名古屋栄三越で開催の“挑戦と革新”と題した「ジミー大西作品展」を観に出かけた。
デパートでは新春初売りセールのため、多くの人でどの売り場も賑わっていた。
ジミー大西は吉本のお笑いタレントで、以前に観たTVで素晴らしい絵の才能の持ち主である
事は知っていた。
18歳から描き続け300点以上に上る作品があるそうで、その作品は紙の上だけではなく、
驚く程、幅広いものだった。
会場入り口を入ると「トーテンくんのオーケストラ」「小さな花火のひみつ」などの絵本原画に始まり、
切手、ポスター、メルシャンのワインラベル、車、モノレール、ロサンゼルスの観光バスの天井やボディ、
洋服、靴、バッグなどのデザイン。
平面だけでなく子ども用ベンチ、モニュメントやウィンドウディスプレイなど立体的なデザインも。
加藤登紀子「沖縄情歌」のCDジャケットや日経マスターズの表紙のシリーズも。
写真展示ではあったが、世界最大級の天然ガス・ドリームタンカーの側面に描かれた大作で
4匹の蟹や魚は2006年の日豪交流年に描かれたものだそうだ。
(この時の様子はTVで放映されていた記憶がある)
とにかく、色彩が鮮やかで自由奔放で対象物を型に嵌めて描いていなくて既成概念に
とらわれていない独特の魅力があった。
構図は大胆だが、緻密に描かれていて、魅力的な作品ばかりで、岡本太郎にも通じる
感性に溢れていた。