2030年代に破滅的被害が!大西洋「海洋循環停止」で生物死滅という衝撃の研究結果
Asageibiz より 240811
言うまでもないことだが、人間は血液の循環により体の隅々まで酸素や栄養が運ばれ、熱を伝えて体温の保持がなされている。この血液を海に例えた場合、酸素や栄養を海全体に行きわたらせ、多くの海洋生物の命を維持しているのが、海洋循環ということになる。
ところが、最新の研究で大西洋の海洋循環が、早ければ2030年代後半にも停止する可能性があるとの研究結果が米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」に発表され、全世界に衝撃が走ったのは今年2月のことだった。
研究チームはかねてから大西洋の海水が表層で北上し、深層で南下する、つまり海にとって巨大な地球規模のベルトコンベア的作用を持つ、大西洋子午面循環(AMOC)の変化に着目、検証を重ねてきたが、
「通常、このAMOCが熱帯地域の暖かい海水を彼方の北大西洋まで運び、そこで冷却された海水の塩分濃度が高まることで、海中深くに沈み、それが再び南へ向かうというメカニズムによって、海は循環を繰り返し、地球上のさまざまな地域に熱や栄養分が運ばれ、バランスを保ってきたというわけです。
「通常、このAMOCが熱帯地域の暖かい海水を彼方の北大西洋まで運び、そこで冷却された海水の塩分濃度が高まることで、海中深くに沈み、それが再び南へ向かうというメカニズムによって、海は循環を繰り返し、地球上のさまざまな地域に熱や栄養分が運ばれ、バランスを保ってきたというわけです。
ところが、こうした海流の強さを決定する熱と塩のバランスが、気候変動に伴う海洋温暖化や氷の融解により、停止の危機にあるとの説がかねてから唱えられてきました。
ただ、AMOCの継続観測が始まったのが2004年ということもあり、具体的にAMOCの停止がいつなのか、あるいはどれだけ早まっているのかについては不明な点が多かったんです」(サイエンスライター)
そんな中、研究チームはスーパーコンピューターを駆使してシミュレーションする中で、海水の塩分濃度が希薄化することで海流が弱体化し、やがて停止する時期について、なんと早ければ2030年代後半だと結論づけたのである。
「研究者らはメディアの取材に対し、AMOC停止の影響で、海水面は約1メートル上昇する可能性もあるとし、気候はまったく別のものに変化するかもしれず、海洋生物にとって、ひいては人類にとってそれは破滅的なものになる可能性がある、と予測しています。
そんな中、研究チームはスーパーコンピューターを駆使してシミュレーションする中で、海水の塩分濃度が希薄化することで海流が弱体化し、やがて停止する時期について、なんと早ければ2030年代後半だと結論づけたのである。
「研究者らはメディアの取材に対し、AMOC停止の影響で、海水面は約1メートル上昇する可能性もあるとし、気候はまったく別のものに変化するかもしれず、海洋生物にとって、ひいては人類にとってそれは破滅的なものになる可能性がある、と予測しています。
しかも、彼らの多くが残念ながら『どんな適応策もそこまで急激な気温の変化には現実的に対応できないだろう』と指摘していますからね。つまり、もはや食い止められない大西洋の海洋循環停止が、もうそこまで迫っていると考えられるのです」(同)
現在も地球温暖化の影響で気候変動が進み、世界各地で熱波や干ばつ、洪水が発生しているが、AMOCが崩壊すればさらに気候はゆがんだものになり、欧州の一部地域では気温が30度以上低下。
現在も地球温暖化の影響で気候変動が進み、世界各地で熱波や干ばつ、洪水が発生しているが、AMOCが崩壊すればさらに気候はゆがんだものになり、欧州の一部地域では気温が30度以上低下。
アマゾンの熱帯雨林では季節が完全に逆転、現在の乾期が雨期に、雨期が乾期になるとも言われている。
もはや、戦争などやっている場合ではない。2030年代後半まで残り十数年、今こそ人類が英知を結集すべき時である。
もはや、戦争などやっている場合ではない。2030年代後半まで残り十数年、今こそ人類が英知を結集すべき時である。