天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

昭和7年創業

2023-05-14 14:49:48 | 日記

 気仙沼に来ると、すぐ目に付く朱色の欄干を施した回廊は浮見堂と言われ、気仙沼湾の喉仏のような小山を取り巻いている。小山の上には漁の守り神の猪狩神社と天照大神を祭る五十鈴神社が鎮座し、散策コースとなっている。
 対岸大島まで潮風を浴びながらのクルージングは360度の景色が楽しく、大島の亀山に登った景観も素晴らしい。
 夜になると年代的に森進一の港町ブルースが口を衝いて出るため、検索ヒットした人気店に行くと、大賑わいで無理そうだった。港町の寿司店に入る度胸がないため、他を探して焼き鳥店を見付けた。こっちも混んでいたけれどカウンター席が空いていたので、盛り合わせと豚バラ照り焼きで一杯飲んでいると、創業昭和7年の貼り紙が目に飛び込んだ。1932年、そんな訳ないだろうと、念のため大将に、2代目ですかと聞いたら、自然体でそうですと答えた。まじかと思った。戦後焼け跡のガード下が発祥かと信じていた。
 あとで焼き鳥の歴史を調べると、平安時代や江戸時代が起源というのがあるほか、石器時代というのもあった。それは農耕前から獣や魚のほかに、鳥も狩猟して食べていただろう。あほらしくなって追究を止めたけれど、現在のような業態を取ってからは、老舗の内でも古参の部類に入るのではないかと想像する。と言うのも、その辺の焦げて炭だらけの焼き鳥と違って、レバーにも味に品があった。伝統の技に違いない。


気仙沼
ももとせ近く
守り継ぐ
秘伝のたれの
焼き鳥美味し












ミャー太命日

2023-05-14 10:58:25 | 日記

 NY株式がしけている。利上げ停止と年内にも利下げ転換のシナリオが完全に狂って往生している。
 これ以上金運が下がらないよう行基菩薩が発見したという日本最古の金山の一つ玉山金山跡と玉山神社(岩手県陸前高田市)に訪れ、すがった。ただ、不法採掘を警戒してか、登り口に鉄鎖が張られ、参拝できないようになっていた。一山登ってきて汗だくになったのに何たることかと悔やんでいたら、ちょうど麓に霊泉玉乃湯があったので浸かった。運気よりのぼせ上った。
 そこには営業部長としてモミジとサクラの2匹の猫が働いていた。人懐こくて可愛かった。そう言えば、長旅のドライブをしていると、亡くなった愛猫が現れることがある。5年前に米国南行北帰の横断ドライブ旅行を3カ月掛けてやっている最終盤にミャー太の訃報が届き、以降泣き叫びながら運転を続けたトラウマが再発するためである。きょう5月14日はちょうどミャー太の6度目の命日である。
 金山どころでなく、合地沢猫淵神社(岩手県住田町)に参った。林道を奥深く進み、清流のせせらぎが耳を洗う、人の寄り付かない処にひっそり建っていた。そこはゼンマイまで猫招きの格好をしていた。こんな所の寄り合いに参加していたのなら、お願いを聞いて、たまには顔を見せに帰ってきておくれ、と頼んでおいた。


山奥の
小川せせらぐ
たもとには
どの神坐す
まかりしたまか




















人は如何に育つか

2023-05-14 10:45:19 | 日記

 日本の至宝佐々木朗希投手の出身校、岩手県立大船渡高校を訪ねた。土曜日で人が居なかった。
 なぜこんな傑物が生まれ育ったか深く考究した。NHKの情報番組で白湯が便秘解消に効果があると奨めていた。旅行中の事とて、各地ホテルの湯沸かしポットで試した。成る程、効果テキメンで運転中に急に催した。コンビニが何軒か目に付いたけれど、入って安心した隙に、使用中だったら、緩みが止まらない危険性があったので、見送った。幸い、格好のファミレスが見付かって、ぎりぎり事無きを得た。
 ところで、白湯の味は大船渡のホテルのが一番だった。そこで、良い水が球界の至宝を育てたと思い至った。

水を得し
魚はすいすい
パーフェクト
物の育ちは
地味に依るなり





猊鼻渓

2023-05-14 10:21:57 | 日記

 岩手県一関市の名勝、厳美渓には以前バスツアーで行ったことがあるので、今回の気まま旅では猊鼻渓を訪ねた。
 船頭の竿一本で遡上し、下るゆったりした舟遊びは、保津川の急流下りと違ってスリルと爽快さでなく、渓谷美渓流の景観を目に焼き付け、心に沁み透らせる忘我の誘いだった。
 船頭さんは紅葉時分が一番人気だと言っていたけれど、青葉、若葉が織りなす新緑のタペストリーが清流、碧流の川面に煌めく光となって湧き上がる恍惚の初夏も捨て難いと思た。
 船頭さんの舟歌、げいび追分も渓谷美を静かに楽しむ者の艶消しにはならず、溶け込んでいた。

船頭が
竿を巧みに
猊鼻渓
青葉川面に
きらめくひかり









荒澤神社荒嶋神社

2023-05-11 08:47:48 | 日記

 南三陸町の穏やかな海は心を和ませてくれる。漁師港に連なる海浜は素敵な公園や海水浴場が整備された。
 海辺に建つ荒澤神社は不動尊の睨みが利いたのか、無事乗り切ったように見えた。昭和33年の台風で折れた巨杉、次郎杉の兄の太郎杉は頑丈で太い幹を今も天空に突き上げて健在である。主祭神は国常立尊(くにのとこたちのみこと)で、「いにしへに天地未だわかれず、陰陽分れざりし時」に始まる日本書紀の冒頭数行目に、「一つの物成れり。かたち葦牙(あしかび)の如し」として登場する日本神話の最初の神様である。その威光、霊験や畏ろし。
 対岸の荒島に建つ荒嶋神社は元陸地側に在ったのが被災したため、同島に遷座奉ったと社史にある。とはいうものの、今の御座所が創建の地のように居住まいがふさわしく、美しいお姿となっている。綿津見神(わたつみのかみ)らをお祭りし、海の守り神として将来に睨みを利かせくださるだろう。

わたつみの
海の神ゆゑ
荒々し
なゐもつなみも
撥ね返すなり