AKB48の旅

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AKB48 37thシングル選抜総選挙開票結果雑感その2

2014年06月09日 | AKB
BSスカパー版を一通り見てから、フジ版を見ると、意外なくらいに悪くない。BSスカパー版は、シンプルな画面構成で全編CMなしのノーカットなんで、当然のようにそっちの方が好印象になるとばかり思ってたけど、フジ版は画面の情報量が多くて、しかもその情報が相当程度的確なものになってる。去年の放送を正確に覚えてるわけではないけど、しっかり進歩してる模様。

解説的なコメンタリーも、BSスカパー版のカナリヤ ボンさんがどうにも使えないのに対し、フジ版は大島さんはもちろんのこと、リリーフランキーさん、大久保佳代子さん、関根勤さんと、関係性の深い人物を集めてるんで、宮根氏が分からないなりに空気を読めるようになってることもあってて、意外な好印象。エラソに言うのも何だけど、フジサイドも、3年目にしてようやく選抜総選挙というイベントを理解したと言うことか。

勘違いとかでなければ、BSスカパー版とフジ版は全く同じ映像ソースではないようで、フジ版の方がよく味の素スタジアム全景を映してたように感じるけど、降りしきる雨のせいもあってか、そこには閉鎖感のようなものが感じられた。去年の日産スタジアムの、あの開放感とは明らかに違う、武道館の閉塞感と「陰気」ほどではないにしても、ある種の暗さと不透明感が立ちこめる感じ。

それは例の「事件」故ということもあるのかもしれない。厳戒態勢と言うこともあるのかも知れない。雨に降られると言うこと自体が、"Singin' in the Rain"のような「陽気」の例がないわけではないけど、やはりそこはAKBである以上、"After rain"を思い浮かべざるを得ない。それが本来想定されていたものとは全く違ってるのに、巧まざる状況と歌詞が重なってしまうという。

「事件」についての私的見解は既述通りだけど、だからこそこの状況は必然と言い得るのだろうし、これは自らの「運命」との戦いと言うことになるんだろう。フジ版のエンディングが正にその"After rain"だったのは、そこまで視野に入れた上での、そういう意思の、決意の表れと取って良いんだろうと信じたい。

高橋さんのスピーチの「ああ、AKB、終わっちゃった」という的確すぎる状況認識が凄まじかったし、川栄さんの元気いっぱいの登壇や、宮脇さんの指原越え宣言が、そんな状況をも乗り越えていける、世代を繋いでサステイナブルであり続けられる、そんな希望的観測へと繋がって欲しい、切にそう思う。