朝起きて資産の目減りにたじろいだ。米櫃を掬おうとして茶色い底が透けて見えた時の気分がした。こういう時は血の繋がりが有り難いもので、隣町の娘がトイレットペーパーを持ってきてくれた。聞けば、スーパーで取り合いになっていて、大概の所は売り切れているそうである。そんなものはいざとなれば何とでもなる。小さい頃は新聞紙で拭いていた。水洗が詰まるかどうかは知らない。それより問題はエクセル上の資産表である。桁が変わっているではないか。生活を改めよう。休肝日を作ることにした。ちょうど、身体に良い。わざわざ夕方出掛けて値引きの刺身を買う必要もない。幸い、贅沢に馴染んでなかったのが強みである。B29に怯えた父母の世代に比べれば、何と言うことはない。シベリア抑留に思いをはせれば、何でも我慢ができる。さあ、来い。クラッシュ、コロナウイルス。
個人的には頑張るつもりであるけれど、ロイターによると、今週の世界株式市場は2008年のリーマン・ショック以来最大の急落で、この間に時価総額5兆ドル(550兆円)超が吹っ飛び、これはほぼ日本の年間GDPに相当する損失額というので、私一人で補填するわけにはいかない。それでもまだ過少申告気味とみられる。トランプ米大統領に脅されたのか、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が利下げを示唆したため、NYダウが一時1000ドルを超す暴落から終値では前日比357ドル安まで急速に回復したお陰である。しかし、週末週明けに米国など世界に新型コロナウイルス感染が拡大すれば、FRBによる0.25や1.00%の利下げが市場を支え切れるか疑問である。
今や市場関係者だけでなく全世界の人々が、富士川から飛び立つ鳥の羽音にも怯える心境であるところに、WHO事務局長がCOVID-19の危険度を「高い」から最高レベルの『非常に高い』に引き上げた。イランの感染状況は意外にも中国との関係の深さを窺わせたけれど、中国14億人のバイタリティーは全世界と濃厚接触していると見られ、今後も埋もれた感染が一段と顕在化すると覚悟した方が良さそうである。こうしたことから、習近平中国国家主席の国賓訪日は延期することで安倍首相と楊潔篪共産党政治局員との間で合意した模様である。唐突な全国小中高校の今学期休校勧告は、楊氏の来日直前に習主席招請が困難なった背景説明に必要だったようである。今夕に安倍首相自身が説明する。
2月29日の誕生日の花は杉だそうである。花粉を飛び散らすあれを、365のメンバーに入れる神経が分からない。過敏症の人には迷惑な花である。だから閏年限りのこの日に指定しているわけか。大分以前に、2月28日生まれの女性が知り合いに居たので、翌日だったら年を取らなくて良かったのにね、と下らな過ぎる余計なことを言って、ばつが悪かった覚えがある。今朝のNHKラジオでは、実際にこの日生まれの友人が居る、とのお便りが紹介されていた。けっこう無神経な親も居たものである。役所の届け出を前後にずらす選択は無かったのだろうか。その友人には、おめでとう、オメデトウと、4回言ってあげるそうだ。大して面白くもない。4回もは、スギたるは及ばざるが如し、と言う。
目に花粉
山場はこれから
コロナ菌
呼ぶによばれぬ
初の来朝
⁂本歌:目には青葉 山ほととぎす 初鰹