天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

猫草

2019-08-29 14:02:25 | 日記
 きょうから卓球Tリーグのシーズン2がスタートかあ。韓国の梁夏銀選手がトップおとめピンポンズ名古屋、田志希選手が日本生命レッドウルフに加わり参戦するという朗報が相次いだ。台湾の林昀儒選手の華麗な超絶技巧も楽しみである。ついこうなってしまうけれど、本来は卓球日本の競技力の底上げのためリーグを立ち上げたはずなのに、第1シーズン後の国際大会で結果を残せたのだろうか。見せる場を作って人気を高めればいいというものではなく、世界の中での日本の実力、地位を高めることで自然と人気が集まる結果でなければならない。テレビへの露出度が高まっても何の意味もない。渋野日向子選手と言えばおやつに何を食べるか、という関心しかないのが日本のメディアのレベルである。そんなものに乗っかれば堕落しかない。東京五輪という目標設定に対して残された時間は少ない。投球制限がどうの野球人生の先行きを考えてどうのと言われながら、甲子園の舞台に合わせて体力の極限を試す高校野球児並みの覚悟でやり切ってもらいたい。
 それと、韓台3選手は言うに及ばず、それなりのチケットを買い、遠路会場に駆けつけてお目当ての選手が出なかったでは詐欺みたいなものだから、ラインナップ公表の工夫をしてもらいたい。
 娘一家から預かっている猫ちゃんが窓辺の葉牡丹の葉っぱを食べ尽くしたので、その鉢に在りし日の愛猫のために買っておいた猫草の種を試しに撒いたら5日ほどで発芽した。もう少し待てば、猫ちゃんの胃腸薬に成長するだろう。2年以上の眠りから覚める生命力も凄い。むやみに露出せず、これぞという大大会に出て、サラッと優勝を掻っ攫っていく中国卓球選手の実力を蓄える技に似ている。
 秘すれば花、とはよく言ったものである。牡丹が数日の花の命のために根を地中に張り巡らせるが如く、苦心惨憺がなければ大輪など咲きようがない。

水も無き 隅に放たる 猫草の
歳を隔つも 芽を出だすなり


蝙蝠

2019-08-28 11:33:10 | 日記
 水シャワーを浴びると肌が冷っとする感触になってきた。と同時に、じっと鳴りを潜めてきたコウモリが夕空を、優雅に闊達に、舞う季節になった。コウモリは子供のころ図鑑で見て気味悪く思っていたけれど、歳を取るに従い、こんなに小気味よく愛らしい生き物はないと、夕暮れに佇むことが多くなった。ミミズクはわが生涯において好きな生物の4番バッターであるけれど、コウモリは育成選手から苦労して這い上がり、いまや頼もしい1番バッターに起用している。と言っても、夜はまだ寝苦しい。寝付きだけエアコンを28度に1時間タイマーで設定して寝入ると、やけに涼しくて目が覚め、寒暖計を見ると27度ちょっとになっていた。トイレの後、薄パジャマを着て寝直し、朝カーテンを開けると窓が開いていた。夜熱が衰え、外気の方が冷涼な今日この頃である。
 アニメをふつう見ないので憚るべきではあるけれど、被疑者が「京都アニメーション大賞」に応募していて、パクったと言い張っているなら、京都府警は押収しているその長編、短編応募作品を一般公開した方が、捜査の進展が早いのではないだろうか。捜査担当者よりアニメ・ファンの方が、実際のアニメ作品と、応募作品のアイデアの連関が早分かりすると思われる。その要素が指摘されなければ、被疑者の逆恨みだったんだという風にしないと、こんな凶行をなぜという動機面がいつまで経ってもすっきりしない。
 『誰も知らない世界のことわざ』(前田まゆみ訳、創元社)がなぜ今まで世に出なかったのか、出版史上驚異的な決定本で、有史以来これまでの出版物がすべて無駄な所為だったと感嘆した。装丁がまた見事な芸術である。この本と出遭ったことで、論語の「子日、朝聞道、夕死可也」(師のたまわく、あしたに道を聞きては、夕べに死すとも可なり)という求道文を思い出し、読み切ったら死んでも良いと思うほどであるけれど、その前に2回目、3回目と読み進めていこう。その合間には、『マトリョーシカ大図鑑』(沼田元気著、二見書房)の、人の善の心を惹き出す人形表情を一つ一つ吟味していきたいと思う。
 『世界のことわざ』は、ヘブライ語やスワヒリ語、ペルシャ語など文字通り世界の言い習わしを集めたもので、諸民族の金言、格言、箴言が凝縮され、人類の悠久の歴史が、愛や死や戦争を超越した、言葉によって形成されていることが納得できる。紹介されている51個の諺のうち、竹島での偶発的な戦闘が本格的な日韓戦争に拡大し、先の対米英戦争中に英語が敵性語として禁止されたように、韓国語の使用と韓流ドラマ・映画の鑑賞が禁止される恐れがあるため、駆け込み的に韓国語の諺をまず引用する。「カラスが飛び立ち、梨が落ちる」。何を諭しているのか分かりにくいけれど、同書の解説によると、「いかにも関係がありそうな2つのことがらの間に、必ずしも因果関係があるわけではないことを表しています」。つまり、「私たち人間には、意味のない情報から、意味のあるパターンを見出そうとする傾向」を戒めたもののようである。現代韓国では、「慰安婦が飛び立ち、ジーソミアが落ちる」と変化しているかもしれない。

かはほりの さう繁く舞ふ 夕暮れは
梨をはみつつ 秋をしぞ思ふ


*①かはほり=コウモリ、②さう=左右

新結合

2019-08-27 13:00:13 | 日記
 娘一家から預かっている猫ちゃんが、正月から窓辺に置いている葉ボタンの葉っぱを齧って胃薬にしているので、我が愛猫在りし日に買っていた2年前の猫草の種を鉢に入れて水を撒いているけれど、3日経ってまだ発芽しない。枯死しているのかなあ。食葉中の動画を娘に送ったら、虫が付いているかもしれないのにそんなものを食わせるなと、えらく怒られた。
 マクロン仏大統領の深謀で、トランプ米大統領とロウハニ・イラン大統領が会談するようなことがあれば、ケミストリーが合う金正恩北朝鮮元帥とのランデブー以上のサプライズである。指導者たる者、軍官僚と組織がお膳立てしたレールにしか乗れないようでは失格。世の中は、太閤秀吉のような胆力を持った者でなければ動かせない。従来の常識では考えられなかった創造的破壊を伴う発想と方法の新結合による飛躍的革新、すなわちシュンペーターの言うイノベーションは経済発展の理論にだけ当て嵌まるものでなく、政治革新の場でも同じである。ゴルバチョフとレーガンが出現しなければ冷戦の国際政治は展開しなかった。構想と気宇と空想は壮大でなければならない。

死ぬる芽や 水のしづくに 蘇へる
をこ試さずは 何も起こらず





神技

2019-08-26 22:40:40 | 日記
 けさは平野美宇が不屈の追い上げをして3-3の最終ゲームで先に6ポイント取った時点で、こっちは優勝のガッツポーズをしたけれど、その後も先行しながら最後に逆転された卓球チェコ・オープン女子決勝戦の悔しさで一日立ち直れなかった。しかし、その前にスイス・バーゼルのバドミントン世界選手権で桃田賢斗が連覇したシーンを思い返すとすぐ癒えた。あの見事なビクトリー・ショットは歴史に残る名場面だったと思う。長身の相手アントンセン(デンマーク)の強烈なクロス・スマッシュをダイビング・バックハンド・ショットで相手コートのネット近くに落とすノータッチ・エースは、2011年の女子サッカー・ワールドカップ決勝戦でなでしこジャパンの宮間あやが同点ゴールを決めた時に匹敵するくらいの神技だった。永遠にわが脳裏に刻まれた。勝負は時の運もあるけれど、来年の東京オリンピックで女子ダブルスの永原和可那・松本麻佑ペアと、男子シングルスの桃田賢斗の金メダルは期待して裏切られない気がする。
 散歩に出たら珍しく生のキハダマグロを売っていたので買って帰り、娘一家から預かっている猫ちゃんに上げた。愛猫みゃー太が生きている時は、いつもそうしていた。当初はちょっとしたことでも警戒の耳を突っ立てていたけれど、徐々に慣れてきている。しかし、私を親と見ていたみゃー太との信頼関係にはまだまだ及ばない。

ビールあと ロックのウィスキー あき近し
ぼつぼつ酒の 欲しきころかな


2019-08-25 07:31:00 | 日記
 けさは秋の気配を顕著に感じた。世も気候も人も老いも着実に歩みを進めている。卓球チェコ・オープンで平野美宇選手が金髪で登場してびっくりした。少女時代から活躍が著しく、髪はゆったりシンプルに映っていたのが大変貌して心機一転したのか、難敵中国の劉選手にゲームカウント0-3から粘って大逆転。次の準決勝で石川佳純選手も突破して心技体とも大変身を遂げられるか楽しみである。その先は髪だけでなく、東京金への飛躍に違いない。
 イラン情勢もマクロン仏大統領がトランプ米大統領に原油輸出に関する制裁一部解除を提案して変化の兆しが見られる。
 秋風が運ぶのは枯れ葉一枚なのか、梨、栗、柿、稲穂のような実りなのか、次に生まれる種を残してほしいものである。

髪の色に さやかに示す うつろひを
元に戻らぬ 時の流れよ



本歌;秋来ぬと 目にはさやかに
見えねども 風の音にぞ
驚かれぬる(藤原敏行・古今集)