宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
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タイツアー:ライブペインティングの絵編

2011-03-01 | ライブペインティング
長い間ブログをお休みしていましたが、2/13~2/28の2週間、翠君を伴ってタイに行ってきました。
海外に出るのは15年ぶり、タイに行くのは22年ぶりでドキドキの出国でしたが、思ったよりもギャップもなく、すぐになじんで快適な日々を過ごしてきました。

今回の旅の目的は海外初のライブペインティング。ミュージシャンのナミさんこと南正人さんの呼びかけでチェンダオで開催された「シャンバラ祭」でのペインティングを中心に、作品を通して海外で出会う人達と交流する事でした。そしてタイ人、日本人、ヨーロピアン問わず絵を通して沢山の人達と心を通わせる事が出来、来年の同じ時期にチェンマイでの個展も内定し、音楽と同じ様に美術表現に国境は無し!と確信できました。
また今回最も長く滞在したチェンマイはペインティングが盛んで、ナイトバザールには数々の絵描きの店が並び、心配していた画材屋事情も申し分ありませんでした。そして、一年中暖かく、食べ物がおいしく、時間がゆっくり流れている.....、日本より創作に適した環境が整っている感もあり、ちょっと考えさせられましたね。

そんな抜群の環境の中で、ライブペインティングの110×79cmの絵が5枚、スケッチブックに描いた心象スケッチが7枚、テキスタイルのための原画が4枚と、移動日以外は描いて描いて描きまくりましりた。結果2枚の絵が売れ、持って行ったポストカードもよく売れ、旅の後半はその収入で滞在費をまかなう事が出来ました。

報告したい事は沢山ありますが、まずはライブペインティングで描いた5枚の作品をupします。


18日、シャンバラ祭で最初に描いた絵。現場で切った竹で作ったイゼールをステージ袖に立ててスタートしたライブペインティング。タイ人の照明屋さんがばっちりライトを当ててくれたお陰で、夜の野外でも快適に描けた。
一番手のモーフの旅から始まって各国のミュージシャンが次々に登場したステージ、特にタイのバンドのクオリティイの高さには驚かされた。最後の方は会場中がダンスの渦になったので、そこで筆を置いた。
この絵は、次の日に売れてしまって持って帰って来れなかった。買ってくれたのはチェンダオエリアに住んでいるニュージーランド出身のレイキマスターの女性。ちなみに円、バーツ、ドル、どれで取引するか交渉の結果ユーロで売却。生まれて初めてユーロ札を手にした。



19日、昼間に会場の一角にある少数民族の女性が経営しているフレッシュジュース屋さんでのライブペインティング。3種類のフルーツをオーダーに応じてブレンドして作ってくれるジュースは、それだけで朝ご飯になるほど濃厚で、美味。
お店の一角に陣取って、モーフことRyuji、パヤカトオル、天草のマートとコータン、4人の演奏で描いた。短い時間で描いたが、仲間との気楽なセッションという感じでリラックスできて楽しかった。


20日、お祭最終日のステージで天草やRabiRabi他の演奏で描いた絵。演奏の間描いたり休んだりしながらずーっと描き続けていたが、実はトリのナミさんが演奏していたころの意識があまり無い。最後のころは描きながら寝てしまったらしい。


22日、チェンマイのライブハウス「sudsanan(スッサネン)」でモーフの旅&RabiRabiの演奏で描いた。この日のライブは実質祭の打ち上げとなって、後半次々とセッションが繰り広げられもう一枚描く事に....。


「sudsanan(スッサネン)」でナミさん達の演奏で描いた2枚目。真ん中の山は聖地チェンダオ山。スッサネンは木造の広~いライブハウスで、祭りから流れてきた200人余りが充分入る程。アーティストのたまり場らしく、柱にスケッチがべたべた張られていたり、簡単な展示がすぐ出来る様に壁にクリップが取り付けてあったりして、さっそく僕もこの日までに描いた絵を展示させてもらった。祭の空気を吸いながら描いた絵を展示する事で、祭で見たこと感じた事をもう一度人々と共有できる様に.....。

そんな感じで今回は絵だけupしましたが、次回は旅の様子など報告したいと思います。

宮下昌也と巡る悠久の旅