おばさんの落書き部屋

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映画「黄色い星の子供たち」

2011-09-07 19:24:03 | 日記

この1週間で3本の映画を鑑賞した。

1941年、太平洋戦争開戦前夜、イギリス、フランス、アメリカ、日本の共同租界地として栄華を誇った上海。
「国境を超え壮大なスケールで描く歴史と運命が交錯するサスペンス超大作」の宣伝文句につられ、
今や国際俳優である渡辺 謙の演技を観たくてミッドランドスクエアで「シャンハイ」を。

2本目は村上春樹原作を映画化した「ノルウェイの森」(三越星が丘映画劇場にて)
資料によるとこの本は1987年の刊行以来現在までに累計発行部数が1000万部を超え
国内小説の発行部数歴代第1位を記録しているそうだ。
最新作の「IQ84」も話題になったが、私は残念ながらどちらの本も読んでいない。

そして今日は名演小劇場で「黄色い星の子どもたち」を観た。
1942年夏、パリで行われた市場最大のユダヤ人一斉検挙で家族と引き裂かれながらも
過酷な運命を懸命に生きた子どもたちの事実をベースにしたフィクション。
これはヴェル・ディヴ事件と呼ばれており、フランスはパリとその郊外に住むユダヤ人13,152人を一斉検挙し
収容所に送られた事件で、送られた人たちのほとんどは戻って来なかった。
ナチ占領下の4年間にフランスから追放されたユダヤ人は76,000人なので、この時だけでその17%にあたり
シラク大統領(前)は「保護を受ける人を死刑執行人に引き渡し、時効のない負債」と国家の責任に触れたそうだ。
私はフランスでもユダヤ人が迫害を受け、このような事実があることを知らなかった。

ナチ ヒロシマ ナガサキ  戦争 etc. 人間の数だけの物語があり、実話に基づいて作られたものだと
映画も一層心に残る。