週末は相場が無く暇なのでサブスクリプションの映画を観た。時季物で、メル・ギブソンの『クリスマス・ウォーズ』にした。定番の甘ったるさがなく、サンタ役のギブソンと歪んだ少年と雇われ殺し屋の三角絡みが面白かった。殺し屋役の俳優がシュールな演技で光った。
相場の無い週末は暇で年賀状でも書くしかない。３年前に全宛先に虚礼廃止の通知を出したが、実家と兄姉、子、孫、甥姪にはだらしなく続けている。今世紀以降は毎年、世をはかなむ内容になってしまう。
NYダウは１８ドル安、ドル円は１４２円前半中心の小動きとしょぼい動きだった。ドル円は既に１５２円すれすれまで精いっぱい伸び切った後、下降トレンドに入り、来夏にはゴルディロックス適温の１２０円を目指すだろう。基本戦略として、無理な反発をするたびに売り建てで応じ、急激に２円ほど下落した場合は買い建てていけば百戦百勝が期待できそうである。
現下の政局の焦点は岸田文雄政権と自民党最大派閥・安倍派との死闘となっているが、勃発の銃弾は馳浩石川県知事が放った。突拍子もなく東京五輪誘致に絡む官房機密費工作を暴露したのは、あからさまな倒閣運動であった。その裏で糸を引いているのは陰の安倍派会長、森喜朗元首相であることが見え見えなので、売られた喧嘩は買うとばかりに死闘のゴングが鳴った。
倒閣すれば自派に政権が転がり込んでくると読むのは欲目の浅ましさで、首相は直属機関に検察を持っている。かつてキングメーカーと恐れられた田中角栄でもロッキード事件で逮捕された。当時捜査を直接指揮した法務大臣は稲葉修。今の法相は二階派の小泉龍司だが、稲葉も首相とは他派閥の中曽根派だった。小泉の評判をネットで見ると、『逮捕』と縁付けられている。しかし、過去に逮捕された経歴は見当たらず、変な噂が流れたものだと不審がられていたが、実は逮捕する側だったのである。
『五輪』で火が噴いたこの死闘、その頭目にまでたどり着けるか、地味に終わった東京五輪競技よりも見ものである。
最近、SNSを閲覧していると、更新していなかったり、写真個所が空白になったりして、強くタップしてからWiFiが切断しているのに気付くことがしばしばあった。数年前に中継機を取り付けたのに、効果が薄れてきたようである。
そこでWiFi新鋭機を楽天でネット購入したものの、通信が切れている間に相場が急変するのが怖くて、暫く設置する勇気が出なかった。しかし、ラジコが繋がらなくなったので、放置できないと覚悟を決めて、マニュアルを何度も熟読しながら、恐る恐る試した。
何だか理屈が分からないまま、新しい方のAOSSを長押しし、次に古い方を押し、全部電源を落としてから、インターネット接続ジャックを旧から新に付け替え、新しいWiFiルーターの電源を入れるとあらッ不思議、スマホがインターネットに繋がった。テレビをつけてAmazonプライムやユーチューブを試しても問題なく映った。新旧WiFi機のパスワードが異なるのに、新パスワードを入力することなく繋がるのが、神の手のように思えた。
どういう理屈でも、元のように繋がればそれで文句はないわけだけれど、よく考えると、このように知らないところでマイクロソフトやグーグルなどに、銀行口座番号やパスワード、性別、趣味、年齢を把握されているとは、気味が悪いどころか危険を感じる。
プライム・ビデオを観ているうちにトイレに行きたくなって映画を停めておいて、人より長いものだから戻ってくると、画面がスクリーンセイバーに切り替わって10年以上前にロンドンで自分が撮った写真に代わっている場合がある。懐かしさが蘇るのはいいけれど、こんな勝手なことをされては、ハメ撮りなんか迂闊にできないなと自戒しなければならない。
兎に角、無事に新WiFiに移行できたので、ラジコを聴いてみようかと開いたら、一時障害があって迷惑を掛けたとのお詫びの連絡が届いていた。バッカヤロー！
派閥パーティー券売上金キックバック問題で安倍派の幹部連が辞職だ、政治資金規正法違反で逮捕だと、新聞・テレビやSNS民の声が盛り上がっているけれど、補正予算を通すだけで臨時国会が、統一教会汚染議員を淘汰する解散・総選挙を実施せず、何事もなく13日に閉幕する茶番劇に終わることを憂慮せざるを得ない。統一教会被害者救済法が成立しても、日本国および国民に害を及ぼす統一教会と結託し国家反逆罪に抵触し得る国会議員に選挙の洗礼を受けさせずに国民の忘却を待つ、政界、メディア、隠れ統一教会派ネット民に検察も加わった、集団的陰謀ではないのか。
今国会閉幕後、岸田文雄政権が内閣改造を断行し、いわゆる安倍派５人衆をいったん閣僚・党役員から退けても、定期的改造と何が違うのか。会期中は検察特捜が空騒ぎしても、政治資金規正法の闇に踏み込めば全議員が怪しくなるとの理由で、形式的な警告にとどめて秋霜烈日の刃を鞘に納めれば、結局は岸田首相による今国会解散を封じるための、「目眩まし」に過ぎなかったことになる嫌な予感がする。
松野博一官房長官を含めた主要６議員のお尋ね者のような顔写真が同規正法違反疑惑の代表者として新聞、ネットを賑わせているのに、野党第１党の立憲民主党・泉健太代表は、自主的辞職や検察の捜査にお任せするだけで、内閣不信任案を突き付けないのはどうしたことか。汲々と議員職に居座りたいだけなら、相手に辞職を迫るのでなく、自ら責任を取って辞任し、憲政の常道を迫る気概のある者に代わるべきである。
とにかく、大山鳴動して鼠一匹に終わるシナリオがちらついてくる。増税メガネの退陣だ、安倍派の解体だと威勢が良かった人たちも、内閣改造後の人事の品定めに目が移り、任期満了近くに先送りされる総選挙時点では、統一教会にがんじ搦めの国賊議員も、政治資金疑惑の５人衆もサラッと再選されて、日々是好日になっていくのだろう。所詮、選挙民以上の選良は生まれないのだから、、、。
ドル円が147、8円を挟んでふらついている。薬物か慣性の法則で引き続き150円超のドル高志向に依存する向きもあれば、思いっ切り放り上げても重力の法則で落下する姿を予想する向きもあって、方向が定まっていない。
古来、師走は決戦の時である。頃は元禄15年、赤穂浪士が吉良邸に討ち入ったのは雪の降る12月14日である。折しも、今年の掉尾を飾る最重要イベントである米雇用統計が週末の８日に発表される。先ずこれで圧が掛かってドーンと動くはず。気が動転する間もなく、12－13日に決定打となりそうな米連邦公開市場委員会（FOMC）が開催される。引導が渡されるのは日本時間の14日、赤穂義士討ち入り決行の日である。吉良はいずこ？
私はこのターニングポイントで、手持ち資金を全ベットするつもりである。裏目が脳裏をかすめると、つい村田英雄の『王将』が口をついて出る。
#あーすは東京に出て行くからにゃ～ 何が何でも勝たねぇばならぬぅー 空に灯が点く通天閣に 俺の投資がまぁたぁ燃え～る＃
I'll be invincible!
思い描く絵図としては、雇用統計で非農業部門雇用者数が30万人増といった驚異的に強い数字によってドル円が急騰し、FOMC後の記者会見でパウエル議長のへたれ発言が出て、暴落するといった乱高下が望ましい。
あッ、そうそう。それに先立って12日には『今年の漢字』が京都・清水寺で発表される。人生を懸けた賭けに出るので、縁起を担いで連戦連勝の藤井聡汰将棋名人から、八冠の『冠』を今年の漢字に戴こうと、個人的には考えている。
