天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

錬磨

2020-08-30 10:00:46 | 日記

 台風9号の影響なのか、気温が高いだけでなく、湿度が充満していて、ただでさえ息苦しいのに、マスクを着けていると、息が重い。凡人は酷暑のコロナを言い訳に、ずうっと運動も読書も英語勉強もさぼっているのに、たゆまず錬磨して意志を通している人の居ることにびっくりした。水泳の池江璃花子選手とゴルフの笹生優花選手の着実な精進には、今後の活躍をますます楽しみにしたくなる。企業でも人でも国でも、コロナ禍は困難を理由に脱落していく者と、ここを切所と踏ん張る者とを、篩い分ける試金石と思えば良さそうである。

 病気休養で長いブランクのあと1年7カ月ぶりのレースとなった池江璃花子選手は東京都特別水泳大会の50メートル自由形で出場組のトップでゴールインし、全体の5位の記録だったとか。昨日のTVニュースでは、以前の可愛いから美しいに変貌していたのが印象的だった。心配するファンに元気な姿を現す顔見せサービスと思っていたら、本物の復調の姿だった。今後、遠慮なく期待しようと思った。
 笹生選手も凄い。前回大会の彗星のような優勝でこんな新鋭もいるのかと名を知ったけれど、今回のニトリレディスでも何と連続して首位をキープしているではないか。なぜか、2位選手の追い上げにスポットライトを当てているスポーツ紙もあるけれど、最終日いかんにかかわらず、一発屋でない真の実力派と思わせる。末永く優姿を追っていきたい。
 コロナにも停滞していない2人を見ると、世の中が明るくなって元気づけられる。いま、政界は病魔失意により灰神楽が立っている。何をやる、こうするという政見を披瀝するよりも、数合わせに狂奔する態で、リーダーに立つ鍛錬を重ねてきたか疑問である。正々堂々と戦って雌雄を決するというより、ルールまで我田引水しようとしている風で、公明正大さが見えてこない。カジノ誘致のように裏でドーピングなどの禁じ手が横行していないよう願いたいものである。
 
病ひにも
挫けぬ姿
水に描く
公事を行ふ
者も見習へ
 






展望ゼロ

2020-08-28 23:02:53 | 日記

 安倍晋三首相が体調を理由に辞意表明とは、本人にとってさぞ無念なことである。戦後歴代首相は大概、病気か政争による引きずり降ろしで辞めているので、中曽根康弘、小泉純一郎くらいを除いて、その例に漏れなかったことになる。しかし、いつもは劇的になるその後の展開が、今回は終焉がクライマックスで、その先に何の興味も湧かないのが最大の特徴である。首相たるに足る人材が1人も見当たらないからである。
 安倍首相には曲がりなりにも憲法改正とか、北方領土返還、北朝鮮拉致被害者奪還などのテーマがあったけれど、他に経綸とか政権構想とまではいかなくても、何か政見抱負を語った者は居るのか。雇用拡大やコロナ対策をしっかりやりますといった当たり前のことでは政党政治でなく、事務次官会議が率いる役人行政に丸投げしておけばよい。役所が自省の予算を獲得するためだけのヌエのような事業を正当化するための専門家会議のような内閣を発足させても意味はない。
 国の針路を立て国力を糾合するのでなくては、ますます熾烈化する列強間の争いに埋没するどころか、食い荒らされてしまう。パンとサーカスをばらまくために消費税減税などと、目先の媚びを売るべき時でない。消費税は100%に増税し、財政を再建しなければならない。その代わりに年所得200万円以下の層には0%、300万円以下には5%、500万円以下には10%の特別措置を、マイナンバーカードを利用してキャッシュレス決済をした場合に限り、食料品について適用すればよい。これくらいの税財政改革を断行するくらいでなければ、とてもこれからの政権を担って、列強と伍していくことはできない。

暗きより
暗き器ぞ
さぶらひぬ
遥かに望む
角栄の意気

本歌 : 和泉式部(拾遺和歌集)

暗きより 暗き道にぞ 入りぬべき
遥かに照らせ 山の端の月




処暑

2020-08-23 13:28:18 | 日記

 けさは盛夏が影を潜め、秋の気配が忍び寄っていた。本日はちょうど二十四節季の処暑か。慌てて言い間違えると、また顔が熱くなりそうな日である。

 娘一家が主に鉄道を使って京都旅行をして2週間ほど間をおいて土産を持ってきてくれたけれど、大丈夫のようである。コロナ警戒も半年以上、緊縛状態に居ると飽きる。個人的には収束宣言を出したけれど、まだまだ世間が煩い。
 仕方なく家に籠もってプライムビデオと麻雀ゲームに没頭するしかない。古いTV番組で『日本ボロ宿紀行』というのが見つかった。かつて1曲だけヒットしたあと、鳴かず飛ばずの中年男歌手が女性マネージャーに連れられ、地方営業ドサ回りの旅をする話で、宿代節約のため年季の入った風情があると言えばある宿を渡り歩く。先々で起きるペーソスのある悲喜劇の筋も面白いけれど、一番気に入ったのは各話毎の冒頭のナレーションである。
 「どこもかしこも似たような駅前の風景。私はこういう東京の景色が嫌いだ。そして2020年。東京オリンピック開催に向けて再開発が進み、街は新しくなっていく。でも、日本はまだまだ……」と言うので、あとは当然「捨てたものでない」と続き、地方に残る良さを紹介していくドラマかと思った。ところが実際は、「廃れている」だったので、何じゃこりゃと違和感唐突感に耳を疑った。しかし、冷静に耳朶に残る声を再生して、じっくり聞き直すと、全く違和感が無くなり、むしろ日本を上手く言い表しているではないかと感嘆した。
 コロナ以降の日本のドタバタ、持続化給付金やGo Toキャンペーン事業の運営手法などを見ていて、この国はどうなってしまったのだろうかと頭を傾げるだけで、適語が思い付けなかった。そのもどかしい気持ちが、「日本はまだまだ廃れている」を聞いて、ストンと腑に落ちた。今日、安倍首相の連続在任期間が2798日と歴代最長の佐藤栄作氏に並ぶそうであるけれど、その期間を評するのに、これほどびったりのセリフは見つからない。
 官公労と経団連企業とお役所の談合政治から政権を奪還して、官僚の人事を握る手法は確立したものの、政治の手足として使い回すどころか、結局は官僚ブレーンの目くらましに乗っかるしか才覚はなく、国力を糾合するような政権構想を打ち立てることはなく、経済政策も外交もばらまきに終始した。モリカケ問題、桜を見る会などの胡乱さから国内の求心力は失われ、行政文書の廃棄や改竄を正当化したことにより、ボロ宿紀行のナレーションどころか、「日本はますます廃れていく」未来が広がっている。
 
長からむ
佐藤も知らず
抜かるとは
乱れて国は
なほ廃れゆく
 
#本歌 百人一首 待賢門院堀河
長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝は 物をこそ思へ
 






泰然

2020-08-11 17:17:02 | 日記

 きょうは東京都のコロナ感染者数が188人とガクッと落ち着いてきた。これで収束してくれるといいなあ。一方、気温は危険な領域に上昇している。全国の3地点で40度を超したとか。群馬県伊勢崎市と桐生市が40.5度、埼玉県鳩山町が40.2度を記録したらしい。観測機器を設置していないところで45度から50度くらいは出ているはずと推測する。感染者数より熱中症患者数の方が、死者の点でもきっと多いだろう。二酸化炭素の膜が大きな原因なのか、太陽活動や自然現象の動きを見落としていないのか、今年以降、毎年、年平均2度ずつ気温上昇していくと、人類の生存期限はいつまでか、科学的に解明されなければならない時に来ているのではないか。
 こういう時は楽しい話題にしか目を向けないようにしたい。2年前の米国往復縦横断レンタカー旅行の際、キー・ウエストとかナイアガラの滝に並んで、サウスダコタ州のラシュモア山4大統領像が印象的な観光スポットとして記憶に残る。初代大統領のジョージ・ワシントンと独立宣言を起草した第3代トーマス・ジェファーソン、第16代エイブラハム・リンカーン、第26代セオドア・ルーズベルトの4大統領が、日本でいえば神武天皇と聖徳太子、織田信長に西郷隆盛くらいに、米国民に親しまれているのだろう。これが不動の偉大な米大統領像かと思っていたら、トランプ大統領が「俺も追加してほしい」と言い出したのが面白い。まさに、Make America Great Again ! を自ら体現させようという心意気が痛快である。お友達だけは優遇してやろうといったセコい根性がなく、正直一辺倒である。
 そう感銘しているところに、トランプ大統領がホワイトハウスで記者会見中に発砲事件が起きた。警護が会見を取り止めさせ、安全な場所に誘導した。しばらくして、状況説明を受けた大統領が再び会見室に現れ、不審者が警護警官によって銃撃されたことを沈着冷静に記者団に伝えた。その動じない姿に私は再び惚れ直し、その会見風景を放送するテレビ局に次のメッセージを即座に送った。
Mr. Trump was calm as if nothing had happened. He is the very man for the President of the United States. His face should be carved on Mount Rushmore as the 5th president.
---英語など、冥途の土産に半世紀ぶりに習い直しているところで、語彙も文法もいい加減なものだけれど、お世辞でも何でも物事はスピードが肝心なので、怯まず送信した。すると、暫くして米国と思われる読者から「その通りだ」との返信を貰った。何か通じた気がする。言葉は心が籠っていると、意も伝わるものだと再確認できた。

こそこそと
隠れて居れば
収まると
声無きおとど
鼎毀てり










第五の男

2020-08-10 17:12:14 | 日記

 猛暑の本日は富山で気温が全国最高レベルの38.0度を記録した。先の大相撲7月場所では新大関として登場した富山市出身の朝乃山が優勝は逃したものの、準優勝で期待通りの成績を上げた。朝乃山はトランプ米大統領が来日し、大相撲見物した場所で優勝するなど強運の持ち主。先週末には富山県南砺市に本社を置く川田テクノロジーズ(3443)が第1四半期決算を発表し、この厳しいコロナ禍の環境下で、売上高を前年同期比12.8%も伸ばし、経常利益は10億4700万円と前年同期の赤字(2億6400万円)から大幅黒字に転換した。何か富山に元気の出る風が吹いている気がする。今日は「山の日」でもあり、日本三霊山の一つ立山が屹立するこの県にヤマを掛けてみたくなった。連休明けの明日は川田テクノロジーズ株式に全財産を張ってみようと思う。
 この時節、コロナに罹る前に思い残すことなく大胆に行動に打って出なくてはならない。
 トランプ米大統領は米観光名所の一つ、ラシュモア山の4大統領石像に自分も加えるよう地元サウスダコタ州知事に談判しているそうである。既にある像は初代大統領ジョージ・ワシントンに、独立宣言を起草した3代目トーマス・ジェファーソン、南北戦争の指導者16代目エイブラハム・リンカーン、26代目セオドア・ルーズベルトと、世界の歴史に残る錚々たるメンバーなので、普通の神経なら並び立とうとは考えない。でも、やっぱり「Make America Great Again」の大統領は違う。意志力がとび抜けてグレートである。ツイッターにラシュモア山の4大統領像の写真をバックににっこり微笑んで「俺も」と主張していたので、即座に私は;
Orson Welles was The Third Man, and Trump will be the fifth man
---と書き送ったら、ホワイトハウスから「Thank you」とお礼が届いた。
 でも、CNNのそれを伝えるニュースには;
麻雀なら3人打ちはあっても、5人打ちは聞いたことがないし、構造的に無理なような気がする。名月を取ってくれろと泣く子かな、という一茶の句みたいなものかな。

頑是なき
子の夢叶へ
させたくも
山踏み場なく
つきも巡らず

---と少し辛めに書き送った。常は裏表がある人間は嫌いだけれど、偶にはお世辞も方便である。