天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

under the influence of

2022-05-30 15:54:20 | 日記

 今年に入ってクレジットカードの不正行使被害に3回も遭った。買い物とかチケット購入、旅行申し込みなどのネット利用のために登録した名簿がサイバー犯罪集団によってごっそり抜かれているのだろうと、業者の甘いガードのせいにしていた。新しいカードが送られてきたので、万一紛失した際に何を失くしたか分からなければ届けることもできないと考え、名義人や支店名、口座番号、セキュリティーコード、有効期限、暗証番号、アドレスなどを備忘用にパソコン入力した。細かい数字や乱数表を記入し終え、ホッとした後、注意書きを見たら、危険なのでパソコンやスマホに保存するなと書いてあって、慌てて削除した。ひょっとして、被害の原因は業者名簿の漏洩でなく、自分のパソコンデータがごっそり抜き取られいたのかもしれない。まさか、あの動画も、もう見られてしまったのだろうか?いやーん。他人を疑って申し訳なかった。しかし、犯罪集団も選りに寄って、盗み甲斐の無い我が家に来るかな。どんな暇しているのか。効率悪いぞ。しかし、お近づきになれたのも御縁あってのこと。お礼がしたいので名乗り出てほしい。
 米国のペロシ下院議長は、トランプ前大統領が一生懸命読み上げた一般教書演説を出鱈目だらけだと、直ぐ傍でビリッと破り捨てた(rip up)一件から、大ファンになったけれど、彼女の夫が酒気帯び運転で逮捕されたニュースを不幸にも見た。Her husband was arrested for driving under the influence. と書いてあるから、何のことかと思って辞書で調べた。driving under the influence の後の of alcohol が略されているのだそうである。これが岸田首相だと、driving under the influence の後に、安倍元首相か経済産業省か、どちらが略されているのか迷うところである。
 けさのNHKラジオ英会話は基本動詞「get」がテーマで、I'll get you a chai. という会話が出てきた。目の前のテーブルに乗っているチャイを相手に取ってあげるのでなく、店内のサービス台まで行って取ってきてあげる go and get の意味のようである。この場合、はるか昔の受験勉強で覚えた fetch が頭に浮かんだけれど、既に昭和後半の辞書で、bring か go and get か get の方が米では好まれると説明してある。今時、fetch を使っているのは相当のフェチだけだろう。日本語で「持ってくる」なら、bring と覚えたけれど、この場合チャイのある場所に居る人が持って来ることになり、こちらから行って持って来る意味には使えないらしい。行く(go)と来る(come)の概念が日米で異なるそうなので、どの場合にどれを使っていいのか、I don't get it. である。
 大リーグの大谷翔平が29日の本拠地アナハイムでのブルージェイズ戦で10号、11号の2打席連続ホームランを放って、いよいよ本領発揮の兆しのようである。去年がピークだったということにならないよう、怪我と体力消耗に気を付けて、新たな伝説を作り上げていってほしいものである。

 


レンズ図鑑

2022-05-25 16:53:27 | 日記

 ちょっとケバい感じで真性の好みではないけれど、妖麗さが目について近づくと薫りが蠱惑的なため、花を摘んできて部屋に飾った。グーグルレンズで名前を調べると、アルストロメリア属の『ユリズイセン』と呼ばれるそうであった。むかし、簡単な植物図鑑3巻の古本とか沖縄の植物図鑑を買った覚えがあるけれど、照合が現物ならまだしも、記憶とでは到底正確を期し難いので、本棚の奥の列に眠っていて所在すら分からなくなっている。スマホをかざせば即答してくれるとは便利な世の中になったものである。かつて人間の努力の大半を占めていた記憶力が不要になり、理解力だけで世過ぎ出来るのだから、薄っぺらで気楽に生きてゆけて有り難い。
 『開運!なんでも鑑定団』のビデオを見ていて、良寛さんの書が出品された時、年相応になってから読もうと置いておいた本を引っ越しの際に手放したと思っていたのが、図鑑を探しているうちに見つかった。『良寛歌集』と『良寛の詩境』を読み始めるには歳は過ぎてしまったし、心も逸れてしまった。有名な「この里に 手鞠突きつつ 子供らと 遊ぶ春日は 暮れずとも好し」の歌は、漢詩の「日々日々又日々 間(しずかに)伴児童送此身 袖裏毬子両三箇 無能(の私は)飽酔太平春」に照応していることが分かった。世の中の変遷の早さも歌っている。
永らへむ ことや思ひし かくばかり 変はり果てぬる 世とは知らずて
かくばかり 憂き世と知らば 奥山の 草にも木にも ならましものを
―――やはり、草木をスマホで調べる世の変化の速さを予見していた。
 ロシアのウクライナ侵略戦争のように人非人な非道が罷り通るようになればなるほど、良寛さんのような無心と他者への気遣いが人間社会で大切なことが痛感させられる。ベランダと電線の間に蜘蛛が巣を張っていることに気付いた。若い時なら即、一刀両断にしてやっていた。ところが早期退職した後、マンション管理人の仕事に就いた時、奉公忠勤のため、薬剤を使って巣の発生を防御するとともに、蜘蛛という蜘蛛を見つけ次第、撲滅していた。2軒のマンションで6年働いたら背中、腰、腕など身体中のあちこちが痛み出し、退職せざるを得なくなった。今思い返すと、蜘蛛の祟りでないかと反省するようになり、家で蜘蛛を見つけても放免することにしている。ベランダに布団を干すときも、蜘蛛の巣の邪魔にならないよう、外に垂らし過ぎないよう気を遣っている。生あるもの悉皆兄弟である。

眼血走る
八岐大蛇
人を喰ふ
天の網蜘蛛
搦め捕らえよ

 

 

 


早苗

2022-05-24 21:53:57 | 日記

 散歩中、ふと思いついて野菜畑に寄ると、早くも旗が立っていた。まさかと思って近づくと、既に直売が始まっていた。毎夏のお目当ての枝豆とトウモロコシは未だだったけれど、キュウリにトマト、ジャガイモ、ニンジンのほか、新顔としてベビーコーンが出ていた。新鮮野菜より嬉しかったのは、この時季の短期アルバイトとして目元爽やかなお嬢さんが担当していて、一年ぶりに再会できたことだった。清楚で雰囲気としては淡い紫の朝顔といった風情で、話すと瑞々しいトマトのような明るさを放つ。直売所はひと夏も続かず、去年など7月下旬には品切れ店じまいしたので、3回程度しか顔を見ていない。しかし、一目で印象に残り、行った時に別の担当者だと、がっかりしたものである。1年ぶりですね、と言うのは、どの買い物客にも当てはまることではあるけれど、声音からは向こうも覚えていたかもしれない嫌いがあった。と言っても、名前を聞いたり、立ち入るつもりはない。そうだ、一人勝手なイメージから、早苗と名付けてみよう。
 邪悪なロシアの侵略戦争によりウクライナでは小麦など穀物の流通に大支障を来しているのが愚かな独裁者による悲惨な現実であるけれど、わが豊葦原の瑞穂の国では地域により段々と田植えがたけなわとなっている。ITだバーチャルだと騒いでも、結局はこの地道な労働の実りと恵みが無くては人間は生きていけない。

水を張り
苗を植ゑ付け
実り待つ
襲ひ奪はず
人は殺さず

 

 


肩透かし

2022-05-23 12:22:56 | 日記

 人生の冬の時代が到来した。大相撲夏場所が昨日で幕を閉じた。取り残された私は日々、何のために暮らしていけばよいのか。また無為に戻らなければならない。隆の勝とか、豊昇龍、若元春らニュー・スター誕生かと思わせた場所だったけれど、やっぱり終わってみれば、どっこい、照ノ富士の貫禄の優勝だった。どすこい。
 しかし、期待に反して肩透かしかと言うと、一戦一戦を吟味すれば、今場所ほど気迫のこもった熱戦が多く繰り広げられた相撲はなかったように記憶する。準優勝の隆の勝、佐田の海だけでなく、志摩の海、翔猿、琴恵光、宇良、隠岐の海、北勝富士らの一番一番に懸ける執念の相撲は見応えがあった。霧馬山、若元春の身のこなしの美しい相撲は見ていて爽やかであった。碧山、栃ノ心、玉鷲に、情け容赦のない力強さが蘇ったのも頼もしかった。明生もこれまでかと腰痛を同情したくなるような序盤の戦いぶりだったのが、後半に本来の鋭さが戻った。元横綱鶴竜さんは足の動きなどプロの目から見て辛口解説だったけれど、また三役に戻ることが期待できた。何よりも特筆すべきは小兵・翠富士の活躍であった。幕内の代表的巨漢・碧山と栃ノ心を得意技の肩透かしで土俵に這わせた相撲は、ロッテ・佐々木朗希投手の164キロ速球による見逃し三振よりもスッキリ感が高く、芸術・アートの領域に達していた。岸田内閣が聞く耳を持つなら、紫綬褒章を贈呈する価値があると思う。相撲協会は内閣総理大臣杯だけで満足すべきでなく、速やかに文部科学省を通じ内閣府賞勲局に紫綬褒章の授与を強く推薦すべきである。
 翠富士の肩透かしのように、世の中にはよく見ないと分からないことが多い。100円ショップで買ったサボテンを育てているけれど、熱暑の砂漠で育つ植物なので、我が家のように日当たりの悪い家では可哀そうだと、自分の居る部屋から日中は僅かに陽が差す場所のガラス越しに移していた。ところがけさ何気に、水遣りの頻度を確かめるため説明書を見たら、「直射日光の当たらない場所」と書いてあるではないか。この1年近く、愛情を込めて大事に扱っていたつもりが、全然筋違いだった。女に優しくしても生涯持てなかったのは、どこか扱い方を間違っていたのだろうか。散歩の道々の家と違って、うちのサボテンは全然花が咲かないと諦めかけていたけれど、こちらの方はまだ間に合うかもしれない。
 醜女の深情けと言うけれど、持てなくていいのにすり寄ってこられるのがカード不正利用である。この数カ月に相次いでアマゾンとビュー・カードから身に覚えのない請求が来て、利用停止・再発行をしてもらった。そこへまた、イオンカードから初耳の店舗の請求が通知された。散歩中に落としてはいけないと家の隠し場所にそのカードをしまい込んであるのに、利用できるはずがない。カード番号を暗記できるくらい頭が良くはないので、ネット注文も無理である。認知症年齢に達しているけれど、カード利用の有無より、カードの在りかを忘れていたので、度忘れと言うことはあり得ない。断捨離のいい機会なので解約してもらうことにした。なぜこんなことが再三起きるのか。スキミングの可能性があることはあるけれど、生鮮スーパー中心の利用なのに、行列を待たせてそんな手際の良いおばちゃんが居るとは思えない。おそらく、情報漏洩なのだろう。カードの発行競争で審査が甘くなっても、ガードが甘くなっては困る。個人情報の取り扱いを直接のサービスだけに限定し、2次利用、3次利用を規制しないと、いくらでも隙が出てくる。インターネットを軍事やセキュリティーに利用しているのだろうけれど、それならCIAやペンタゴンに代金を請求すればよく、ネット広告やステルス利用によってダーティー・マネーを一部ネット会社に集中的に稼がせることがないよう、世界的世論を高めていく必要がある。

 


悩む判断

2022-05-19 12:10:50 | 日記

 楽天が携帯の1ギガ以内無料帯を止め有料化に踏み切ると発表したことで解約が続出していると新聞に報じられている。これを受けて19日の株価は17日の年初来安値を割り込み本日安値761円まで売り込まれている。引退生活者だと家のWi-Fiに繋げれば滅多にギガを食わないので、有り難いことだと思う半面、無料電話も使えるのにタダでは申し訳ないなと心苦しかったので、目を瞑ろうかと思っていた。しかし、世の中にはシビアというか、ドライな人がいるもので、想定外に解約が進むようだと経営判断の誤りということになる。
 判断を誤りそうなのが今場所の大相撲優勝予想である。役力士8人のうち最低優勝ラインの4敗(7勝)までに止まっているのは、横綱照ノ富士と小結大栄翔の2人だけというのは異様である。きょうのNHK中継では優勝争い展望をテーマに境川親方が両国国技館で解説する。おそらく穏当に9勝2敗で単独首位の隆の勝とそれを1差で追う照ノ富士が軸となり、8勝の霧馬山にもチャンスがある、と予想するのであろう。
 しかし、楽天の経営判断のように市場や土俵では裏目に出ることもある。
 相撲協会やファンの視点からは、人気力士の宇良(8勝3敗)が変幻自在の忍者相撲で驚異の逆転優勝するシナリオが一番盛り上がり、好ましいのだろう。
 しかし、侘び寂び茶の心得のある私としては、それだけでは美意識に合わない。35歳とベテランの域に入ったものの、疲れが出ないし元気いっぱいだと終盤戦に自ら自信を示す佐田の海をダークホースに挙げたい。突いても押しても叩いても崩れない超難敵の志摩の海との本日の一番を乗り越えることができれば、おそらく明日の隆の勝戦にも、一気の押しを凌ぎ四つに組み止めて寄り切り、10勝3敗で先頭に並ぶだろう。こうなると同県出身の正代のたくまざる援護も得て、親子2代にわたる悲願である初優勝を飾る気がする。しかし、下剋上というか上落下の今場所の推移は混沌としており、楽天の継続か解約かの判断同様、悩ましい限りである。ただ、誤送金された大金をギャンブルですったのか、どこかに隠しているのかを推理するよりは、楽しい。