「カリーナの林檎」(名演小劇場)
昨年暮れは雑用が多く、映画館に足を運んで観たのはこの一本だけ。
1986年に旧ソビエト連邦で起きたチェルノブイリ原子力発電所事故がもたらした悲劇を描いた
人間ドラマ。
東日本大震災により日本で福島第一原発事故が起きるまで実際、私は遠い国の出来事として
関心が低かった。
しかし、新聞でも毎日のようにと原発記事を目にし、「チェルノブイリハート」「沈黙の春」同様に
この映画も原発の恐ろしさを強く訴えている。
「リアル スティール」(ミッドランドスクエア シネマ)
5ケ月前に台湾から語学研修に来日したSさんと12月のクラスパーティでの会話で
旅行が趣味という彼は日本で映画を一度も観ていないとのことだったので、語学学習を兼ねる意味で
映画 に誘った。
英語が解らず、日本語も字幕がどの程度、理解出来るかで観る映画を選ぶのに少し悩んだが、
台湾でも上映され評判が良かったとの彼の友人からの情報でこの映画に決めた。
いつも一人で映画館に出かけている私としてはチョイスしない範疇だがたまにはいいかと。
14:30~の上映なので指定席チケットを先に購入し、時間まで昼食をしようということになった。
同じく日本語の勉強にイタリアから来日している友人が働いているという少しお洒落なイタリアレストランが
伏見にあるというのでそこで昼食をとり戻ってみると映画館は満席になっていた。
ストーリーは近未来のアメリカ。
ボクシングは人間ではなく、人間の操作するロボットが闘うという設定で元ボクサーの父親より
コンピュータ世代の息子(11歳)の方が操作は上手。
新しいロボットが日本製で「超悪男子」という名前が漢字でボディにペインティングしてあり
言語を日本語で指示しないとロボットがリモコン作動しないという場面もあり、日本語を勉強中のSさんは
非常に面白かったらしく2人で笑ってしまった。
子役の可愛らしい少年の演技が大人より光っていて、ほろっとする場面も。
字幕は完全に理解出来ていない彼であろうが、台湾も漢字圏であるし、ストーリーも解り易く充分
娯楽SF映画を楽しむことが出来、日本語の勉強に大いに役立ったのではと思う。
私にとっては、新年そうそう夫ではなく若い男性と2人だけでデートが楽しめた幸せな一日となった。