稲田写真塾*ギャラリー*

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6位

2011年02月22日 17時32分00秒 | ノンジャンル
今日の写真こそ、一瞬何のことか解らないと思います。
初詣、神社の本殿前、大きな賽銭箱の布製の飾り幕に映る、祈る人々の影だそうです。
人々の顔からの印象よりもある種のインパクトがあり、このアングルを見つけたことを私は高く評価します。
初詣の写真となると17位・手口さんの写真のように(これはこれで良い写真ですよ)初詣客の顔や手の表情、いわば表の部分に眼が行きがちです。
ところがこの作品は影に視点を向けているので、影の形でなければ表現できなかった希望、夢、そのほか神にすがりたい諸々の「願い」を感じます。
これだけシンプルな形と色の絵を見せられると、ドキッとするような気のざわめきを覚えます。

課題  「正月の絵になるショット」 6位

タイトル  「祈る人々」  種村 隆子(水戸)



7位

2011年02月21日 15時27分00秒 | ノンジャンル
昨日はアクセス数が100を超えました。正直うれしいです。
アクセスして下さった皆様に感謝いたします。どうもありがとうございました。
これからも、よろしくお願いします。

さて、今日の7位は・・・。
この写真は一瞬何のことか解らなかったのですが、よく見ると稲荷のキツネが対で真っ赤なマフラーを掛けてもらっていたのです。
更によく見ると、お互いにこのマフラーの襟(?)のところに誰かからプレゼントされた「油揚げ」が見えますが、その大きさの「比べっこ」をしているように、桜井君は見たのですね。
これは面白い発見と見方だと思います。
撮影者が被写体をどの様に感じ、どの様に見るか、そしてどの様に見せるのか・・・この流れに筋が通っていれば、鑑賞者は作者の意図がよくわかるわけです。
ユーモラスな写真に仕上がりましたが、私はこのユーモラスな画面から、桜井君の人間としての優しさを感じます。

課題  「正月の絵になるショット」  7位

タイトル  「そっちの方が大っきい!」  桜井 ケイシ(笠間)



8位

2011年02月20日 17時15分00秒 | ノンジャンル
飾り物を買った初詣の帰り道・・・こんな時に子供は必ず、何かを飲みたくなるものです・・・自動販売機の前です。
子供はもう何か飲み物を手にしていますが、お父さんお母さんは何やら揉めている(?)ような風情です・・・タイトルからはこんな状況を感じさせます。
この3人をM型の構図にまとめ、M型の頂点に子供の顔があって、派手な飾り物とお父さんのダークなジャケットで対称形を上手く避けています。
「やらせ」ではなさそうですから面白い画面構成になり、スナップ写真としても優れた作品になりました。

課題  「正月の絵になるショット」  8位

タイトル  「好奇心」  野上 弘子(水戸)



*追伸
茨城写真家協会会員の冨山 剛君が茨城県植物園で花の写真展をしていますのでお知らせします。ソフトイメージの花の写真ですから、好きな人は見に行ってあげて下さい。本人から話が聞きたい人は日曜日にどうぞ。

  冨山 剛 写真展

  FLOWFRS 花めぐり

  茨城県植物園・展示室 (那珂市戸4589・TEL029-295-2150)
  2月19日~3月6日(月曜休館)

  

9位

2011年02月19日 21時09分00秒 | ノンジャンル
18、19日と撮影会の講師で「美ヶ原」に行ってきました。今PM9:00自宅に帰ったところです。
天気は予報よりはずっと面白い天気で、私にとっては寒かったけれど楽しい撮影会でした。
明日のブログ「カモメのつぶやき」で写真を少しだけお目に掛けますので、お楽しみに!

ところで、今日の9位は・・・。
「巫女さんが段ボール箱を持って出店の前をせわしく走る」の図、も正月ならではの一コマでしょう。
二人の表情からは大忙しをなにやら楽しんでいるようにも見えます。
動きのあるスナップ写真としては画面に無駄が無く、とても見事なフレーミングです。
それと、明暗の差がこれだけある被写体をよくぞ納めましたね。
主役である巫女さんの鮮やかな紅白の衣装姿を、インパクトのある流鏑馬写真入りの「休み処」の大きな看板が、脇役として支えています。
沢山の人は写っていませんが、まるで人々のざわめきが聞こえてくるようです。

課題  「正月の絵になるショット」  9位

タイトル  「巫女さんも大忙し」  谷中 道子(水戸)



10位

2011年02月17日 16時59分00秒 | ノンジャンル
風に吹かれた注連飾りに下がる紙(名前を忘れました)だけに太陽光が当り、その他の部分はすべて日陰にしてトーンを落とした面白い構図です。
多分作者はここだけに光を当てることによって、この紙をいにしえのシンボルとして表現したのでしょう。
後ろ(背景)の落ち加減もいい具合です。
なかなか面白い構想だと、私はこの構想を高く評価しますが、何かもう一つの「要素」があれば文句ナシ!でした。

この作品はある種の抽象作品だと思います。
「抽象」とは何んだか訳の解らないものと思われていますが、抽象とは象徴的なものを抽出すること(エッセンスを取り出すこと)ですから、抽象作業がうまく行けばこんなにわかりやすいことはないのです。

この様に、エッセンスを取り出すことに成功すれば、作者の意志は見る人にうまく伝わるわけですが、皆さんはどの様に感じましたでしょうか?

課題  「正月の絵になるショット」  10位

タイトル  「いにしえの世界」  飯村 常夫(笠間)