天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

幇間度

2021-11-07 11:12:10 | 日記
大事件が発生した。フィギュアスケートGPSイタリア大会の初日女子ショートプログラムで、ベルギーのルナ・ヘンドリックス選手がロシア勢を抑えて首位に立った。14、15歳の驚異的新鋭が次々に現れ、1、2、3位独占が当たり前のロシア女子を差し置いてトップに立つなんて近年の世界情勢から見て、“事件”以外の何でもない。明日未明にフリー演技のTV放送があるそうなので、目覚ましを3個ほどセットして起き出して絶対見なければならない。世界ランキングは23位くらいなので、逆転される可能性があるけれど、どんな氷上の妖精なのか、この目でしっかり確認する必要がある。
これは趣味の問題で、フィギュアに興味がなければ何の意味もない。しかし、関心にも作られた卑しい関心がある。川勝平太静岡県知事の御殿場市貶しめ発言を執拗に問題視する報道がある。同市に良い物はコシヒカリくらいしかないと言ったそうだけれど、普通の感覚では貶しめたどころか、褒め過ぎであって、コシヒカリの方が名誉毀損で訴えかねないほど産地として全国的に無名である。一般的には薄が生えて晴れた日には富士山がよく見える都市といったのが定評ではないか。それを度外視してコシヒカリに拘るのは、野党的姿勢とリニア新幹線に絡む水問題で既存利権に逆らう川勝知事を追い落とそうとする体制の意を汲んだお追従ジャーナリズムの歪んだ姿勢に基づくのに違いない。全国魅力度ランキングで44位の最底辺ランクに落とされた群馬県が抗議している方が規模的に関心が高いはずであるけれど、ポスト・コロナの観光誘県にダメージを与えかねないにもかかわらず、マスメディア一般が冷ややかな姿勢を取っているのと平仄が合わない。こうした記事を逐一逆算してリバースエンジニアリングすると、マスメディアの幇間度ランキングが出来上がるだろう。

紀の川柿

2021-11-05 18:04:00 | 日記

 電気自動車テスラのイーロン・マスク氏の個人資産が我が国チャンピオン企業であるトヨタ自動車の時価総額を上回ったとか、環境保護団体グリーンピースが世界主要自動車メーカーの脱炭素化取り組みで、トヨタを最下位にランク付けするなど、世の中の比較基準に付いていけなくなって、ニュースに興味を無くした。すると、退屈なので、数日前に遡って将棋・竜王戦7番勝負第3局の棋譜を勉強することにした。むかし、NHK杯で見ていたのと違い、矢倉とか何々囲いをしないで、すぐ角交換したり、竜が飛び出し、銀が攻め上がるので、途中までは素人でも分かりやすい。しかし、やっぱりプロ同士の戦いは中盤以降になると難しく、最後の藤井3冠の香の王手打ちで豊島竜王が投了したのがさっぱり分からない。成り龍が下がって、打たれた香を食ってしまえば、あとどうして詰ませることができるのか、考え付かずに諦めた。
 もうすることがなく、打つ手がない時のプライムビデオ頼みで、むかし懐かしの『奥さまは魔女』を購入し、見ることにした。きゅきゅっと鼻を動かせば困り事が何でも解決する単純痛快な喜劇の面白さが新鮮に蘇って、退屈凌ぎに一番良い。
 笑う門に福来りで、スーパーに行くと和歌山名産の「紀の川柿」が見付かった。秋の味覚はこれが無いと始まらない。フルーツの王様、味覚の名人・竜王である。渋柿に注射を打って甘くしたような柿と違って、黒胡麻の蜜がたっぷりで、魚で言えば中トロ、肉に例えればフィレのような、濃厚でしっとりした味わいがある。久々に幸せを感じた。

 





 


緩る緩る

2021-11-03 08:09:25 | 日記

 金融市場が米現地時間3日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を控え、怪訝な動きをしている。米ドルが軟化し、株はダウが138.79ドル高の3万6052.63ドルと、3日連続で史上最高値を更新し、初めて終値で3万6000ドル台に乗せ、ナスダックは53.68ポイント高の1万564960ポイントと、これまた最高値を更新した。インフレ警戒で金融引き締めに大きく舵を切る歴史的ターニングポイントと見られる今回のFOMC声明を前に、本来は逆の相場展開でなければならない。それ故に日経平均は昨日、米ダウが連日高値更新中にも関わらず、祭日中のFOMCに敬意を表して前日比126円余り下げた。にも拘わらず、拍子抜けする金融市場の緩み様である。ひょっとして数日前に、「FRB、FOMCメンバーがテーパリングや利上げに関し、過剰にタカ派的姿勢を演出しつつ、本人及び関係者や家族が投資利益を得ようとするあらゆる行為に断固反対する」とのツイッター声明を発表したのが意外と効いたのかもしれない。声明の本音は、本人や家族くらいが潤うのには目を瞑るけれど、それが特定民族資本を利し、引いては中東紛争向けの武器購入資金に化けることを賤しんだのである。

 このところ日々のコロナ感染者発表数が教員による女児いたずら件数より少なくなってくると、気持ちが緩んでいけない。12月下旬に再開する卓球Tリーグの女子マッチ予約券を購入した。白鵬が引退してガタガタにレベルダウンした大相撲は、九州場所は気が抜けて動意が沸かなかったけれど、新年初場所は今月20日辺りから売り出されるので、申し込んでみようと思う。案の定、むかし勤めていた会社のごく少数のOB会に来週、お声が掛かったし、ぼちぼち冥土の土産話を集め始めないと、閻魔さんに通してもらえなくなる。

 


未曽有の旅行ブーム

2021-11-02 13:37:47 | 日記

 バイデン米大統領が英グラスゴーでの国連気候変動対策会議COP26(10月31日―11月12日)に出席し、着席中に目を閉じていたのを「眠っているのではないか」と揶揄されたが、この重要な時期に決して寝ている場合ではない。トランプ前大統領と違ってバイデン氏は率先して同気候変動サミットに参加し、世界のリーダーはこの機をとらえて積極的に温暖化対策に取り組まなければ大変なことになる、と開会演説で訴え掛けた。前大統領がぎくしゃくさせた国際協調に復帰するポーズだけではなく、本気であり、真剣なのである。なぜか? 今世紀の国際競争のルールを決める舞台であり、ここから外れると世界から取り残されるリスクがあるからである。岸田文雄首相が自民党幹事長人事など重要問題を中途に置いて、COP26に駆け付けるのももっともである。会議は踊るの欧州は外交に長けていて、屁理屈でも何でも捏ねて、最後には自らの身丈に合った有利な土俵を作り上げてしまう。これが国際標準化という、欧州が振るう切れ味鋭い武器である。国際標準化機構(ISO)はスイス・ジュネーブに本部が置かれ、国際規格を制定し、世界の企業活動を従わせる。面白くなければ従わないのは勝手だが、世界から排除される。地球温暖化防止に対応した車規格が制定されると、それに準拠しなければ世界で売れなくなる。温暖化などグレタ・トゥーンベリさんのたわ言であり、陰で操られているだけだと陰謀論に与していると、もっとリアルな陰謀の罠に嵌まってしまう覚悟をしなくてはならない。みんなが楽しそうに踊っているのに、軽佻浮薄な真似はできないと輪に入っていかないと、竹林の賢人の清貧だけれど、自慰的な老後が待っているだけとなる。
 先月末にJR東日本(9020)が1159億円の営業損失という相変わらず冴えない中間決算を発表し、株価が29日に一時7000円を割り込み、終値で前日比114円安の7088円と大幅下落したのを面白いと思った。コロナ感染が隔世の感のように落ち着きだし、TVニュースでは京都・嵐山の渡月橋が大賑わいを取り戻している映像が流れているのに、違和感を持った。ステイホーム命令に従った自宅足止めが長らく続いて、溜まりに溜まった旅行欲が剥き出しとなり、幕末のええじゃないかのように民衆が外に繰り出せば、収益状況も一変するのではないかとJR東株に買いを入れた。そうだ、京都に行こう!なら、JR東海(9022)でなければならないけれど、先の参院静岡補選で有力自民候補を蹴散らして、自ら応援した野党候補を当選させた天下無双の川勝平太静岡県知事が立ち塞がって、リニア中央新幹線が脱線するリスクを抱えるため、東に乗り換えた。岸田首相がCOPから帰国して、大型経済対策の柱としてGoToトラベルの采を振れば、未曽有の旅行ブームが巻き起こるのではないかと期待している。


ガラパゴス

2021-11-01 12:17:34 | 日記

 読売を始め自民党政権幇間新聞・テレビ等のマスメディアを総動員して『接戦』、と危機感を煽った企みが成功して、総選挙は予想通り保守の圧勝となった。小選挙区で落選した甘利明自民党幹事長が責任を感じて辞意を表明しているのに、惨敗野党の枝野幸雄立憲民主党代表がのうのうとしているは天下の奇観である、などと大仰な評価を下すのは無駄で、通常の人間の感度、感性を失っているだけなのだろう。
 ここまでは読み通りなので大した感慨はないけれど、一番の奇観は大阪の当落地図である。小選挙区が府内に19有って、そのうち15区を「維新」が制覇し、残り4区は「公明」が埋め、対決構図のはずの自民と立憲がどこかに消し飛んでいた。大阪府民の感性は全く分からない。だいぶ前に維新が政治生命を賭けた『都構想』は否決して潰した。なのに『パンパカパーン』と開いたこの選挙結果は、どう理解していいのか。ノック・アウトされそうになる。
 結局は関ケ原の戦いで大勢が決した後の、大坂の陣のような状況が16、7世紀から連綿と続いているのが日本の政治風土ではないかと思えてくる。大御所政治が健在なうちは浮かばれない連中が一発逆転を狙うこともあるけれど、結局は長い物に巻かれて、内向きの人事政策が中心の鎖国体制が、太平の世を醒ます蒸気船が現れるまで続いて行くのだろう。産業も政治もガラパゴス島で満足しているなら、どうこうする意欲もなくなり、ガラパゴス島が誰にも発見されない楽園であり続けることを祈るばかりである。