一粒万倍日、天赦日の意味とは? 運気UPのために覚えておきたい、縁起の良い吉日
ananweb 編集部
幸運を引き寄せる「吉日」の意味を総まとめ。暦の理解を深めながら、縁起の良い吉日を覚えて、行動のヒントにしよう。
⚫︎いま注目の吉日
▶︎一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
一粒の籾が万倍にも増える最強の吉日。
選日という暦の吉日で、少しの幸せが万倍になる非常に縁起のいい日。この日に始めたことはやがて大きな成果を得ると考えられている。大切な人に思いを伝えたり、入籍、結婚式にも最適。新しい財布を買うなど、お金に関連することにも良い日で、それが大きな利益を生む場合も。しかし自分にとって良くないことには注意が必要。マイナスな事柄も万倍化してしまうので、慎重な行動を。1か月に約5日、1年間に約60日ある。
▶︎天赦日(てんしゃにち)
成功に近づける、日本の暦で最上の吉日。
暦注下段という暦に含まれた大吉日。すべての神様が天に昇り、天が万物の罪を赦す日とされ、この日に始めたことはすべて成功するといわれている。運気が上昇するだけでなく、コミュニケーションや感情面においても、その恩恵が与えられる。再起、リトライにもよいとされているが、自分の中で罪悪感を生み出す行動は慎むこと。1年間に5~6日のみ。一粒万倍日が重なれば、さらに開運パワーの強い日になる!
⚫︎注目したい暦
▶︎暦注下段(れきちゅうげだん)
季節と干支などをもとに定められている。
季節や節月、日の干支との組み合わせで決まる暦で、天赦日以外の6つを紹介。
【神吉日】神様のご機嫌がいい日。願うと現実化しやすくなる。
【大明日】前向きになれる、縁起の良い日。
【鬼宿日】何事をするにも邪魔をされない。
【天恩日】天の恩恵を受ける日。
【母倉日】思いやりを持つと、良いご縁を引き寄せられる。
【月徳日】目に見えないことを推測するより、意図しない物事に身を任せたほうが、良い変化が表れる。
⚫︎十二直(じゅうにちょく)
中国の北斗七星信仰に由来した暦。
北斗七星の動きと十二支による方位の組み合わせを日々の吉凶判断に用いたもの。12のうち8つを紹介。【建】願いがうまく現実化するタイミング。【満】肩の力を抜くと、持ち前の能力を発揮できる。【平】苦労から解放される。【定】決断や選択が正しくなる日。【破】困難を突破する推進力が得られる。【納】準備していたことを発表するのに最適。【開】視野や展望が良好となる日。【閉】現状を確認し、管理するといい。
⚫︎陰陽(いんよう)
陰と陽の吉日で、行動やすべきことが変わる。
自然界のあらゆるものを陰と陽に分けた中国の陰陽五行などによって導き出されたもの。陽は光が当たって、それに対して認識・識別できることの領域。すなわち積極的に行動を起こすことがよいとされる。陰は光が物質に当たって影ができる部分。すなわち思考や検討に充てるなど、意識しないとなかなか見えない自分の内側にアプローチするとよい日。
⚫︎六曜(ろくよう)
カレンダーに記される最もメジャーな暦。
日にちに「星」を意味する6つの「曜」を当てはめたもの。6つのうち2つの吉日を紹介。【大安】「大いに安し」を意味し、何をするにも吉とされる。何かを始めたり、手に入れたりするのによい日。
【友引】午前・午後とも相引きで勝ち負けがない日。ただし午前11時から午後1時30分は相性が悪い時間帯といわれるので、大事な人と会わないのが無難。
⚫︎干支(かんし)
十干と十二支を組み合わせたもの。
10日間を一区切りにした「十干」と、12種類の「十二支」が結びついて60組の干支があり、60日周期で巡る。
【甲子】60日周期の最初にくる日で、何かをスタートさせるのにふさわしい日。
【丙寅】熟考したうえで行動すると成果が得られる。
【甲午】躍動と発展が期待できる。
【壬寅】芽吹き始め、新しい成長の礎となる。
【戊申】ポジティブな選択がよい。
藤本宏人さん 日本の伝統から生まれるご利益を様々な形で伝える「日本良学」代表。ご利益研究34年。著書に『365日のご利益大全』(サンマーク出版)。暦から良い側面のみ抽出して届ける「ご利益1万倍のこよみメール」を毎日配信中。
※『anan』2022年12月21日号より。取材、文・鈴木恵美 監修・藤本宏人
(by anan編集部)