2/18(土)名古屋女性会館主催の公開講座へ出かけた。
テーマ:「性犯罪被害者の声を聴いてください」
講 師:アコースティックデュオ 「PANSAKU」
講師紹介によると
「PANSAKU」は、2008年4月結成のギターボーカルをつとめる「ぱん」と
カホン&コーラスをつとめる「SAKU」の女性アコースティックデュオ。
曲はオリジナル中心で「心」をテーマにうたっており、2010年6月に「ぱん」が自らの
レイプ被害体験をもとに作った曲、「SUTAND」を発表し各地の性被害者支援イベントで
ライブ講演を音楽を通して声に出せない被害者を励ますと同時に、性暴力・性犯罪被害
への理解を訴えているとのこと。
「ぱん」さんの話
パンが大好きで、昼間はパン屋さんで働き夜は音楽活動と充実した毎日を過ごしていた
ある日、2004年7月夜、帰る途中のコンビニ駐車場で突然助手席に乗り込んで来た男に
刃物を突き付けられ、お金を盗られ、運転させられて行った場所でレイプされた。
命だけは助かったものの、その日から肉体的、精神的に変わってしまい、未だに体調が
安定せず、苦しんでいる。
相談した家族は「もう、その話は口にするな」「忘れろ!」と言い、死んだ方が良かった
のではと思うこともあったそうだ。
今、一緒に活動している「SAKU」さんや廻りの友人たちにも助けられこの活動をしているとのこと。
講座を聴いて
こういうことはドラマや映画での世界での出来事のような気がしていたが、
実際には本当に身近に起こり得ることで、警察に届けず泣き寝入りしている人が多いと聞く。
そのため、犯人もなかなか捕まらず同じ犯罪を繰り返しているのだろう。
以前、朝日新聞出版・小林美佳著「性犯罪被害にあうということ」という本を読んだことがある。
あってはならないことだが、自分、そして身近な人が犯罪に巻き込まれたらどうしたらよいか・・
どんな出来事があっても どんな言葉言われても
変わらない君におくることば これだけは伝えたい
君は愛されているもの それが本当のすがた
君は愛されているもの この言葉が響きわたるために・・・
「PAN」さんのつらい経験を語る勇気と活動に感動し、美しいハーモニーの歌声に
会場からは大きな拍手が起こった。付随して愛知県警本部住民サービス課犯罪被害者
支援室員からも性犯罪に関わるお話しがあった。