層雲峡は奇岩が奇観、圧巻で逞しい。紅葉時分の景観は想像するだけでも素晴らしいだろうけれど、初夏の緑にも満足できた。麓に居る時は雲に覆われていたのに、ロープウェイで上がるにつれ、眼下の景色が広がってきた。リフトで黒岳7合目まで登る時の涼風が心地よく、終点展望台では遠くの峰々がくっきり見渡せた。流石に天下の名勝であった。しかし、麓の観光施設やここからのビューポイントだけが層雲峡でなかった。旭川に向け国道39号線を石狩川を挟んで走ると、いつまでも空に突き上げる奇岩の壁が延々と続いた。層雲峡は層雲峡を過ぎてからも層雲峡だった。運転していて、チラ見しかできないのが残念であった。
巌ごつく
天に聳ゆる
北の城
層雲峡の
壁は途切れず