おばさんの落書き部屋

日々の出来事など思いつくまま

講演会「大須と遊郭」

2012-12-16 16:15:02 | 講演会

12/15(土)「大須と遊郭」と題した公開講座が名古屋市女性会館であり、参加した。
現在、名古屋市博物館で開催中(12/1~1/14)の特別展「古事記1300年大須観音展」
に合わせて博物館の学芸員・木村慎平さんから興味深いお話をいろいろ聞くことが出来た。

大須観音は国宝「古事記」をはじめ、数多く古典を所蔵していることは高年大学でも学んだが、
もとは、木曽三川沿いに有ったが、家康の命により現在の地に移転してきて400年を迎えるそうだ。
大須の賑わいをさぐる中で、明治から大正時代に存在した遊郭について、なぜ大須に遊郭が出来、
「花街」はどうして大須から消滅したか。
S20.3月の名古屋空襲からどのように復興したか。
都市計画の影響で西大須と大須観音が道路で分断し、大須がさびれ、そこから、
どのようにして現在の活気を取り戻して来たかなど。

岐阜・柳ケ瀬にも及ばない街の衰退から立ち直るには、歴史を核とした中から、
大道芸・おいらん道中・大道町人祭など商店街の人たちの企画・工夫があったと聞く。
紆余曲折の中から、大須観音の境内を閉じたものではなく憩いの場として新しい要素を
プラスして、現在がある事を知った。
中学生の頃は中村・大門にあった遊郭も知っているが、中年になってからは小学生の子どもを連れて、
大須の商店街を何度か訪れた思い出もある。
講演の内容をふまえて、期間中に是非、名古屋市博物館を覗いてみたい。

       


公開講座「“死”の現場から」

2012-11-29 22:29:15 | 講演会

午前中、女性会館の後期主催講座「心のバリアフリーへの一歩~女性の就労問題と職業差別から~
(全5回)」のうちの「“死”の現場から」と題した公開講座を聴きに出かけた。
講師は3人の子どもを持つシングルマザーで、前職の会計事務所から転職、湯灌業を起業した
岡崎市在住の中村典子さん。
納棺する前に亡くなった人を清め、旅立ちの支度を整える「湯灌師」「納棺師」という職業が
一躍知られるようになったのは、やはり本木雅弘主演映画「おくりびと」だろう。
彼女が起業した時、数年は殆ど仕事がなかったそうだが、この映画が上映されてから
少しずつ、葬儀社を通じて仕事の依頼が舞い込み、今では多い時は一日5~6件もあり、
今までにお世話した遺体は数千体とか。
365日お休みはないそうだ。

職業の特殊性もあるが、「死」の現場を見つめてきたさまざまなドラマ、エピソードや
この仕事に就こうと思ったきっかけや仕事に就いたときの周囲の反応、
遺体を送り出す中で出会った心温まる話、悲しい話、自殺、孤独死、死後硬直、死斑など
泣いて聴いている人もいた。
定員100名となっていたが、それ以上の聴衆でホールはほぼ一杯で、30分に亘って
魂はあると考えますか? 依頼するとどの位の費用がかかるのか?など多くの質問が会場から
あった。

「大往生」とは?  どんな意味?  どんな亡くなり方?
辞書では臨終に際して、苦痛の様子(心の乱れ)がなく安らかに死ぬこと。
寝たきりにもならず、十分に長生きして天寿をまっとうすることとなっている。
彼女は人生を振り返った時、ああ、いい人生だったと思えれば、大往生と言えるのでは・・。
と言う。
ご遺体は息をしていないだけ。どちらかと言えば「介護」に近い仕事。
物扱いではなく人として扱う。だから殆ど素手で行う。とも・・。
つい、昨日も練炭自殺があったそうだ。
「ただ生きているだけで幸せ。自分を愛している人のためにも大切に生きて欲しい」と
結ばれた言葉が印象に残った。

   


講演会「認知症の“ほんとうのはなし”」

2012-08-08 21:17:44 | 講演会

中区役所ホールで午後2時~4時まで「認知症」に関する講演会があった。
講師は 国立長寿医療研究センター 内科総合診療部長で日本認知症学会理事の遠藤英俊先生

「早期発見とその対応」と副題がついており、とっくに高齢者の仲間入りをした私にとって知って
おくことは何らかの役にたつのではないかと出かけてみた。
この暑さにも関わらず、会場はほとんど高齢者で満席に近く、関心の高さを感じた。
誰しも、老後は認知症と寝たきりだけにはなりたくないが、聞くところによると全国に認知症の人が
300万人はいるとか。
「癌」は二人に一人、交通事故死は××に一人とか・・。健康で幸せな老後が遅れるのは何人に
ひとり?

深刻な内容なのに認知症のいろいろなケースを話されると会場からは笑いが起こるばかり。
ご主人の顔を忘れた妻が「知らない男がいる」とたびたび警察を呼んだとか、財布が無くなると騒ぐが
大抵は嫁が盗んだと言いはり、息子が盗んだとはあまり聞かない。息子が盗んだと言うときは
本当に息子が盗んでいるのではとか・・。
体験の一部を忘れるのではなく、体験そのものを忘れるとか忘れたことが自覚出来ない。
ずっとやってきた料理の段取りを忘れ生活に支障をきたすようになれば要注意だそうだ。
老化によるもの忘れと認知症によるもの忘れの違いを知る必要がある。

認知症の進行を遅らせる薬が開発されつつあるが、認知症は予防出来るという。
そのためには、定年後、ボーッとしない。考えることが大事。運動をし、人とのコミュニケーション
をとり、ストレスを溜めない。生活習慣病に気をつける。
話を聞いてもらえる友達や仲間を近所に作り、支え合いが必要。
高齢者や独居老人が多く住む「鳴子団地」で住人たちが立ち上がってNPOが支援のもと
取り組んでいる例や「認知症」の早期診断と早期治療が大切であるといった内容だった。
遅まきながら運動や好奇心を旺盛にして脳の血流をよくする生活を心がけ実践しよう。
         

 


講演会「日本舞踊へのいざない」

2012-08-04 23:12:25 | 講演会

毎日、本当に暑い!

名古屋市女性会館にて まるはちの日講演会へ出かけた。
演題は 「日本舞踊へのいざない」  ~名古屋をどりの歴史と舞台裏~ 
  講師:日本舞踊西川流師範の西川まさ子さん

昭和35年生まれ 西川流三世家元西川右近の長女で2歳より舞踊を
はじめ、3歳で初舞台を踏んだとの講師の紹介があったが、年齢よりずっと若々しい、
美しい人でこの暑さの中、涼しげに着物を着て登場し、あたりの空気が一瞬に華やいで
感じられた。

西川流二世家元西川鯉三郎が「名古屋をどり」を1945年終戦直後に第1回を行い、超満員の
盛況から始まり、今年9月には第65回の記念公演が開催されるそうだ。
名古屋は芸どころと言われているが、私は「名古屋をどり」を一度も観たことはない。
今回はお話と共にビデオ上映で西川流の歴史や普段は見ることの出来ない舞台裏などの紹介
があり、最後に5歳の女の子が一人で踊る「絵日傘」や小学生の男の子3人による「越後獅子」と
中1・中2のお嬢さんの「みんなが命を持っている」という3組の踊りが披露された。
これからの舞踊を発展させて行く担い手に会場から大きな拍手が起こった。

日頃、歌舞伎や日本舞踊、能など日本の古典芸能に全く親しんでいないので今日は
よい機会だった。
   


第3回・納涼健康講座「笑いは百薬の長」  

2012-08-02 22:09:41 | 講演会

昨夜は夜更かししてしまい、今朝はもっと寝ていたい気分。
にも関わらず、朝から太陽がギラギラ照りつける中、今日は高年大学鯱城学園 納涼健康講座
 第3回「笑いは百薬の長」講演会に出かけた。

 講師:関西大学人間健康学部教授(日本笑い学会会長)森下伸也氏

笑いは世界共通語。笑いは「呼気の連続」息をだしながら声を出す。
人間は年齢が高くなると体が硬くなり、だんだん笑わなくなるので最初は笑う練習からさせられる。
日本古典芸能の笑い 狂言役者のように 大声で 「ハァー ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ」と数回。
会場の全員で練習しているのを脇で眺めていると何だか新興宗教の集団のような感じで可笑しい。
日本笑い学会会員は現在、1000人で芸人、台本書き、一般サラリーマン、ディレクター、学者と
いろいろな人がいるが特に医者が多く、看護師、薬剤師、などだそうだ。

日本笑い学会の理想の生き方(死に方?)はPPK(ピンピンコロリ)とか。 
先日、新潟でシンポジュームを開き 北朝鮮拉致被害者の「蓮池 薫さん」がゲストで
厳しい生活の連続で、ずっと続く遠泳の中の息継ぎが「笑い」だったそうだ。

ハンス・セリエの教え → ネガティブなマイナス感情でいると関節の病気になり易い。
  それで「膠原病」の人がポジティブな気持ちになれば治るのではないかと考え「笑うこと」を実践したところ
  医者が治らないというのを笑いで治った。

ヴィクトール・フランクルの奇跡 → ナチス収容所の中の過酷な状況の中でも、一日何か一つはジョークを
  言って笑って奇跡的に生き延びたという話の紹介。

その他、「笑いと病気」の関係をいろいろな例を挙げておもしろおかしく話され、笑いはどんな
病気にどう効くかと医学的な立場からNK(ナチュラル キラー)細胞・脳血流・α波・β波、
脳内モルヒネなど説明された。
3人に1人は癌で亡くなっているが、笑いはNK細胞がグンとUP「し癌」に効くのでは。
よ~く笑って生活していれば「癌」にならないのでは。
笑うと脳の血管が盛んになり、脳のすみずみまで血流が行く。
笑いは副作用がない。 すぐ効く。 薬は高いが笑いはタダ。と笑うことを薦められた。

振り返ってみると「箸が転んでも可笑しい年頃ね」と母によく笑われた若かった頃・・。
本当に最近は怒ることも多くなり、自分でも「仏頂面」になっているのでは・・・・と反省。

90分がユーモア溢れる面白い話の連続で、やっぱり今日も来て良かったと友人と語りつつ、
ランチを食べながら又、話がはずんだ。