今日は体育の日であるが、山の会からの近くの山への誘いがあったが
コロナの拡大の防止から自粛した。最近読んだ本で浅田次郎の(中原の虹)
の本が良かったので書くことにした。書くことになったのは、私が生まれた
のは遼東半島の大連であり、この町は、乃木大将の旅順艦隊を高地から砲撃
した場所に近く、日露戦争での勝利で、ロシアから受け継ぎ、その当時最も
ハイカラな新都市を造り上げた場所である、ここから、満州鉄道を敷設する
ことから満州國が出来上がる拠点となった場所でもある。このことから
この本に興味があり、読むことになったのであるが、この本は、その当時
満州では、馬賊が沢山あったがその総代将が張作霖であり、この時代の日清
戦争から清國が滅亡し、中華民国の出現し、日本が溥儀を担ぎ出して満州
國を出現させるまでの背景がこの張作霖の生涯として表現されている。
この時代は日本では、明治の中期から大正であり、中国では西太后が
実権を握り、皇帝の光緒帝が、徳川を倒した日本のように開国し、
専制国家を夢見て革命をおこなう時代ある。しかし、この革命は、
失敗に終わり、この時に光緒帝を担ぎ出した人達は、多くが日本へ亡命
している。この中には、孫文もふくまれているが、日本で各地を回った
後に、革命の志を遂げるために、再度中国へ渡り、中華民国を設立する
のである。しかし、この政権も、途中で袁世凱に崩され、何ら革命的では
なく、清朝と何ら変わらない状態となるのである。この状況で、満州では
張作霖が、万里の長城の北を、日本へ亡命した人達と組んで、統治するの
であるがその後、日本の支援を受けて、有名無実となった清国の皇帝の溥儀
を担ぎ出し、満州國を造るのである。この中原の虹は、この状況を張作霖が、
昔のモンゴルが中国の明を倒した、ヌルハチのように清国を破るごとく書い
ている。このよに、歴史を本から想像することは実に面白い。