こんにちわ、ごりら🦍です。
今回は、重量鉄骨住宅のオーナー様宅、
屋上のシート防水をウレタン塗膜防水にリフォームする工事となります。
まずは、施工させて頂いたきっかけですが、
築23年目になられるオーナー様宅のアフターメンテナンスにお伺いした時のお話しです。
当時は『シート防水』で施工させて頂いていました屋上ですが
工事着工前のシート防水がこちらです。
どうしても経年劣化で継ぎ目部分が弱くなってしまうんですよね。
雨漏りはしていませんでしたが
今後、継ぎ目から一度雨が侵入してしまうと浮いてしまいます。
まだこれから 永く安心して建物に住んで頂くために
その防水の不安を解消するべく、今回の工事を実施させて頂きました次第です。
次は、工程ごとに説明します。
まずは、現況のシート防水を撤去しながら下地のケレンと清掃です。
下地の勾配に問題は無く、水溜まりもありませんでしたが
古い防水の接着剤等が残っていては、仕上げの防水に段差が生じてしまいますから
この『ケレン』と『清掃』はとても重要な作業となるんです。
次に下地コンクリートの上にプライマー(接着剤)を塗布します。
そして、ウレタン塗膜防水の下地の通気緩衝QVシートを施工します。
『通気工法』といいまして、下地コンクリートに水分が残っている場合
その湿気を外に逃す為の『通気緩衝シート』となります。
新築工事で防水工事を施す場合、下地コンクリートの乾燥度を水分計で調べて
8%以下を確認してから防水工事にかかるのですが、
今回の様なリフォーム工事では、
古い防水を剥がしたら その日のうちに 雨が降っても良い様に養生をしなければなりません。
下地を乾かしている時間はありません!
物凄いスピードで作業を進めていき、
夕方までには急に雨が降っても大丈夫な状態に無事なりました。
この工程の後に脱気盤というものを付けていきます。
この『脱気盤』とは、下地コンクリートから出る水分を外に出す役割をしてくれます。
水分がこうして抜けないと、せっかく施工した防水が膨れ上がってしまう恐れがあるんです。
そうです、とても大事な工程の一つなのです!
防水リフォーム工事の場合、この『通気緩衝工法』が必須の工法となります。
・・・でも、今回の工事の場合 とても天気の良い日が続きましたので
下地の乾燥度は8%以下をクリアできていました! 良かったです。
その『通気緩衝シート』の上にウレタン防水剤を塗布していきます。
最後に、施工完了の写真がこちらになります。
今回の現場では、監督としては安全面についてが一番大変でした。
写真の中には映っていませんでしたが
屋上の防水をやる為には、屋上手摺も外さなければならなかったので、
とても危険な状態となります。
そこで、ペントハウス(塔屋)に親綱ロープを巻きつけ
それを親綱として安全帯を繫げて作業してもらったんです。
私も、見ているだけでも 当然安全帯を繫げていましたよ。
無事、怪我人がでなくてよかったです。
まだまだ 暑さが増してくる日々が続いていますので
熱中症にも気を付けて、休憩時間を十分取って作業を行いました。
炎天下の屋上での作業ですものね。
作業員の方と協力して 事故も無く終える事が出来て何よりでした。
以上、ごりら🦍でした。