天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

19と14と16

2019-05-31 11:43:40 | 日記
きょうは何の日か、NHKによると、イギリスの国会議事堂大時計「ビッグ・ベン」が1859年に始動したそうである。近代の時計が回り始めた日と言えば、自分ながら歯が浮く。
本邦では令和の新時代が明けた最初の令月の皐月もきょう晦日を迎えた。憎悪のやり場のない凶悪事件が起き、何とも言い難いけれど、最初の国賓にトランプ米大統領を迎え、皇室外交の見事な滑り出しを目にすることができたことは喜ばしい。
五月の節句は鯉のぼりで、広島カープが5月月間19勝を挙げ、月間勝利数の球団新記録を達成したそうな。しかも昨日の対ヤクルト戦は、ぴちぴち若手の山口翔投手が初先発し、7回を1安打0点に抑える目覚ましいプロ初勝利を飾った。大瀬良、ジョンソンにあとちょっと、という台所に救世主が現れた感じやな。それにしても悲惨なのはヤクルトの14連敗。これまでの最多連敗記録は1998年のロッテの18連敗らしい。しかし、この中に一つの引き分けがあって、ストレート連敗では1970年に16連敗が記録されている。チームはやっぱりヤクルトで、当時はアトムズ。鉄腕でもこんなことが起きるけれど、ぼちぼち梅雨入りでみんなの体力が落ちる頃、独り乳酸菌が効き始め、負け癖の付いていない交流戦でスキッと盛り返せればいいなあ。

大君の なりのおほらかさ 外の国の
みかどに通ふ おほきさきも坐す

ビッグベン

皇室カレンダー

眼福

2019-05-30 15:43:57 | 日記
人生が嫌になった。朝、目が覚めると、早田ひなが卓球中国オープン予選トーナメント3回戦で中国選手に負けていた。明日31日からテレビ中継が始まるので楽しみにしていた。すっかり興味を失くしてしまった。日本の卓球女子選手はみんな魅力があって応援しているけれど、ビジュアル的には四肢が伸びやかで草原を駆けゆくチータか、あるいは天から舞い降りた吉祥天女のような早田選手が一番の眼福である。
あとは勝敗だけに拘る。伸び盛りで、相撲で言えば炎鵬か朝乃山のような木原美悠が予選を勝ち上がり、本戦1回戦で万里の長城か大金剛のような世にも強い丁寧に当たる。頂の高さに目が眩みそうになるけれど、北朝鮮のキム・ナムヘ選手のミックス・ペアが、泣く子も黙る樊振東と組んだ丁寧を、完膚なきまでにノックアウトしている。私は木原選手の金星を信じている。

君諦めたまふことなかれ
深圳包囲軍の中に在る雛を思ひ遣りて

あゝひなよ よしやもろこし えさせずとも
君ならでまた 誰たのむべき



本歌 : 与謝野晶子
あゝおとうとよ、君を泣く
……………
……………
暖簾の陰に伏して泣く
あえかに若き新妻を
君忘るるや、思へるや
十月も添はで別れたる
少女ごごろを思ひみよ
この世ひとりの君ならで
あゝまた誰をたのむべき
君死にたまふことなかれ

併せて短歌一首
     『舞姫』

春雨や わが落ち髪を 巣に編みて
育ちし雛の うぐひすの鳴く

黄葉

2019-05-29 10:07:47 | 日記
きょうは何の日。NHKラジオによると、与謝野晶子の命日だそうである。『私の生い立ち』によると、8歳ころ学校に行っていた時分に、姉たちの着古しの渋い茶色の袢纏を着ていたため、同級生たちにからかわれ、果てはイジメられ、自叙伝を書く時点でもトラウマとして記憶に残っていると、書き出している。
のち、
「柔肌の 熱き血潮に 触れもみで 寂しからずや 道を説く君」
「黒髪の 千すぢの髪の みだれ髪 かつおもひみだれ おもひみだるる」

と、天下に大股開きに絶唱したイメージと全く異なる。人の内面の声も、その奥底は誰にも窺い知れないものである。福沢諭吉との論争で、勝海舟が言い放った「行蔵は我に存す。毀誉は他人の主張、我に与ずからず」のように、気楽な評論を笑っていたのだろう。そうでなければ、「君死にたまふうことなかれ」の糞度胸は生まれない。一寸の胆力で宇宙を担いでいた。
トランプ来航で日本列島が熱暑に揺れた。ペリー提督の時は「太平の 眠りを覚ます 蒸気船(上喜撰) たったしはいで 夜も眠れず」と歌われた。『しはい』は、当時は黒船と湯呑みを掛けて、「四杯」だったけれど、今回は朝乃山に贈った「賜杯」かもしれない。トランプ米大統領は自衛隊護衛艦「かが」に乗艦した後、米軍強襲揚陸艦「ワスプ」に乗って米兵に訓示し、カタパルトは電子式でなく蒸気式にしろと言ったそうであるから、166年の歴史を経てもやっぱり蒸気船との縁は深かった。高級茶の上喜撰なら葉っぱの時は元より、幾ら煎じても緑が濃いはずだけれども、トランプさんのもたらした暑熱が強烈過ぎたのか、いつもの散歩道の庭木が黄ばんでしまっていた。たまたま水を撒いていた亭主に、枯れかかっていますよと声を掛けたら、「それは黄金柾なの」と教えられた。フルハウスを出したのに、ロイヤルストレートフラッシュに遣られた気分だった。

常ならば 変はらぬ青の 上葉かな
触れ揉まるれば 黄金いろにも



本歌 : ①後拾遺集・秋
さりともと 思ひし人は 音もせで
荻のうはばに 風ぞ吹くなる
     ②和泉式部集
ながめには 空さへ濡れぬ 五月雨に
下り立つ田子の 裳裾ならねど

ひと夢祈願

2019-05-28 13:50:04 | 日記
無差別テロがどうして頻発するのか理解不能だし、誰も解明できないだろうし、制止しえても奇跡だろうし、防止する手立てはどこも立てられないだろうから、心に感ずること以外に考えても仕方ないし、難を逃れて独り納得する意味はない。アメリカの銃社会と乱射事件の乱発を統治の未熟と見下しても、嘲われるかのように同規模の惨劇が本邦でも繰り返され、狼狽える。過度のストレスや、疎外や、貧困が原因と特定できればそれなりに自得でき、対策の努力を持ち寄ることが可能であろうが、DNAにまで帰せられることであったりしたら絶望的になる。天災も人災も境目が無いものだったら額づくしかない。社会も文化も作り上げるのは徒労と知りつつ、賽の河原の石を積み上げるしか、人間には残された道はない。
念仏を唱え、ご来迎を待ち、西方浄土に望みを託すしかないなら、一心不乱に祈ろうではないか。大阪市天王寺に、パワースポットとして崇敬を集める『堀越神社』がある。一生に一度の願い事を叶えてくださる『ひと夢祈願』ができる。日本卓球の精鋭が最高級パフォーマンス・レベルの中国オープンに向けて、いざ関ヶ原の気構えで飛び立った。もうこの際、サマージャンボ大当たりの生涯の夢を捨てて、石川佳純の東京五輪卓球日本代表選出と金メダル獲得を祈願するしかなかった。きっと叶えてくださるだろう。きょうは東京五輪チケット申し込みの締め切り日。2020年7月30日の決勝戦で劉詩雯( Liu Shiwen )を撃破して、金メダルを胸に国旗掲揚を見上げる石川佳純の晴れ姿が瞼に浮かんできた。8月6日の女子団体決勝でも凱歌をあげられるかもしれない。いやいや、それどころか7月27日の混合ダブルス、競技日程にはない女子ダブルスでも勝ち名乗りを上げ、計4個の金メダルも夢ではない。そうなったら、また堀越神社にお礼参りに来よう。
 
澄み渡る 石川の流れ そこに見ゆ
緋鯉ならずて 金のこひなり





チョッパーの切れ味

2019-05-27 14:11:21 | 日記

卓球タイ・オープンの決勝戦動画を見て、チョッパーの真髄の芸術的美しさに驚天動地のショックを受けた。佐藤瞳1-3芝田沙季のゲームカウントから、もう優勝は芝田に決まったと目を離した。そこからの佐藤の拾いまくり、切りまくり、チャンスと見ての怒涛の攻撃に、感動の震えが来た。このシェークハンド・ドライブ全盛の時流の中で、チョッパーなんかごまめの歯ぎしり、刺身のつま、ひねくれ者の悪足掻きくらいにしか見ていなかったけれど、卓球台にコペルニクスが現れたような雷鳴に撃たれた。東京五輪代表は卓球三羽烏の石川佳純、伊藤美誠、平野美宇で決まりと見られているようだけれど、これで世界ランキングは4差未満に迫る佐藤瞳がグサッと斬り込んできた印象を受けた。チーム編成上も単調なドライブ・ドライブペアより、ドライブ・カットの左右ペアに勝機を見出す発想が協会に生まれても不思議ではない。かと言って、芝田沙季、加藤美優、橋本帆乃香、早田ひならも五輪の舞台で勇姿を観たい逸材だし、選手本人だけでなく、卓球ファンもやきもき心中複雑である。ITTFツアー・チャンピオン史上最年少記録を達成した木原美悠が選抜されるようなことがあれば、あす28日申込締切の五輪チケットの卓球試合の全日程を買い占めてやるぞ。歳は取っても若い子がええわ。
大相撲は千秋楽の取組で、前日に優勝が決まっていた朝乃山がトランプ米大統領の特製優勝杯を受ける御前試合なのに、勝って花を添えられなかった。相手の御嶽海が「力の差を見せつけてやりましたよ」と、取組後に豪快なコメントを出して笑わせてくれた。しかし、他紙には、トランプさんの着席を待って進行が遅れ、出番前に気勢がそがれた雰囲気について、「トランプ大統領を見に来たのか、優勝した朝乃山を見に来たのか分からない。朝乃山がかわいそうでした」と気遣っており、お相撲さんは優しくて力持ちという言葉が、心に染み入った。
野球はヤクルトが11連敗で、監督辞めろの罵声が飛んでいるそうだけれど、タフマン10本セットより多いものの、黒酢ドリンク12本入りよりまだ少ないのだから、気にすることはない。青木宣親、山田哲人が居て、若き大砲村上宗隆が控えているのだから、いずれ2位くらいに戻ってくるって。シーズン当初には、広島カープはもうダメと言われていたじゃないの。
公証人ポストが独占たらい回しされていた悪辣非道が報道されているけれど、こうした司法界の闇の改革に乗り出した小沢一郎を、言い掛かりみたいな政治資金規正法違反容疑で政界から追い遣ってしまったのに手を貸したのはどこのどの新聞や。ロシア国交を遣れば米の闇に潰され、司法改革にちょっかいを出せば公安の闇に潰される、レールを敷いてしまったので、もう無駄やで。いくら鋭いチョッパーが出て来ても丁寧に撃破されるわ。世界一強いチョップの持主の力道山も、ドスを持っている勢力には勝てなかった。
わが日陰の宿にも季節を忘れず紫陽花が淡く色づき始めた。むしろ季節の方が春とか夏を勘違いしているようである。

あぢさゐの 花枝截たむと さ迷へど
四方の闇路の 深くもあるかな

本歌 : 和泉式部

暗きより 暗き道にぞ 入りぬべき
はるかに照らせ 山の端の月