。

タコや魚の目があると痛みをカバーするように歩くので、全身に悪影響を及ぼします。
歪みだけでなく、身体に余分な力が入るのでとにかく疲れやすくなります。
タコや魚の目はできるだけ早めにケアした方がいいです。
カサハラ式フットケア整体のコースを始めてからこのような足のお客様が目立ちます。

タコ・魚の目(角質除去)ケアのコースもいずれ取り入れなければと思っております。
只今検討中です。


休める身体づくり

2013年05月20日 | 心・体
お客様の身体を触っていて思うことは、脳からくる筋肉の硬直と、筋肉の使いすぎによる硬直とでは質が違うということです。
前者であれば神経の興奮を抑える必要があるのでアロマテラピーやヘッドマッサージ・フェイシャルがおすすめです。
あとカフェインも控えられたほうがいいです。

脳のリラックスを促すことから始めないと筋肉は反発してきます。
身体を護ろうとしているんですね、防衛反応です。
筋肉そのもののアプローチは脳が休まったその後です。

最近考えすぎて脳がいっぱいいっぱいの方、眠りが浅い方、忙しすぎて興奮状態が続いている方、オンオフを切り替えられない方 ←最近このようなお客様が多いです。
神経が休まっていない状態なので、いくら筋肉にアプローチしてもあまり効果は期待できないと思います。
カナロアのメニューにはないのですが、このような場合、ハリや灸もおすすめです。


今日みえたお客様は身体の感覚がとても敏感な方で
「この肩のコリはいつものコリとは違うような気がする。。。」
と最初のカウンセリングの時におしゃっていました。
身体はそのとおりでした。
気になったのは右手が異様に硬く、熱感・むくみがあったこと。
手と脳は神経(反射)的な関連が強いのですが、このお客様の場合、それ以上のものを感じたので右手は入念に施術しました。
整体90分のコースでしたが、整体60分+フェイシャル35分でもよかったかもしれません。

いつもは筋肉的な疲れが強いお客様だったのですが、ここ最近、忙しさと考え事が多く、身体も頭も休まらなかったようです。

お疲れ様ですm(__)m

神経的な疲れなのか、筋肉的な疲れなのか見極めることは大事ですね。

休める身体づくりをしましょ