天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

鰤しゃぶ

2019-11-30 13:36:19 | 日記
 きのうの晩飯に初めて食べたブリしゃぶは美味かった。去年スーパーでブリしゃぶセットの広告をしていたけれど買いそびれたら、二度と売り出しがなかった。やっぱり、薄切り調理は面倒なのかなあ。刺し身の切り身では単にブリ鍋になるので、しなかった。きのう別のスーパーでブリ刺し身を見付けたので、しゃぶ用に薄切りしてほしいと頼むと拒否された。その代わり指差す方に行ったらしゃぶ用がパックして置いてあった。
 白菜の葉っぱの上に載せて暫くすると、色がみるみる真っ白に引き締まり、さっと箸で摘まもうとするともう手遅れで、細身がぽろぽろと崩れた。しかし、脂は散らず程よく乗ってポン酢にうまく適合し、吸い込まれる味わいだった。2回目以降はサッと上げるようにしたら、具合良くトロみが残り、舌が蕩けた。これが初体験だとは惜しいことをした。むかし、大伴家持を訪ねて歩いた富山県氷見に、また行きたくなった。しかし、家でもこれだけいい味が出るなら、別に行く必要もないくらいブリしゃぶは凄い。
 国会は香港人権法の審議はまだか。だらけているな。だいたい、立法府に法案を作る能力が無いのではないか。それなら議会など不要ではないか。田中角栄さんは道路や河川や水関連の法律を100本以上も作った。若かりし頃の土建業の設計図だけでなく、国の針路も設計した。
 今や法律をいじるのは省庁の役人だけで、選挙だけが仕事だと思っている国会議員は、役人提出法に対しマークシート方式のように賛否を投じているに過ぎない。法律が読めないのだろう。だから、「桜を見る会」のような立法府外で交わすべき議論を、歳費を無駄にしてあたら議席で行っているのだろう。
 その議会で選出した首相が、インターネットカフェの個室並みに外から見えないよう帳を下す経済産業省の言いなりでは、どこに政治が存在するのか。議会制民主主義などもはや虚妄である。200年以上かけて民主主義革命の波に乗って有権者を拡大させ、一定年齢以上の全員に等しく投票権が付与された時点では、病気等の特別事情がない限り100%投票の前提で成り立った選挙制度が、現今は投票率20%程度でも有効とは狂気の沙汰である。最低80%と言いたいところであるけれど、最大限譲っても投票率50%以下なら、その選挙は無効とすべきである。また、その条件が満たされる当選者も選挙区有権者数の10%に満たない者は落選にすべきである。尋常でない選挙で生まれてきた議員が、「桜を見る会」招待とか、ただ次回選挙のための、立法以外の活動にうつつを抜かしているのを、これまた有権者がわれらが選良は頑張っていると手を叩いているのだから、世話がない。行き着くところまで行かないと直らないだろう。

海原を 泳ぎ尽くして つひにぶり
捕はるのちは しゃぶり尽くさる


喫緊

2019-11-29 14:54:00 | 日記
 大元帥中曽根康弘元首相閣下がお亡くなりになったかあ。田中曽根内閣などと揶揄され、田中角栄先輩首相のコントロール下にあったかのようなイメージは良くなかったけれど、国鉄民営化やロン・ヤス外交など歴代内閣の中でも特筆すべき実績を上げたのではなかったか。三角大福中の争覇角逐以降、政治家のビジョン、スケールが小粒になった気がする。
 「桜を見る会」追及も良いけれど、国会審議をサボタージュするとは何たることか。役人が書き上げた我田引水の法案はさておいても、国際情勢に目を向けると、ニクソン・毛沢東以来の米中が香港人権法を巡って頭越し外交を活発化させている折、ただ指を咥えて穴倉に潜っているだけとは情けない。喫緊の課題である。日本も香港人権法を緊急上程、成立させるべきである。安倍首相には立案能力が欠けるだろうから、こういう問題は蓮舫議員(立憲民主党参院議員)が率先して立ち回るのがふさわしい。それだけのバイタリティーと識見があるはずである。米国に次いで、2番でもいけないことはない。
 秋が深まり里にも紅葉が降りてきた。あと2日の秋ではあるけれど、朝は既に冬が忍び寄って寒い。勇を鼓して掛け布団を撥ね飛ばし、寝覚めの体操を行い、布団を畳んでいるうちに、少しちびった。未明の2時に一度トイレに行ったので大丈夫と思ったけれど、ちょっとした隙に漏れた。春からきのうまで治まっていたのに、また頻尿の心配をしなくてはならない季節が来た。本来は着替えるべきであるけれど、もうラクダのパッチを穿き始めていて面倒なので、トイレットペーパーでパンツを拭き取るだけにした。歳を取ると、下が緩くなるのは男女平等なのだろうか。
 気を取り直して、チラシにブラック・フライデーなどと広告しているので、珍しく朝から買い物に出掛けた。いい肉(11・29)の日セールだったので、豪州産サーロインステーキ1枚250円を買って、昼に食った。宮城産生カキ1箱、熊本産ミカン1袋もいずれも200円台だったので連れ買いした。イチゴ1箱が398円と他店より大幅安だったので、今季初買いした。レジが混んでいて途中催したけれど、今度はぎりぎり我慢できた。でも、総理大臣はハチャメチャの「桜を見る会」弁明に我慢できずに、予算編成後の年内に解散に打って出るかもしれない。

山の色 里に下りけり 冬支度
紅葉枯るれば 散るを待つのみ




石蕗

2019-11-28 14:58:34 | 日記

 韓国向けビールの出荷が10月はとうとうゼロに落ち込んだとか。季節商品の不需要期にこの調子では、350ミリリットル缶6本セットが1000円を切るのも時間の問題ではないか。もう少し様子を見て、今度の正月のお屠蘇はビールにしようかな。
 28日に台風28号なんて危惧していたけれど、今度ばかりは日本を避けてくれそうやな。ご近所の庭のツワブキが可憐な花の頭をもたげているのに、強風にやられては可哀そうである。
 JR東日本がタッチレス改札なんて見出しがあったので、新手の痴漢対策かと読んだら、違っていた。
 米国はトランプ大統領が署名して香港人権法が成立した。アジアの盟主で居たい安倍政権はタッチレスでは済まないだろう。内外多難な時期に「桜を見る会」などにうつつを抜かしている場合ではない、といきり立つ安倍支援団体は、中国にしっかり物申せる環境作りに協力すべきでないのか。見る会に参加していた反社勢力も、こういう時のために懇意にしているのだから、どんどん使っていけばよい。
 昨日夕飯を食べていたら、けたたましく電話が鳴り、発信番号も確かめずとっさに取った。親しかった学生時代の知人からだった。1人の家の近くの店で3人が飲んでいるとのことで賑やかだった。即身成仏の行に入った者にとっては仏敵であった。何ぞの事ですかと聞くと、次の集まりに来いとか、新年会は絶対とか、顔を出さなければお前の家に行くとか、代わる代わる大きな声を上げていた。ご免やな。
 この方々にも、1昨年11月に年賀状の廃止と、断捨離・終活突入のお知らせを出しておいた。さらに昨春、18年連れ添った愛猫と死別して以来、過去の柵を断つ決意を固めた。一切無常、合切放擲を進めているのに足手纏いである。済んだ戦いと負った傷跡に何時までも関わっていたら、新たな挑戦に立ち向かえなくなる。
 ボジョレー・ヌーボーは新しい革袋に入れて売る。そんなに言うならと、飲んではみるけれど、ヌーボーというのは新鮮なだけの価値で、深い味わいに欠けるなあ。まあいい、修行修行。過去から何の成果も得られなかったけれど、泥水を飲み、汚物を嘗める努力をしてきたわけだし、これからも難行苦行を避けようとは思わない。どんな蛇が出ようと、人間の皮を被った化け物ばかりであろうと、もう驚きはしない。

古井戸は 使はぬうちに 枯れ葉朽ち
新たな清水 求むに如かず


scatterbrained

2019-11-27 16:30:20 | 日記
 昨晩床に就いたのが8時半だったのでまだ寝付けないかと、Amazonプライム・ビデオで映画『ヘルタースケルター』を観だした。人気女優・モデルの「りりこ」が薬物注射を打ち、芸能界の暗部を描写するヤマ場に差し掛かったところで、急に睡魔に襲われ、中断ボタンを押した。肝心のところで集中力が途切れるのはアレの始まりかもしれない。
 違法薬物所持の沢尻エリカ容疑者の元交際相手の男性ファッション・デザイナーが同じような容疑で捕まったとか。だから何だ、というくらい本筋からズレたどうでもよいニュースの気がする。大阪小6女児誘拐事件も、容疑者が連れ出した行程とか、被害者脱出後の男の動きとか、そんなものは誰も知りたいと思わないと思う。誘拐現場の実態がプライバシー保護の観点から報道不可なら、周辺の雑事はどうでもいいではないか。何かの進展のために記者を張り付けている取材コストを回収するために、埋め草のような記事を乱発し、江戸時代の瓦版屋みたいに「大変だ、大変だ!」と騒ぎ立てないでもらいたい。
 朝飯に柿とリンゴを食べていたら、ラジオでブレーキとアクセルの踏み間違いを防止する装置開発のことを話題にしていたので、そんなことより一定以上の高齢者の運転免許を取り上げるのが先決だ、と一人で喚いたりしていた。部屋に行く前に歯磨きをする間、作り置きの2杯目のコーヒーをチンしようと電子レンジの扉を開け、差し出した手を見たらスマホだった。ひとのことを言っている場合ではなかった。
 けさのNHKラジオ英会話の肝となる締めの「 Express Yourself in English! 」の第1問は皮肉なことに、「ヒロトは絶対忘れるよ、すごく注意散漫だから。」だった。模範解答は;
Hiroto is sure to forget, he's so scatterbrained! とのこと。脳みそが散らばっている、とはひどい言葉もあったものや。scatterbrained は absent-minded に言い換えても大丈夫と付け加えていた。いい加減にしろ。余計なお世話である。
 注意力の衰えを自覚している割には、「先生に性的関心」を抱く「女子高校生」の相談(読売新聞「人生案内」)には、さっと目が吸い付いた。一番気になるワードがちりばめられていた。本来ならこんな関心の在り様は伏せておきたいものであるけれど、今回は相談内容よりも、天才の名をほしいままにする最相葉月さんの回答に痺れた。人生の醍醐味は新鮮な体験に遭遇する時であるけれど、未知の言葉に出遭うことも同じく愉しい。「恋の吊り橋理論」という人間心理の機微について教えてもらった。吊り橋を渡るときのように、緊張感の高い状況で出会った人に恋愛感情を抱きやすくなることを意味するそうである。回答者の場合は、吊り橋を渡り切った途端、恋が一気に覚めたとか。うーん、同じ人間の中にいろんな人間が棲んでいて、瞬間の姿を裁判官や試験官のように一括りで評価できひんにゃなあ。

あの恋は 吊り橋なりや 泡の如
われ消えにけり いやと揺れつつ


祖谷(いや)のかずら橋

鼠黐

2019-11-26 14:23:08 | 日記
 秋の味覚の代表の一つのブドウが店頭から目立たなくなるのと入れ替わりに、野生の葡萄様の実が公園などに鈴生りになってきた。しかし、味は似て非なる代物で、食用にはならない。トウネズミモチ(唐鼠黐)らしい。ネズミモチと言っても、餅を狙って鼠が出没するわけでなく、鼠でさえ食わない。それもそのはず、名前の由来は鼠の糞に似ているからという。散歩していて手の届く所に美味い物がぶら下がっているほど、世の中は甘くない。

 いのちにも まさりて惜しく ある物は
 見はてぬ夢の さむるなりけり
(古今和歌集・壬生忠岑)
 また経産省の夢詐欺かあ。ポスト5Gの技術開発支援で1100億円の基金開設やて。5Gが後手後手で先行技術を眺めながらゆっくり進める国内体制やのに、どうして6Gに手が届くのか。いつも百年先にどうなるか分からないオレオレ目標を掲げて、予算を獲得すればそれで計画は達成。後は天下御免の事業だと言い張り、予算を増額要求するだけ。深海熱水鉱床開発とか大深度地下開発とか適当な風呂敷を広げ、砂粒のようなお土産を拾い上げては架空の夢を広げる経産商法に、ナイーブな国民が手を叩いて喜ぶ姿が、毎年のように繰り広げられる。
 1年ほど前、同省の息のかかった法人が、カナダのガス田開発に800億円余り出資(その他約1500億円の債務保証)し、天然ガスを産出するに至ったけれど、液化する手立てがなく、日本に輸送できずに宝の持ち腐れだった、という間抜けた話が露見した。つい最近、同省が官邸に対してと同じくらい意思決定に大きな影響力を持つ東京電力が、日本原電の原発再稼働に向け2000億円強の金融支援を行うと発表した。こんなものは総括原価方式の電力料金のマネーローンダリングと呼んでよい。東電及び子会社の定款にある事業に出融資していけば、何にでも税金および電気料金をばら撒ける打出の小槌になる。
 政府予算概算要求近くになると、奇怪な夢事業計画が頻発するのが憂鬱である。後日、無駄遣いがバレて、その氷山の一角を会計検査院が指摘しても、屁とも思っていない。
 同じ風呂敷を広げるなら、1億総月旅行くらいの法螺を吹いてほしい。ロケット飛行に数日かけて月面に達しても、別に乙姫様が迎えてくれるわけでなく、絶叫マシーンのようなアトラクションがあるでなし、マウンテンバイクでも乗り回したい。でも、空気が薄く息が切れそうなので、モトクロスかハーレーダビッドソンにしたいという人向けに、月面に給油ステーションを完備すると打ち上げれば、経産省予算要求に支持が広がるのではないだろうか。
 会計検査院並みの付け足しながら、ご意見番で厳しいのが横綱審議委員会である。11月九州場所で横綱白鵬が対遠藤戦で強烈な張り手、かち上げを喰らわせたことについて、「見苦しい」「やり過ぎ」などと苦言を呈した。ついでに同じ格闘技であるボクシングについても、井上尚弥のパンチが強烈過ぎて相手を傷付けないように、グローブの表面に宅配便箱などに詰めるクッション用のプチプチを張り付けるよう指導、提言するそうである。いやはや、お手柔らかに。

夢にせよ 甘き眠りを 見逃さね
覚むれば虚し 偽りの恋